ツタヤ

気付いたら、26にもなってしまっていた。と思った。
私は今その日暮らしの映像作家で、8月は全然仕事が入らない。私がクーラーの部屋で1人過去の名作映画を観られるのも、同棲している彼に収入面を頼っているから成り立っているのだと考えると少し落ち込むが、それにももう慣れたので小学生の夏休みと何ら変わらない(体力維持のためのヨガは行く。これも年齢を感じて悲しい)ひと時を送っている。
私はこれから、隣駅との間にあるツタヤに行って、北野武の映画を借りたいと思っている(北野武は一生サブスク解禁しなそう)。『ソナチネ』とか『菊次郎の夏』くらいしか観てなくて、機会を伺っていたらこんなに時間がたってしまった。
ツタヤといえば、大学時代、実家の最寄駅から3つくらい離れたところにある古いツタヤに通っていたことを思い出す。品揃えはそんなに良くないけど、その当時は名作をも知らなかったので貪るようにみた記憶を、思い出す。
初めて新宿のツタヤに行った時に、監督の名前順に並んでいるのをみてひどく感動した。馬事公苑のツタヤでは、月額1000円でDVD借り放題というのをやっていて、近くに1人暮らしをしている友達が相当羨ましかった、のを覚えている。
ツタヤ1つでも、こんなに覚えている瞬間があるって、アナログはやっぱり強いなぁと深い意味もなく何となく思う。
まだそんな世界に堂々と居座っている北野武に感謝して、DVDを借りに行く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?