てのひら小説27話「花束の目的」 5 ことり 2020年1月24日 21:30 笑顔で受け取ってくれてたから調子に乗った。喜ばれてると勘違いした。毎日君に花を届けた。ゴミ箱に突っ込まれた無惨な花束を見つけるまで。「僕を愛して」贈り物に隠したいやしい本音は君にとっくにバレていた。汚れた花束を僕の部屋へと連れ帰る。自分の為に花を飾ろう。悲しみを美で上書きしよう。 #小説 #ショートショート 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート