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【アニメ感想】名探偵コナン 第1090話「眠れる街に消えた犯人」

本質見抜く推理の先に、信じるべきもの導く力!
消えた足跡、見えない痕跡! 闇に紛れた犯人を追え!
たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。
その名は、名探偵コナン!

今回の脚本は稲本達郎さん! アニオリには珍しく、佐藤刑事が登場!



■今週のゲスト声優について

登場キャラはコナン、蘭、小五郎、目暮警部、高木刑事、佐藤刑事。

ゲスト声優は、鑑識:星野佑典さん、結城景子:白石涼子さん、一ノ瀬薫:東龍一さん、根津吾郎:小形満さん。

白石涼子さんは5回目の出演! 白石さんといえば二代目・香田薫! 今年は真田選手も登場したことだし、再登場しないかな~。
そして犯人役は小形満さん! セリフ数少ないのに豪華なキャスティング!



■今週の感想

【登場人物】
根津吾郎(ねづ ごろう)……52歳。警備員。
結城秀人(ゆうき ひでと)……34歳。IT企業社長。
結城景子(ゆうき けいこ)……34歳。結城秀人の妻。
一ノ瀬薫(いちのせ かおる)……25歳。秀人の秘書。


飼い猫探しで遅くなった毛利ファミリー。これは何時くらいの話なんだろ? 「眠れる街」ってぐらいだから夜中の前ぐらい?
警笛と「人殺しー!」の声で駆け付けると、階段の下で警備員の根津が腹部を刺され、倒れていた。根津は大通りを指さし「白い服」という言葉を残して絶命。階段の上には、結城秀人の死体が。
現場には大量の血が流れ、大通りに向かって犯人の足跡が残っていた。

高木刑事はともかく、佐藤刑事がアニオリに出るの珍しい!「サプライズは悲劇のはじまり」でも出てたから、稲本達郎さんが佐藤刑事好きなのかな?

秀人の遺体の第一発見者・妻の景子は会社に残って仕事していたところ、警笛で事件に気づいた。彼女は秀人に離婚を迫られ、会社を売却すると告げられていた。動機は充分、白い服も着ていた。しかし履いていた靴などから犯人ではないと、小五郎は推理。

次に怪しいのは、偶然通りがかったという秀人の秘書・一ノ瀬。大通りに面した喫煙所におり、白い服のリバーシブルを着用していたが、足跡と靴が違う上、返り血を浴びた形跡は無し。コナンくんの「あれれ~」健在!
また、秀人が抵抗のために犯人に与えたとされるスタンガンの跡が、景子にも一ノ瀬にも見当たらなかった。

佐藤刑事が調べた結果、四年前に秀人の会社の不正疑惑を一身に背負って投身自殺した「白井幸」という女性がいたことが分かる。幸の自殺を裏付ける証言をしたのが根津だったが、それは秀人に抱き込まれた偽証だった可能性が高い。

一ノ瀬は、幸の元恋人だった。秀人から「幸のことで話がある」と呼び出されていたため、現場にいたのだという。景子曰く、秀人は自首するつもりだったらしい。

秀人殺害の犯人は根津だった。
動機は、秀人が自首すると自分の偽証もバレてしまうから。
根津は架空の犯人をでっち上げるため、偽の靴底を用いて足跡の偽装工作をした。しかし、秀人にスタンガンで火傷をつけられてしまい、その傷をごまかすために自分自身をナイフで切りつけた。な、なんて身を削った犯行なんだ……。そして偶然通りがかった一ノ瀬を追いかけている中、階段で転倒。誤って致命傷を負ってしまったというのが真相だった。
同情の余地はないタイプの犯人だが、策に溺れた結果命を落としてしまうとはなんとも皮肉な……。



■蘭の微笑みは「絶対的な味方」

秀人から不正や幸のことや自首について聞かされた景子は、「そういうことに限って、一人で勝手に……。結局、私のこと信じてなかったってことじゃない!」と涙ぐむ。夫が自分の親友を殺し、不正も犯していたことを打ち明けられ、離婚を突き付けられて、挙句殺された。景子、絶望的すぎるやろ。

それに対して、蘭が「こうも考えられませんか? 絶対にあなたを巻き込みたくなかったんだって」と、微笑む。

この微笑みこそ、我らが蘭姉ちゃんだ~~~!!!
正直、秀人に同情は出来ない。幸の命を奪っているし。でも、同情できない人の気持ちを汲み、遺された人の絶対的な味方になることができる、時には殺人犯に対しても笑顔を向ける。そんなマインドを持っているのが蘭。素敵すぎる。

『名探偵コナン』97巻・FILE.1「大切な物ですから…」より


■【今週のおすすめ】『ウィルソン警視の休日』G・D・H &M・コール

今回は「現場に残された足跡」「二人の死体」というキーワードから、『ウィルソン警視の休日』(原題『Wilson's Holiday』)という短編をご紹介! 作者は通称「コール夫妻」とも呼ばれ、夫婦で共作していたイギリスの作家。ウィルソン警視は彼らが生み出した名探偵で、警視から後に私立探偵へと転身している。本作品は1928年に発表され、「クイーンの定員」にも選ばれた。

度重なる事件から解放し、疲れを癒すため小旅行に出かけたウィルソン警視とその親友・マイケル。二人がとある海岸沿いを歩いていたところ、血のついたシーツと凶器が残された不審なテントを発見する。テントには二種類の足跡がついていた。うち一つを追っていくと、遺書と共に男の死体が。しかし、それは自殺を偽装された他殺だった……。

本作品は『クイーンの定員Ⅱ 傑作短編で読むミステリー史』(光文社文庫)と『ウィルソン警視の休日』(論創社)という二つの短編集に収録されている。前者で読んだことがあったが、後者にコール夫妻の代表作の一つ『窓のふくろう』が『電話室にて』のタイトルで収録されていることを知り、後者も購入! その他の短編もどれもユニークで、面白かった! ウィルソンのキャラクター造形は明らかにホームズを意識しているよな……笑


小五郎「Next Conan's HINT!」
コナン「髪型!」
小五郎「真犯人はコイツだー!」
蘭「あ、コナンくんまで!」
コナン「きなこ餅買ってきまーす」

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