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知ってて損はしないすり傷の治し方

こんにちは!トレーナーの田中です。


今回は誰もが一度は経験をしたことがある、膝や肘を擦りむいた時に出来る傷の早い治し方を紹介いたします。


特に土や芝のグラウンドなどで行う屋外スポーツの選手は、傷が出来た後の処置に困っているのではないでしょうか?


我々アスレティックトレーナーがスポーツ現場で実践している、早く綺麗に傷を治す方法を覚えて役立ててください!

すり傷を早く綺麗に治す3ステップ
① 消毒液は使わない

② 傷口を流水で綺麗にする

③ 傷口を乾燥させない

すり傷を早く綺麗に治すためのポイントは3つあります。それぞれなぜそれをしないといけないか?を解説していきます。

① 消毒液は使わない
まず、転倒などしてすり傷が出来てしまった場合、多くの人は傷口にばい菌が入らないようにという理由で消毒液を使っているのではないでしょうか?

この消毒液はもちろんばい菌や細菌を死滅させる効果があります。しかし同時に傷口を治すのに必要な細胞までも死滅させてしまうのです。


傷口が治るということは破れた皮膚が再生することを意味します。

消毒液を使うと皮膚を再生しようとする働きを邪魔するものにしてしまうので消毒液は使わないようにしましょう。

② 傷口を流水でしっかり洗い流す
すり傷ができてしまったら、まずは水道水をかけながら傷口を清潔にしてください。

すり傷を早く治すための重要ポイントです。

傷口に砂などが付着しているとそこから化膿をしてしまいます。ガーゼなどで傷口をこすりながら砂などの異物を綺麗に取るようにしてください。水道水に含まれる塩素で除菌効果もあります。

しかし・・・
※傷口をガーゼなどでこするとすごく痛いです。しかし早く治すのにはとても重要な行為なので痛みをこらえながら頑張りましょう!


③ 傷口を乾燥させない

傷口を乾燥させてしまうと皮膚の再生に必要な細胞も死滅してしまいます。傷口が乾燥するとやがてかさぶたができてしまいます。


ひと昔前まではかさぶたができる=傷口が治ってきていると言われていましたが、このかさぶたができると傷口が治った時に痕が残りやすくなります。


“傷は男の勲章”みたいな言葉もありますが、綺麗に治るのに越したことはありませんよね(笑)⁉と私は思っています。


現在は傷口を乾燥させない『湿潤療法』という処置が一般的になってきています。傷口を乾燥させずに潤わしておくということです。


ドラッグストアなどで「創傷被覆材」という傷口を乾燥させずに治療するものが売っていますので、傷口を清潔にした状態で貼ると痕が残りにくく、綺麗に治っていきます。

※創傷被覆材 商品例)キズパワーパッド

きず



傷口を乾燥させずにどう処置をすれば良いのか?
それではここからは、すり傷が出来てしまった場合の具体的な処置の仕方を説明していきます。


1. 出血がある場合は患部をガーゼなどで直接圧迫し止血をする。


2. 傷口を水道水できれいに洗い消毒液は使用しない。
※傷口に砂などが付着している場合はガーゼやブラシなどでこすり取り清潔にする。


3. 傷口に創傷被覆材を貼る


4. 傷口の状態を観察しながら必要であれば創傷被覆材を1~2日を目安に交換する

交換の際、創傷被覆材の成分が溶けてジェル状になります。それを水道水で優しく洗い流して、新しいものを貼り付けてください。
※この時は新しい皮膚が再生し始めているので、ガーゼで強くこすると再び傷ができてしまい出血するので注意してください。

傷口の処置で気を付けておきたいポイント

基本的には上記の流れで処置をすれば傷口は治っていきます。
ただし以下のような場合は医療機関への受診をオススメいたします。
化膿している場合
• 動物などに噛まれた場合
• 釘や鋭利なものが刺さった場合
• 傷口が深く出血が止まらない場合

まとめ
傷口に消毒液は使わない
② 傷口を流水で綺麗にする
③ 傷口を乾燥させず、創傷被覆材を使い処置をする

すり傷ができてしまった場合は、この3つのポイントを実践して処置してみてください。

この記事を書いたトレーナー

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田中 敬介
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー

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