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事実だけを見る~マルクス・アウレリウス~

第一印象だけで感じたこと以外、何も自分に語るな。
誰かが君の悪口を言っているという話を聞いたとする。
ならば、それが話のすべてだ。
『君がその悪口で傷ついた』と言っているわけではない。
また、息子が病気になっているのを見るとする。
しかし、息子の命が危ないわけではない。
このように、常に第一印象にとどめて置き、
頭の中で考えをエスカレートさせないこと。
そうすれば何もお前には降りかからない。
~マルクス・アウレリウス『自省録』~

哲学者の持つ二つの視点

一つ目は思考を膨らます視点だ。
物事の本質や真理、問いを深める視点。

今回、マルクス・アウレリウス先生は二つ目の視点を示した。
それは『あえて物事の表面しか見ない』視点だ。
物事を素朴に、客観的にみる。
何も足さず、何も引かないで見るのだ。

引用:ストア派哲学入門

黒後家蜘蛛のロビー

トランブル「マルクス・アウレリウスの言葉だね。この言葉だけ聞くと今でいう三現主義(現場・現実・現物)に通じるものを感じるよ。」
ドレイク「しかし、哲学者というのはあれじゃないかね。いろいろ推察や試案するのが十八番というもんじゃないのか。」
トランブル「いやいや、ストア哲学の目的はアパテイア(不動心)の追求さ。その点においては無駄に心像を拉致られるようなことは考えない術をもつのは大切だよ。」
ドレイク「なるほどね。確かに今入ってきたルーピンの顔が苦虫を嚙み潰したようでも今夜の会が大しけになるとは限らないと。そういうことだね。」
トランブル「いや、あれは原稿を差し戻されたんだろう。今夜は荒れそうだな・・・。」

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