家焼肉の沼に片足突っ込んだ話

焼肉は傷を癒すと言われているらしい。

そんな焼肉を日常的に食べられれば、実質無敵なのではないか。

しかし焼肉は、一般的にはご馳走であったり、高級料理だったり、大人数で食べるものであったりする。1食あたり3000円がいいところだろうか。もちろんピンキリだが。

しかし、上記は焼肉屋に行けば、という話。

毎度食事にそこまでのお金は出せない。

とはいえ、焼肉は食べたい。

……それを打開する策。

そう、家で食べればいいじゃない!

■ホットプレートの呪いから逃れたい

家で焼肉といえば、やはりホットプレートが一般的だと思う。

私の実家でもホットプレートだったし、焼肉のタレのCMでも笑顔の家族がホットプレートを囲んでいる絵面が大半である(気がする)。

CMから察するに、家焼肉はホットプレートでやれというのが焼肉のタレメーカーのメッセージであり、ホットプレートというそれ自体が焼肉のメタファーであり『家焼肉=ホットプレート』の図式が成り立っているように感じる。

しかしこのホットプレート、重大な問題がある。

そう、肝心の肉が全然おいしくない。

そう、全然おいしくない。

理屈はさておき、今までホットプレートで焼肉を食べた時においしいと感じたことは一度もない。
料理にうるさい父も焼肉の日には「無理して焼肉やってる気がする」とか言っていた気がする。全面的に同意する。

既に実家を出ているのだが、焼肉の魅力には抗えず、たまに家焼肉を食べたくなる時があった。

そんな時は、鍋かフライパンで焼肉をしていた。

やはりこれもおいしくなかった。

では家焼肉を諦めるのか? と聞かれたら、もちろん否である。私は家でおいしい焼肉が食べたい。
きっと、家焼肉をおいしく食べられるプロフェッショナルなアイテムがあるはず!!

■というわけで調べてみた

どうやらこの世には「焼肉プレート」というものがあるらしい。
焼肉のためだけに存在するホットプレート、もしくはホットプレートのアタッチメント、はたまたカセットコンロに乗せる専用の鉄板であり、まとめ記事なんてものも山ほど出てくる。

その山ほどある記事の頻出ワードはなにか。
そう、煙、匂い、油跳ね、である。

かくいう私も、ホットプレートでもフライパンでも、肉を焼く時に上記の焼肉三銃士の洗礼を喰らっていた。

火災報知器に襲いかかる
翌日の朝まで残る上に部屋中の服に吸着される匂い
テーブルがラーメン屋の床になる油跳ね

三銃士による人類への反逆である。

「焼肉プレート」なるものは、これらの発生を抑える機能があるらしい。その上、網焼きに匹敵するほどおいしく焼けるとか。

これは欲しい。

というわけでさっそく、安価かつ評判の良いものを買ってみた。
それがこちら。


画像1

イワタニ 焼肉プレート (大) CB-P-Y3 https://www.amazon.co.jp/dp/B001028IWY/ref=cm_sw_r_cp_api_i_jxeJFbDWGPBD2

この商品についてはYouTubeでレビュー動画が5年分(※)は出ているので、詳細はそちらに任せるとする。

(※大人気商品なので本当に多い。検索結果を1回は見てほしい。)

さっそく、期待に胸を膨らませながら、イワタニ焼肉プレートで冷凍豚バラスライス(¥98/100g)を焼いていく。

そして食べる。

そして、ビールを飲む。

そして、食べる。

そして、気が付いたら朝だった。

■朝を迎え

椅子の上で重いまぶたを開き、そのまま昨夜の出来事を振り返る。

確か、弱火で温めたイワタニ焼肉プレートに、冷凍豚バラスライス(¥98/100g)を乗せた。

しゅ〜、という控えめな焼ける音。
湯気のようにすぐ消える煙。
油跳ねは、少し、あるような、ないような。

焼肉、と言われてイメージする光景とは、だいぶ離れている気がする。
これが焼肉として成立するなら、店で食べる網焼きはもはや噴火口と呼んでいい。
これは果たして焼肉なのだろうか。

とりあえず、ある程度焼き目がついたので、さっそく食べてみる。

……おお、みずみずしい。
とてもあの、ボソボソで味気のない冷凍豚バラスライス(¥98/100g)とは思えないほど、おいしい。
そしてビールで流し込む。
うーん、たまらん。タレを変えてもう一枚……。

……覚えているのはここまでである。
まさか、肉を美味しく焼けるだけにとどまらず、記憶を失くす効果まであるとは。
焼肉プレート、おそろしい。

……と、ここまでが、ホットプレート焼肉の呪いから解き放たれ、時を飛ばす能力を得るまでの話である。
これがつい半年くらい前の話。

今はイワタニ焼肉プレートは卒業して、YAMAZENのXgrillを使用している。


画像2

[山善] 焼き肉グリル 減煙 コンパクトプレート 温度調節 (約80~230℃) 保温 焼き肉プレート 油受け皿付き 簡単お手入れ YGMA-X100(B) [メーカー保証1年] ブラック https://www.amazon.co.jp/dp/B08BWZHP9F/ref=cm_sw_r_cp_api_i_XAeJFb8XF41R7


これも焼肉専用機であり、煙も油跳ねも全く気にならないレベルで、かつ肉もおいしく焼け、記憶を失う。

前述の焼肉プレートはカセットコンロで使用するものだが、これは電動である。ブレーカー落ちに注意すれば普通に使える。

あと、しれっと書き漏らしていたが、前述の焼肉プレートもこのXgrillも、翌日に焼肉の匂いが残らなかった。

無事、焼肉三銃士を抑えることができた。

こうして、とうとう私は、家焼肉と共存することに成功したのだ。

■家焼肉と共存できた

うれしい

焼肉プレートの導入により、こんなにも簡単に家焼肉と共存することに成功してしまった。
これはまさに革命である。

そして、気軽に味わえるようになったにも関わらず、家焼肉の魅力は衰えるところを知らない。
むしろ、家焼肉をどれだけ良くしていくかという方へ思考がシフトした。

私の買った焼肉プレートはまだ2種類だが、どちらも似たような性能をしている。
「弱火で焼く」
「油がプレートの表面から、下にある水に落ちる」

この2点は、他のいわゆる減煙プレートにも共通しているようで、形状や素材は様々ながらも、この2点により減煙を実現している焼肉プレートが数多く見られる。

他には、熱源を上に置いた製品や、焼肉屋と同様に煙を吸い込むファンが内蔵されている製品もあるらしい。
しかしこれらは比較的高価で、焼肉のためだけに買うかと聞かれると、正直、私は手を伸ばせない。

そんなこんなで焼く手段にこだわるとキリが無いようだが、一方で私の買ったような減煙プレートは安い物で、手軽に焼肉のグレードを高めることができた。

もちろん、肉のグレードを上げるという手もある。
また、肉のグレードだけではなく、筋切りを一とした肉の下準備や、タレの選び方なども善し悪しがある。

肉の部位もほぼ無限に存在する。部位による焼き方や焼き加減などもその分存在する。

結論。
つまるところ、家焼肉は、最高の沼であり、焼肉プレートの導入は沼の入口に最適である。

ここで本記事は最後になります。
減煙プレートの導入を迷っている方、もしくはこの記事で初めて減煙プレートの存在を知った方、その中でも、焼肉が大好きな方。
是非、減煙プレートの導入をおすすめします。
そして共に沼に浸かりましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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