デレマスユニットツアーで人生初の遠征をしました。
5/19(日)Zepp Fukuokaにて行われたデレマスユニットツアー福岡 昼公演に行ってきました。
人生初の遠征、人生初の九州で筆舌に尽くしがたい感情の昂りを感じるライブを観ることができました。
ということで、ライブの感想をまとめていきたいと思います。
(※ライブ内容のネタバレがございますので、ご注意ください。)
◯遠征してでも見たかったライブ
突然ですが、デレマスにおける僕の担当アイドルは、島村卯月と城ヶ崎美嘉です。
どちらのアイドルもこの公演には出演していません。それどころか今回のユニットツアーのどの公演にも不参加です。
それなのに僕がなぜユニットツアー福岡公演を見に行こうと思ったのか。
ライブの感想の前に、まずはそこから語らせていただきたい。
僕がアイマスに出会ったのは2015年に放送されていたデレマスのアニメでした。
知人に勧められて見始めたのですが、すぐにどハマりしてまいました。それまでアイドルアニメを全く見たことなかったのにも関わらず。
そして、その後にリリースされたデレステでソシャゲにも初めて触れました。
そうなってくるとライブに興味が出てくるのが自然な流れですが、そうはなりませんでした。
正確に言うと興味はあったのですが、なぜかライブに対しては勝手に敷居の高さのようなものを感じていて「まあライブはいいか….チケット取るのも大変らしいし」などと躊躇していました。
そんなこんなで時は流れて2020年。
流行病のせいでライブやイベントができないご時世になってしまいました。
当然デレマスも開催予定だったライブが中止になっていました。
そして、そのライブの代わりに『24magic』という番組が配信されました。
シンデレラガールズのメンバーが代わる代わる出演する24時間の生放送。
その中にはもちろんライブパートもありました。
そこで、僕は見てしまったのです。
ビートシューターとヒーローヴァーサスを。
各ユニットが生き生きとした躍動感のあるパフォーマンスを披露。
その中でも特に印象に残っていたのが、ビートシューター、ヒーローヴァーサス、miroirでした。
「ライブってこんなに素晴らしいのか!
アイマスが好きならこれは絶対見なくちゃダメだ!」
素晴らしいライブパフォーマンスの前に、ただのオタクはあまりにも無力でした。
そう思ってからは、可能な範囲でチケットの抽選は申し込むようにしました。
ただ、残念ながら僕は絶望的にチケット運がないので、配信でライブを見るのが主になっていました。しばらくして、なんとか一度だけ現地で見ることが叶いました。
というのが、僕とデレマスライブのおおまかな歩みです。
そして、昨年。今回のユニットツアーが発表されました。
誰がどの公演に出るんだろうとワクワクしながら発表を見ていましたが、残念ながら担当の卯月と美嘉の出演はありませんでした。
今回はスルーかなぁ。……いや、待て。
……福岡にビートシューターとヒーローヴァーサス?!
俺にアイマスライブの素晴らしさを教えてくれた2組が、俺にアイマスライブの素晴らしさを教えてくれたあの曲たちを披露してくれるかもしれない……
例え都内じゃなかろうが!チケットの倍率が高かろうが!
これはためらってる場合じゃねぇ!
絶対に行くしかねぇ!
まるでパンダが飛び出して来そうな勢いで遠征を決意。
その後無事にチケットを握ることができ、人生初の福岡へと赴くことになりました。
◯ライブ振り返り
前置きが長くなりましたが、早速今回の公演を振り返っていきます。
各曲ごとに振り返っていく前に、まずは今回のライブ全体を通じて感じたことを記していきます。
今回のユニットツアーはいつものデレマスのライブとはかなり趣向が違います。
出演者の数、会場のキャパ、公演時間、その全てがいつもよりコンパクト。
その分いつもより近い距離感で、密度の濃い内容のライブとなっていました。
会場に入ってまず思ったのが、
「肉眼でステージの様子がはっきりと見える!」
1階スタンディングで整理番号がそんなに若くなかったのでそれほどステージ近くに陣取ることができなかったですが、それでもステージが近く感じる。
普段のライブだと公演時間の半分以上は大型モニターを見てるという状態なのだが(たまに「家で配信見てるのと変わんなくね?」って思う)、肉眼でしっかりと各演者さんの表情や動きが難なく捉えることができる。
ていうか、そもそもモニターが存在しない。
(厳密に言うと、垂れ幕のような形の細いモニターが4本あり、そこにちょっとした映像やコールの文字が映される。)
公演前から福岡公演のコンセプトは、パッション色がかなり強くなるのではと思っていました。
というのも、出演メンバー7人のうち6人がパッション属性のアイドル。
結果的にセットリストを見てもわかるように、ユニット混合で歌った曲はどれもぶち上がるパッション曲ばかりであった。
個々のユニットを見てみても、コンセプトがはっきりしており、非常にデフォルメされたキャラクター性の強いユニットばかり。
以上のことを踏まえて、とにかくパッション全開!おもしろ公演!みたいな感じなのかと思っていたのですが。
蓋を開けてみたら、ただそれだけのライブではなかった……。
というわけで以下、各曲ごとの振り返りです。
・開演前
開演前の影ナレは、ヒーローヴァーサスが担当。
悪役である小関麗奈に注意事項をアナウンスさせる演出が良すぎました。
麗奈が「他の方の迷惑になる行動は〜」みたいなことを悶えながら言っていたところから、このライブが始まったと言っても過言ではない。
M1: パ・リ・ラ(全員)
1曲目からそんなに飛ばして大丈夫?
と思いつつ全力で声を出しました。
前述のように肉眼で演者さんの様子が捉えられるので、全員歌唱でも好きなタイミングで好きなメンバーの様子が見られるのが最高だなと思いました。
M2: ACE(結城晴)
今回のライブで最も聴きたかった曲のうちの一つ。
いきなりは勿体無いって!
正直最初はそう思ってしまったのだが、小市さんのパフォーマンスのキレがとんでもなくて、そんなことを考えてる余裕がないくらい夢中になりました。
あと、印象的だったのがヘッドセットを使用しての歌唱だったこと。
アイマスのライブでは珍しい印象があるのですが(そんなことなかったらすみません)、おそらくダンスの表現を最大限に活かすためにこうなったのかなぁ。
(……と考えていたのですが、このヘッドセットに関して藍原ことみさんがとてつもなく重要な情報をXでポストしていました。)
とにかくにも小市さんのメリハリのある動きが大好きなので、それがめいいっぱい堪能できる素晴らしいパフォーマンスでした。
M3: GEMSTONE(的場梨沙)
もう飛ばしすぎだよ。
ビートシューターって対照的な2人のユニットでありながらも芯の強さみたいな部分で共通性があるユニットだなと感じていて(中MCで集貝さんがそれに近いことを言っていて、「わっかる〜」ってなった)、それがパフォーマンスにも表れてるなぁと感じた。
晴がとにかく力強いって感じなのに対して、梨沙はしなやかさの中にもキレのある強さを感じる。
そんなGEMSTONEでした。
M4: ヒーローヴァーサスレイナンジョー(ヒーローヴァーサス)
「今日はこれを聴きに来た」その2。
この曲は本当にお二人の動きの掛け合いが楽しい!
敵対してるのに、どこか楽しそう。世界一平和なケンカ。
あの『24magic』でのパフォーマンスを見たときは、まさか生でこの曲を浴びることが出来るなんて思ってなかったな……。
他の曲にも言えることですが、この曲は特に自身のパートじゃない方のアイドルを見るのも楽しい。相手の動きをどう受けているか、それを楽しめるのもこの距離の近さの良いところです。
M5: モーレツ★世直しギルティ!(セクシーギルティ)
ブチ上がり間違いなし曲。本当にここまで怒涛の流れです。
セクシーなのにコミカル、不思議な魅力を持つセクシーギルティ。
ヒーローヴァーサスからの盛り上がりはそのままなのに、空気が一変してるのが印象的だった。
ライブとは直接関係ないですが、「ギルティ」というフレーズには個人的には親近感を禁じ得ないので、セクシーギルティは気になる存在です。
ちなみに、僕が関わっている方の「ギルティー」は伸ばし棒が付きます。
・MC1(セクシーギルティ)
ここまでの怒涛の展開からやっと落ち着く時間がきました。
なんといっても鈴木絵理さんの自己紹介「堀裕子役の、堀裕子です!」のインパクトが忘れらない。
間違え方も去ることながら、あんなに勢いよく間違え切れるものなのか。笑
あと以前から思っていたのですが、のぐちさんの雫とは雰囲気が全然違うおしゃべりの感じがとても好きです。
このMCパートに限らず、全体を通してのぐちさんのMCがすごく面白かったです。
M6: 輝け!ビートシューター(ビートシューター)
マジで!これを!聴きに来ました!!!
僕にアイマスのライブの素晴らしさを教えてくれた曲のうちの一つ。
前述の通り正反対でありながらも似ている部分があるビートーシューター。それを表現しているかのように、向き合ったり背中を合わせたりしながらのパフォーマンスが本当にアツい。
間奏のダンスパートも最高なんですよね。
集貝さんのパートになっときに小市さんが集貝さんの方に視線を送ってたのも良かったです。
M7: Milky Mode(及川雫)
ユニットとの時とソロ曲で雰囲気がガラッと変わる及川雫。
先ほどのセクシーから打って変わって、会場が柔らかく優しい雰囲気に包まれていた。
後のセットリストを考えると、結果的に今回のライブの一服にして唯一の清涼剤でした。
M8: ミラクルテレパシー(堀裕子)
ゆっこのソロ曲は2曲のうちどちらが来るかなと思っていたのですが、個人的にはこちらのミラクルテレパシーが来て嬉しかったです。
つい口ずさみたくなるような不思議な魅力を感じる曲。
頭の回りで指をグルグルする振りがとても可愛かった。
曲の最後でゆっこのエスパーによって次の曲の歌唱メンバーが操られながら登場する演出、めちゃ好きです。
M9: Spring Screaming(小関麗奈、結城晴、及川雫、的場梨沙、南条光)
これまた予想外な曲が来ました。
シンデレラは本当に曲数が膨大なので、古い曲になってしまうと次にいつライブで聴けるかわからない。そんな中でこの曲が聴けたのはなんだか貴重な気がしました。
「パリラ・パッション」のコールで気持ち良くなりながらも、ここで『パ・リ・ラ』がフリになってたのかぁと感心してました。
MC2(ビートシューター、ヒーローヴァーサス)
セクシーギルティのMCでも話題になった福岡の食べ物の話をここでもしていました。
入りが遅かった小市さんだけまだ何も食べられてないらしく、どうかライブ終わったら美味いもん食べてほしいと切に願った。
あと、小市さんが話そうとして途中でやめた集貝さんのエピソードが後に世に出ることを願うばかりです。
M10: Can't Stop!!(片桐早苗)
これも聴きたかったやつ!
早苗さんはソロ曲が3つもあるので、まあ新曲をやるかなぁと思っていたので意外でした。
扇子ひとつでこんなにブチ上がる曲を僕はまだ知らない。
ちなみにこれまでは他のメンバーが後ろで扇子を振って披露されていたが、今回初めて1人きりでこの曲を披露したそうです。
M11: サイン・オブ・ホープ(南条光)
今回のライブの予習期間で最も好きになった曲。
曲の印象と同様に、神谷さんの爽やかながらも力強いパフォーマンスは本当に圧巻でした。
サビのコールのところの盛り上がりが異常で、
まさかこれでライブ終わるのか……
と、ちょっと不安になりました。それぐらいすごかった。
完全に場を掌握したこのパフォーマンスは、実は次に新曲を披露する長野さんにバトンをつなぐためのものだったそうで、それを知るとさらに気持ちがアツくなりますね。
M12: 青春のWanna!(小関麗奈)
出た!小関麗奈の初ソロ曲だ!!
まあ来るだろうなと思っていたけど、やっぱり未発表曲って良いですよね!
……と思っていたら、
「え?これが麗奈のソロ曲?」ってなるくらい可愛い曲調。
どういうことなんだ?
その答えはすぐにわかりました。
途中からもうほぼ別の曲じゃんと思うくらい曲調がガラッと変わる!
そうだよね!そんなわけないよね!完全に騙されました!!
てか、これもう麗奈は実質2曲持ちだろ!
こんな2面性を力強く表現する長野さん、すげぇい。
M13: アッパレ♪Mahara★Japaaan!(セクシーギルティ)
未発表曲がまだあるんですか?!!!
まさかのセクシーギルティの新曲。
ご本人たち曰く「よくわかんない曲」だそうです。笑
でも、そのカオスこそがセクシーギルティの魅力。
『モーレツ★世直しギルティ!』が「セクシーなのにコミカル」な曲だとするなら、この曲は「セクシー過ぎてコミカル」。
セクシーって、極めると面白いんですね。
M14: Absolute Nine(ビートシューター、ヒーローヴァーサス)
ほんとありがとうございます。
これは本当に意外中の意外。
初期の方の曲では、かなり好きな曲。
でもライブで聴きたいなんて考えてもなかったので、驚きと嬉しさで混乱しました。
しかも、この2組でって……。4人の誰に注目しても力強くてかっこよかった。
「絶対!」って叫べるの気持ち良すぎです。
MC3(全員)
告知と最後のご挨拶。
今回のステージはモニターがないので、告知画像が大きなパネルになってステージ上に登場。
アナログ感がとても新鮮でした。
あと、そういえば今回は協賛読みもなかったんですよね。
そういう細かいところでいつもと違うことが多くて、新鮮なライブだったなぁ。
最後のご挨拶も、一人一人じっくりお話を聞けるのは本当に貴重。
ソロ曲への思いの強さから泣き出してしまった長野さんを見て、神谷さんをはじめ他のユニットの方々があわてふためく様子が微笑ましかったです。
M15: Come to you(全員)
旅がテーマの今回のユニットツアー。
基本的に遠出の旅行をしない僕が、珍しく遠出をして観にきたこのライブ。
この曲はライブの締めくくりの曲であると同時に、僕の旅の締めくくりとして歌ってもらえているような気分になれて最高でした。
聴きながらただただ感謝の気持ちが溢れ出る時間でした。
ということで、全曲を簡単に振り返ってみました。
公演時間がいつもより短いのに、満足度は全く変わらない素晴らしいライブでした。
そういえば、開場時間中にAPかっしーさんが2階席にいることがわかり、会場がひと盛り上がりしていました。
この盛り上がりで会場が温まった説が僕の中では有力です。
◯終わりに
僕は本来は遠出が好きじゃない。
そんな僕が初めての遠征を決意した今回のライブ。
結果としては、本当に観に行って良かった。
こんな最高のライブを現地で、近い距離で目の当たりにすることができた。
そして、なにより今回は旅の楽しさに気付くことが出来ました。
前日に福岡に着き、グッズとともに写真を撮りまくり、美味いもつ鍋を食べて、ホテルでゆっくり休む。
今回のユニットツアーは、そんな素敵な時間を僕にプレゼントしてくれました。
他にも、今までは勇気が出なくてできなかった他のプロデューサーさんとの交流も、旅の勢いで少しだけ出来ました。
名刺交換したり、コールガイドを頂いたり、昼飯時に激混みフードコートで相席したり、その相席したPさんと空港で再会したり。
いろんな思い出を本当にありがとう。
最後に旅の思い出写真たちを。
楽しんで頂けましたら、是非サポートよろしくお願いします! 今後のモチベーションになります!