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舞台付箋 『十三夜』DisGOONie Presents Vol.13「Go back to Goon Docks」

初日と千秋楽を観劇。始まりと終わり、終わりと始まりが繋がる物語。


■公演概要

公演期間
東京 2024年1月11日(木)〜1月21日(日)
EX THEATER ROPPONGI(東京都港区) 

公式サイトhttps://disgoonie.jp/stage/vol13/より


・グッズ
劇場販売
公演KVブロマイド(A4 1種1枚1,000円)

オンライン販売グッズ
公演パンフレット(1種 3,000円)
公演ブロマイド L判(24種 5枚1組 1セット1,000円)
作品キャストブロマイド L判(3種(各作品出演者) 1セット2,000円)
3種(各作品出演者)
「十三夜」
伊波杏樹 田中良子 椎名鯛造 村田洋二郎 文音 瀬戸祐介 樋口裕太 中西智也 こぴ 佐久間祐人 平山佳延 一内侑 星野陽介(学芸大青春) / 西田大輔

「桜の森の満開の下」
瀬戸利樹 田中良子 谷口賢志 文音 細貝圭 村田洋二郎 松村芽久未 斉藤瑞季 一内侑 書川勇輝 本間健大 窪寺直 / 伊波杏樹

「チックジョ~」
樋口裕太 椎名鯛造 田中良子 村田洋二郎 中西智也/ 文音 /瀬戸祐介 平山佳延 長友光弘(響) 佐久間祐人 甲斐千尋 書川勇輝 星野陽介(学芸大青春) / 谷口賢志

http://disgoonie.shop-pro.jp/

・チケット
全席指定 ¥11,000(税込)

STAFF
作・演出|西田大輔

十三夜テーマ曲
「もう一夜」
作詞|西田大輔
(「原文」ウィリアム・シェイクスピア)
作曲|藤澤ノリマサ

舞台監督|清水スミカ
美術|角田知穂
照明|大波多秀起(デイライト)
音響|前田規寛(ロア)
衣裳|瓢子ちあき
ヘアメイク|YUUKI(PUNCH) 松野亜莉沙
大道具|俳優座劇場
小道具|平野雅史

振付|赤沼秀実

演出助手|佐久間祐人
美術助手|秋友久実
演出部|西條義将 高澤裕子 小枝真佑 伊藤春樹
照明オペレーター|鈴木雅貴 田原聖子 柏木香織 平井奈菜子
音響操作|小清水陵 古川直幸 山岸伶 神代ゆうき

特殊効果|井上建一(インパクト)
衣裳進行|窪田麻紀
衣裳協力|亀井美緒 保坂暁子 宮本京佳 蝦名彩香
運搬|マイド
Webデザイン|まめなり
映像収録|Office ENDLESS
運営協力|ワントゥワン東京

宣伝|神長康典(テレビ朝日)
宣伝・グッズアートディレクション|大沢寿恵(citrolemon)
レタッチ・デザイン|今雪裕也(citrolemon)
レタッチ|伊藤孝平 有馬修一郎
スチール撮影|加藤翔
ステージ写真|鈴木崇志 島村珠梨

票券|千葉国子(ゼクシード)
制作|神田聖子(DisGOONie)
制作補佐|塚本拓弥(DisGOONie) 窪寺裕子(DisGOONie)
制作協力|黒木知佳 中原しおり

協力|(五十音順)
AND ENDLESS イトーカンパニー SOS Entertainments えりオフィス キャストコーポレーション KON-RUSH GVM スペースクラフト・エージェンシー 3WAYS CREATION 青年座映画放送 ソニー・ミュージックアーティスツ パルス ビクターミュージックアーツ プロダクション尾木 ミアコレオ mitt management 楽映舎Walau

Thanks|ディスグーニー応援団
プロデューサー|西田大輔 小川文平(マーベラス)
ラインプロデューサー|德秀樹

プロダクションスタッフ|鈴木克理(マーベラス) 杉山正明(マーベラス) 湯田瑞穂(マーベラス)

公演協力|ゼクシード
企画・製作|DisGOONie/マーベラス/テレビ朝日
主催|舞台「Go back to Goon Docks」2024製作委員会

https://disgoonie.jp/stage/vol13/

■出演

ミランダ:伊波杏樹
ヴァイオラ:田中良子
オーシーノ:村田洋二郎
オリヴィア:文音
コットン:瀬戸祐介
ゼッペン:樋口裕太
グローネ:中西智也
エル:こぴ
トービー:佐久間祐人
クリスチャン:平山佳延
ゲーブル:一内侑
ランダー:星野陽介(学芸大青春)
マライア:大澤えりな
ギルティ:椎名鯛造
マルヴォーリオ:西田大輔

田上健太、中土井俊允 岡本麻海 大澤えりな 松野咲紀 佐藤侑愛

■作品概要


物語の鍵となる戯曲「十二夜」が
劇中劇として挿入され、
変わっていくのどかな町と
その町を愛した人々が
力強く描かれた物語 。

公式サイトより https://arcana-stage.com/

■舞台付箋

終わりが始まりに繋がっている物語。始まりが終わりへ繋がる物語。
樋口一葉の十三夜かと思ったら、シェイクスピアの十二夜にあと一日あれば、という重く苦しい、それでも生きようとした人々のきぼうの物語でした。

何なん……去年10月に観た舞台『アドルフに告ぐ』、NTLive『善き人』から自分の中で終わらっていないナチスドイツの物語が今年も始まってしまった……
きつく閉ざされ、強く叩かれるドアの前で怯える少女。その扉を開けてはならないのだ、開ければ少女の命はないから。
十三年前に劇場だったというカフェに突然現れた男装の麗人から手紙を渡して欲しいと頼まれた少女。少女の姉はそれを受け取れないから返してきなさいと少女へ言った。街ではただの木を盗んで駐在と悪ふざけの延長のように大捕物をしていた町の住人たち、彼らが盗んで集めていたのはユダヤ教の象徴としての無花果の木。彼らは、ユダヤ人だった……

始まりの扉の場面、あれは枠だ。オーシーノが開けたあの瞬間から、少女ミランダの思い出と希望の中に入り込んでいたと思う。枠構造の枠の中。少女が読み上げる台本であの始まりの時間は物語と繋がっていく。同じように本を読み上げるギルティと繋がっていく。
一度に大量に彼ら、を捕まえるためにマルヴォーリオ達は彼らを脅し、殺していき、彼らの希望の光であるミランダだけでも逃がそうと、生かそうとその屍が積み重なる。
――果たして、その希望は。始まりの扉は隠し部屋だったと最後にわかる。壁の向こうで姉の励ます声を聞き、その声が途切れて死を悟って、泣かないよと健気に姉に伝えた少女は声を上げて泣く。扉は叩かれ続け、そして……ドアを開けたのは一人の青年だった。アーリア人は斯く在れと忠実であった青年将校ギルティは、少女の手を取り、捕まらぬよう共に逃げ出すのだ。
この枠の中の物語が、枠を超えていく作り方はnsd舞台ではよく見かけるんだけどもうこの繋がり方がとても良い……最初の泣いていた少女は、扉の向こうへ踏み出すことができたのだと、2回目でやっとわかって冒頭でボロ泣きしました。

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