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鎌倉の湿度が育んだささやかな奇跡とか美しさ。

冴えない天気が続く鎌倉。花材を探しに森へ入るとうっそうと繁る樹々はその緑を深くし、明かりも雨もダイレクトには地上に届かない。
不意に落ち葉から立ち上がるいくつもの線に気が付く。先端はまるく明るい。

キノコだ。いい香り。しかし極小、大きなものでも傘が3mmほど。当たり前か落ち葉の上に生えてきたんだもの養分は落ち葉の中にあるもののみ。

おや、こっちにも、そっちにも、特定の葉にのみ生えているようだ。すごいな。ふわふわと飛んできた胞子が、特定の葉の上で育つんだから、特化型がすぎるw. 落ち葉ならなんでも、の方が生存率上がるんじゃないのかなぁ。ところでなんの葉っぱだろう。見上げるほどの大木は花材として使うこともなく、それと意識しないと判別できないな、などと勉強不足を反省しつつ、ささやかな奇跡というか自然のありようの美しさに出合えて満足。

ありがたくいただき、世界のどこかにタネを撒こうと思います。