この島には”生きる”がある|島暮らし日記vol.3
この島には、”生きる”がある。
”生きる”って何なのかうまく説明はできないけれども、
そう感じる何かが竹富島にはある。
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八重山では、風で季節を感じとる。
「かーちばい(夏至南風)」が梅雨の終わりを告げ、
「みーにし(新北風)」で秋の訪れを知る。
そんな竹富島で生まれ育ったおじいに昨日教わったのは、台風の進路も風で感じていたということ。
普段この時期にはゆるやかな南風が吹いている。
北風が吹くと、何かがおかしい。台風がくるかもしれない。
海が荒れはじめると、島の南東方向にある「ぴー(サンゴ礁の縁)」の方から海鳴りが聞こえてくる。
風が東から吹き始めると、台風が島の西側を通過していることがわかる。
そんな人と自然との間で交わされる知の積み重ねが普通に存在しているのを垣間見ると、”生きる”ってこういうことなんだろうなあ、と思わされてしまうのだ。
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