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【アニメ感想】名探偵コナン 第1108話「カードに伏せられた秘密」

絡み合う糸解きほぐす時、縦横無尽に煌めく推理!
カードゲームが招いた悲劇。手札駆使して解き明かせ!
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

今年最後のアニメ放送! 1年が早い~。
脚本は「私がやりましたか?」以来となる稲本達郎さん。稲本さん、今年はたくさん書いて下さったな~!

登場キャラは江戸川コナン、阿笠博士、灰原哀、吉田歩美、小嶋元太、円谷光彦、高木刑事、千葉刑事。



■今週のゲスト声優について

ゲスト声優は、店長:吉原光さん、店員:柴野嵩大さん、久野理:阪口大助さん、財前大吾:金光宣明さん、正木直斗:田谷隼さん、新田司:石井真さん。

光彦が憧れるカードプレイヤー・新田司役は石井真さん! 『蒼穹のファフナー』の主人公・真壁一騎役や『ブラック・ジャック』のラルゴ役で有名です。歌唱力も抜群に高い方なので、ぜひ一度石井さんの歌を聞いてほしい!

財前の取り巻き(?)、久野理の声は阪口大助さんが担当されました。『銀魂』の志村新八や『あたしンち』のユズヒコが代表的ですが、阪口さんでカードゲームといえば、個人的には『バトルスピリッツ』シリーズの硯秀斗が思い浮かぶな~。



■今週の感想

【登場人物】
正木直斗(まさき なおと)……28歳。フリーター。
新田司(にった つかさ)……28歳。フリーター。
久野理(くの おさむ)……27歳。会社員。
財前大吾(ざいぜん だいご)……30歳。青年実業家。

古書店で仮面ヤイバーカードに熱中する元太と光彦。明らかにBOOK-OFFがモチーフw 光彦はレアカード「ヤイバー僕と握手」で元太に勝利する。ふつーに阿笠博士もいるけど、原作時空だとまだ入院中なんだよね…….。次の回の冒頭で探偵団がバナナ持ってお見舞いに行ってるはず。
灰原と歩美は冷静で、どこか達観した様子。光彦はトレーディングカードゲームがどれだけ流行ってるかを力説するが、灰原は「高価なカードのせいで窃盗も起きている。お金持ちが勝つ世知辛いゲーム」と冷ややかだ。
居合わせたトレーディングカードのトッププレイヤー・新田が、元太のデッキから「タイガーブレイク」を出して、元太にも勝ち目があったことを証明する。即座に元太にも勝機があったことを察するコナン、流石!w カードゲームに興味がないフリして、ちゃっかりルールを把握してるのねw
光彦曰く新田は、高価なレアカードを揃えた相手を、安いカードで打ち負かすヒーロー。「金が無いだけだ」と謙遜する新田だが、同じくトッププレイヤーの正木も彼の戦い方に感動を覚えたようだ。

そこに、金に物を言わせるタイプのプレイヤー・財前と取り巻きの久野が、新田と正木と勝負をしにやってくる。4人はいつも対戦しているらしく、席の位置まで決まっていた。
新田相手に挑発的な態度をとる財前だが、正木が「あのことをバラす」と揺さぶりをかけると動揺する。
対戦前にトイレに立つ財前。その間、自分のカードに誰も触れないよう、久野に見張りを命じる。棚の影からひょっこりする財前おもろい
睨みをきかす久野。新田は探偵団を机から遠ざけ、自分も席を離れる。

そんな時、突然棚が倒れ、火災報知器の音が鳴り出して店内はパニックに。火が出ていないことが確認されてパニックは収まるが、正木が棚の下敷きになって死亡していた。
火災報知器のボタンを押したのは、棚にあった仮面ヤイバーの人形のようだ。

高木と千葉が到着し、事情を聞かれる一同。正木の死因は脳挫傷だった。棚の下敷きになった際、打ちどころが悪かったらしい。
棚はいつもなら足を固定していたのだが、たまたま改修中で固定していなかったという。探偵団は誰かが棚を押したのではと疑うが、複数の人によって棚がひとりでに倒れるところが目撃されていた。
コナンは、棚の上部の釘に擦れたような跡が残っていることに気づく。
やたらと事故で済ませがっている財前を問い詰めると、正木に不正行為の件で強請られ、レアカードを取られていたことを白状する。不正行為の片棒を担いだ久野も同じく強請られていたようだ。
倒れた棚の下に落ちているレアカードに釘付けの元太・光彦・歩美。歩美ちゃん、最初はカードゲームに興味なさそうだったのに、やっぱり好きなんだ~。コナンは、新田のベルトに何かを発見し、真相に気づいた様子。

棚が倒れたのは事故だと結論づけられそうになり、コナンは博士の声を借りて、事件の真相を話し始める。
犯人だと名指しされたのは、新田。新田は自分の体と棚をテグスで結び、机から離れると同時に棚を倒した。だから、博士と元太を押しのけ、斜め前に進むという不自然な行動になってしまった。
財前がトイレに立つこと、久野がカードの見張りをさせられることを織り込み済みの計画だった。
新田のベルトにはテグスで擦れた跡が残っていたが、肝心のテグスは火事の騒ぎの最中に処分されており、証拠は不十分……かと思われたが、新田のズボンには正木の返り血がバッチリついていた。新田は店内が火事の騒ぎでパニックになっている最中、棚の下敷きになっていた正木の頭を床に打ちつけて殺害したのだ。何度も打ちつけたら、傷跡で分かりそうなもんだけど……。
動機は、新田もまた正木から強請られていたから。しかも、窃盗の証拠を掴まれて。そんな新田に博士は「カードプレイヤーとしてだけでなく、人としても失格だ」と喝を入れる。泣き叫ぶ新田の手元に、「ヤイバー悪を討つ」のカードが残されていた……。

後日、今度はメンコに白熱する元太と光彦。今度は博士も一緒になって楽しんでいた。博士、いい保護者だ~。



■歩美ちゃんとヤイバーカード

冒頭、「ほんっとにバトルが好きね、男子って」と呆れる灰原に、「うんうん」と頷いて同調した歩美ちゃん。
でも、倒れた棚の下にヤイバーのレアカードがたくさん落ちているのを見て、光彦と元太と一緒になって釘付けになっていた。

なんだかんだ言って、歩美ちゃんも仮面ヤイバーカード好きなのよね~!
6巻で浩樹から「ハイパーゴールデンカード」を見せられて興奮してたし、「ベイカー街の亡霊」でもそのヤイバーカード持ってたし。
灰原さんと一緒だと、ちょっと大人ぶってみる歩美ちゃん可愛い~。

『名探偵コナン』6巻・FILE.6「結成!少年探偵団」より引用



あと、コナンも何気にヤイバーカードのルール把握してたりで、ちょっとカードに興味持ってるの可愛い。



■【今週のおすすめ】『カナリヤ殺人事件』S・S・ヴァン・ダイン

今回ご紹介するミステリーは、「カードゲーム」ということで、S・S・ヴァン・ダインが1927年に発表した『カナリヤ殺人事件』(原題:The 'Canary' Murder Case)。「ヴァン・ダインの二十則」で知られる作者による、名探偵ファイロ・ヴァンスのシリーズ2作目となります。

元女優でブロードウェイの美姫と謳われた美女マーガレット・オデールが、自宅アパートで絞殺されるという事件が起きる。捜査に乗り出したのは、地方検事のジョン・F・X・マーカムと、その友人で社交界の貴族であるファイロ・ヴァンス。犯行現場は荒らされており、宝石箱も無理やりこじ開けられていた。やがて容疑者は4人に絞られる。いずれもあやふやなアリバイを持ち、動機も充分で怪しい人物だが、犯人を特定する決め手がない。そこでヴァンスは、容疑者とポーカーの勝負をすることを思いつく。

……というお話。ヴァン・ダインといえば「グリーン家殺人事件」「僧正殺人事件」が有名なため、どちらかといえばマイナーな作品かもしれません。ですが、物的証拠よりも犯人の心理や精神面を重視するファイロ・ヴァンスならではの、容疑者たちとの心理戦が一番楽しめるのは本作かもしれません。


博士「Next Conan's HINT!」
コナン「ゲーム機!」
コナン「今年もありがとうございました~!」
みんな「みなさん! よいお年を~!」

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