After コロナ時代の胸痛と動悸

忙しい毎日の中で、時々胸がどきどきしたり、胸が痛かったりすることはありませんか? このような症状がある時は、そこに重大な不整脈や狭心症などが隠れていることがあります。症状が起きたときに、そこに心電図があり直ぐに検査出来ればよいのですが、なかなかそうはいきません。

人は通常、規則正しく脈を打っています。しかし不整脈がある場合、脈はバラバラとなり、ときどき首が持ち上げられるような不快な感じがします。特に、夜、寝る前に感じることがあります。殆どの不整脈は、良性の場合が多いのですが、時として心停止をおこすようなものもあります。

疲れたときや、ストレスの多い生活、寝不足の時に、脈の乱れを感じるときは、心房細動の場合があります。もし心房細動の場合は、放置すると、心不全や脳梗塞を、おこす可能性があります。

当院では、来院後に心電図検査や採血検査を行い、必要な場合には心臓超音波検査やホルター心電計検査を行なっています。ホルター心電計とは、24時間、心電計を体につけて、一日中の心臓の動きを調べる検査器です。検査データでは、何時どのような不整脈があったか、または、狭心症発作があったかがわかります。ホルター心電計は小型で、一日中付けても負担を感じません。

コロナワクチン接種後やコロナ罹患後に胸痛や動悸が出現する場合があります。因果関係はまだ不明の場合が多いのですが症状によっては検査後、循環器専門病院への紹介が必要な場合もあります。もし何らかの動悸、胸痛またはめまいを感じるようでしたら、重大なことになる前に早めの受診をお勧めします。

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