不思議な話~ムソニウス・ルフス~

『私なら、贅沢にクラスより病にかかる方を選ぶだろう。
病は肉体を損なうだけだが、
贅沢は肉体と魂の両方を滅ぼすからだ』
~ムソニウス・ルフス『清談』~

ムソニウス・ルフスとはどなたかと思ったら、
エピクテトス先生の師のようですね。
アナキンにとってのクワイガンみたいなもんですねはい。

ルフス先生はこの言葉の後にこう加えます、
『贅沢は肉体には弱さと無能をもたらし、
魂には自制の欠如と臆病さをもたらすのである。
おまけに、強欲の種でもあり、不正を生み出すもとである』

ストア哲学の排すべき悪徳が勢ぞろいですね。
贅沢はまさしく七英雄みたいなもんですね。

さてさて、贅沢について少し考えていましょう。
贅沢はそもそも悪なのでしょうか?
過度の贅沢は善くない気がします。
では適度な贅沢は良いのでしょうか?
問題は適度ってどのくらい?
贅沢の基準ってなに?時間?お金?影響度?

後は贅沢によって得られる者が低級な快楽が多い気がします。
これは自分の器が小さいからでしょうか?

個人的に最もしっくり来るのは、
自制しづらいことでしょうか。
例えば、十分な苦労の上での贅沢はよさそうです、
一方で宝くじで得た贅沢は悪徳な気がします。
なぜなら身の丈に合うための努力をせずに贅沢をするからです。
『過程』がなく『結果』のみのため身が伴わない贅沢になるのです。
なんかキングクリムゾンみたいになってしまいました。

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