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【wataridori】景色を変えて、新たな自分に出会いたい

こんにちは。植山智恵です。
普段は、大人向け教育イノベーション企業、Project MINTのCEO & Co-founderとして、主にオンラインで「自己革新したい大人のための短期集中実践型教育プログラム」を運営しています。


今回、ご縁がありましてwataridori ハウスに滞在体験をさせていただきました。


wataridoriでの体験を決めた理由

景色を変えて、自分の中の創造性を蘇らせたかった、につきます。

私は元々オンラインプログラムを運営する事業を行っていますのでリモートで働くことは可能でした。周りのステークホルダーもリモートが基本になっていることから、まるっと一ヶ月、東京以外の場所で滞在しながら働きたい、と思いました。

この期間を、自分の創造性を養うことに利用できたら、一石二鳥なのでは、と考えていたことから、ちょうどwataridoriを友人経由で知り、モニターになりました。

これまで行ったこともなかった土地に行き、人々に会い、肩書きではなく素朴に人として対話をし、意味のある会話をしていくことで、インスピレーションを受けたい。

自分が普段見るようなことがない景色を見たり、感じたりして、普段意識しないようなトピックを新しい人と話すことで、新しい刺激がもらえるのでは。

そこで、自分が普段提供している教育プログラムの中で、生徒さんたちと向き合う上で、もっと私自身が心身よい状態で向き合いたい。創造性を伝染させるようなことができたらいいなと思っていました。


阿蘇に行ってみて

阿蘇に決めたのは、単純に大自然に囲まれたかった!からです。 
クラスの運営や1 on 1 面談が多く予定に入っていたので、広く快適なwataridori ハウスに滞在しながら、すぐ近くに自然がある、そんな立地条件に惹かれました。

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阿蘇に到着するとそこには、清らかな空気、ススキが一面に広がるのどかで広大な土地が目に入ってきました。
これを求めていた!東京の喧騒から離れ、美しい自然にすっかり魅了されました。

wataridoriハウスに踏み入れると、そこはまるで別世界。
別荘地の中にあるということがあり、周りは閑静でまるでビバリーヒルズのよう(大袈裟かもしれませんが。)
家の中は、とても高い天井に、暖炉があり温もりの感じるスウェーデン製の家具が上品に配置され、なんだか心まで温かくなる気分になりました。

ここなら、1日中ずっといても癒される! そんな風にテンションが上がっていました。

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wataridori ハウスでリモートワーク

広い家の中で、いろいろな場所でのリモートワークを楽しみました。

朝は、ウッドデッキのテラス席で、コーヒーをいれることでスタートしました。ひき立てのコーヒーをゆっくりいれる贅沢さ。
小鳥のさえずりの中アロマの香りに癒されました。
朝日が気持ちよく、朝の作業も捗ります。

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お昼は、ドライブし、囲炉裏で本格的な田楽料理をいただきました。

その後、1 on 1 オンライン面談に向け、二階のソファ席で生徒さんと近況、現状の課題やゴールに対してじっくりと対話をしました。

ミーティングの合間で、お風呂に温泉のお湯を溜め、軽く入浴。
それがとてもリフレッシュできて最高に気持ちよかったです。

そこで、翌日の会議にむけ資料作成。こちらも温泉効果で体がリラックスしており、創造的なアイディアが出てきて効率よく作業ができました。


阿蘇の人たちとの出会い

wataridoriを通してお知り合いになった、合同会社「阿蘇人」の石垣さんに案内いただき、地獄温泉の200年以上続く老舗旅館、清風荘の代表取締役社長をされている河津さんをご紹介いただきました。

2016年に起こった熊本地震の被害を受けたあと、様々な苦労や協力者のサポートを得て、新たに旅館をリニューアルされました。今年本格的に本館がオープンするということです。
「湯治」(温泉地に長期間滞留して特定の疾病の温泉療養を行う行為)ができる施設を建てられ、「湯治」の文化を創造し広めるという新たなミッションを掲げていらっしゃいました。

震災後、0から旅館を建て直すのは相当な苦労だったと思うのですが、「旅館の立て直し作業をやってるとき、200年前の柱が出てきた。その時、自分の先祖がまだ建設技術もなかった当時、さぞかし大変な想いで建てたんだな、と感じたら、今の自分の苦労がちっぽけに思えたんだ。」 と河津さんがおっしゃっていました。

地獄温泉から、阿蘇へ。阿蘇から日本全国へ。「湯治」の文化を伝え、先祖が大切にされてきたパーパス(目的・存在意義)は守りながらも、河津さんご自身が今の時代にあった新たなミッションを体現されている姿にとても感動しました。

なかなか私自身普段の生活をしている中では、会えることのなかった方だったんだな、と後になってもその感動が湧き上がってきます。

そのあとは、九州で唯一のコーヒー農園、後藤コーヒーファームへ。
農場を経営されている後藤さんに会いました。

この農園は、ビニールハウスで管理され、コーヒーの木は、個人のオーナーさんが年会費を支払うことで所有でき、全般的な管理を後藤さんが行っていらっしゃいます。

コーヒーの木から、収穫期になると、コーヒーの豆を収穫し乾燥させ、焙煎し、最終的に飲んでいく工程を丁寧に教えてくださいました。

普段コーヒー好きの私にとって、このように生産者の方からお話を聞けるのは大変貴重な機会でした。

なぜ阿蘇にコーヒー農園を?という私の問いに対して、
震災後、阿蘇を元気にしたかった。コーヒーのオーナーさんたち(ほとんどが都心在住の方)が年に何回か、コーヒーの木の状態をみに阿蘇を訪れてきてくれて、そこからそのご家族、ご友人にと広がり、阿蘇にきてリフレッシュしてコーヒーを通して良い体験をしてくれる。そんなきっかけを創りたい、と答えていただきました。

阿蘇は、震災直後はたくさんのボランティアの方が訪れてきてくれたり様々な財政面でのサポートがありましたが、4−5年経った後の経営を持続可能なものにしていくことが真の課題であること、ということも教えていただきました。

被災地復興後も、定期的に人が訪れてくれるような長期的な仕組みを作ること、が大切だという観点は、とても重要であることをしりました。


阿蘇を出た頃には

あっという間に阿蘇の滞在が終わりに近づきました。

阿蘇のゆっくりと流れる時間、人のおおらかさ、危機を持ち前の明るさや前向きさで乗り越え助け合う文化。

阿蘇の人の温かさ、生きる決意、その地域のためになることを個人の方が行動している姿、全てが私にとって大きな刺激となりました。

彼らのように、誰かのため、コミュニティのために行動する姿が、本当に今必要とされていることなのではないのかな。

都会にいると感じることができなかった本質的な価値に触れられることができ、とても有意義な滞在でした。


ローカル線で移動し、次の目的地は下関のwataridori ハウスです。
そのレポートはまた後日アップします!

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