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【第1章】ビットコインとの運命的な出会い



ビットコインはどこまで上がるのだろうか?



ビットコインと聞くとギャンブル的な投資や、怪しい投資話、



あるいは夜中にファミレスでマルチ商法について話し合う大学生たちの話題のように思えるかもしれません


事実、ビットコインがそのようなマルチ商法的な話題の中心になっていることは間違いありません。




厳密にはビットコインと、その他の仮想通貨は区別して考えるべきですが、




実際には、しばしば同じジャンルに分類されてしまっています。



ビットコインと仮想通貨の関係は密接で切り離せないものです。




なぜなら、ビットコイン以外のアルトコインは、ビットコインが上昇する時に価格を上げる傾向にあるからです。




具体的には、ビットコインが2倍になる時、



他のアルトコインは5倍、10倍と、ビットコインの上昇率を大きく上回ることが一般的です。



逆に、ビットコインが下がると、アルトコインの下落率はビットコインよりも大きく下がります。



そのため、「ビットコインを買っておけ」という助言を受けると、多くの知識が浅い人たちは、怪しい仮想通貨を勧めてくる人物、



または、怪しいビットコインの投資を勧めてくる人物だと感じるのです。




しかし、これは知識不足が原因です。



まず、2018年以前に、ビットコインを購入し、ホールドし続けることは、多くの人が思うよりも、簡単なことではありませんでした。



また、ビットコインに可能性を感じていたとしても、それを他人に相談するのはとても難しい状況でした。



相談すると、怪しい人物と見なされることがほとんどで、結果として話題を避けるようになっていたと思います。



さらに、ビットコインに夢中になっていると、その他のビジネスの提案すら軽視されるような状況でした。




つまり、ビットコインを保持することは、それが未来に価値を上げると信じていても、強い信念がなければ不可能であり、



社会からの非難に直面することを意味するもので、私自身の経験から言えば、それは簡単に儲かると呼べるものではありませんでした。



また、単純にホールドすることさえ難しかったビットコインも持っていると言えば「ラッキーで宝くじに当たった人のように思われる」ものなのです。




そのため、友人知人には、たかられるという、本当に厄介な代物だと思います。



そのような事を何も知らない人たちに対して、ビットコイン投資はとても割に合わない代物だったと、



私は、声を高らかにして伝えたいのです。



それでも、ビットコインをホールドしているのは、なぜでしょうか?


それは、2018年にビットコインに出会えた人は、チャンスがまだ残っていたからです。




他人に馬鹿にされても、チャンスがあるのなら、ビジネスマンはリスクを取って果敢に挑戦するのが当たり前だからです。



例えば、資金が200万円あったとして、それを使って化粧品を一つ作り、大儲けを狙うとしましょう。



この行為はビジネスマンにとっては、毎日のように起きている当然のリスクです。



もちろん、狙った商品が鳴かず飛ばずで200万円を失うことは、普通にあり得ることです。



このリスクに普段から慣れている人物ならビットコインに200万円を投資して、



それが1000万円になる可能性があるなら、化粧品を作って失敗するのと大差はありません。



普段からリスクを取ることに慣れているビジネスマンは10回挑戦して一つ当たれば御の字というリスクテイクに慣れています。



ビットコインが目の前に現れて「怪しいものだ」と言われようが、200万円で作った財布が思うように売れなかったことと何も変わらないように、




私はあの日、普段と何も変わらず、ただリスクを取っただけなのです。



私がビットコインに出会った理由



当時、私はネット通販の次のビジネスを探していました。



しかし、私の行動とは裏腹に、ネット通販はまさに全盛期で、私の知り合いや、セミナーで見かけていた多くの物販プレイヤーたちは、



「年商10億突破!」といった、とても景気の良い話をしていました。



そのため、私以外に仮想通貨やビットコインに関する情報を集めるネット通販のプレイヤーはほとんどいない状況でした。



これは、NEM(ネム)のハッキング事件でビットコインが大暴落し大騒ぎになった後だということも関係していました。



仮想通貨の話題を持ち出すと、明らかに「まだそんなことを言ってるのか」と変な目で見られ、




「俺は興味ないから」と、吐き捨てられ、怪しい人物や、自分よりも無知な人物のように見られることも多々ありました。



「お前は中国輸入のノウハウだけ俺に教えてればいいんだよw」と笑われて、




事実、ビジネスのクライアントにその話をすると、その他のアドバイスすら受け入れられなくなることが、ハッキリと分かるような時代でした。



そうです、ビットコインのホールドは、世間の冷たい目の中でひっそりと行うしかなく、




孤独の中で自分の直感だけを信じ続けなくてはならない非常に厳しいものでした。



恐らく、あなたが想像しているよりも何倍も難しいことだったのです。





その時期、私は他のビジネスを探し始めていました。




なぜなら、ネット通販で大成功を収めはじめた、当時からの同業他社の知り合い達の多くが、次々と会社を大きくしていく中で、



私は自分が大きく遅れを取っていると感じていたからです。



私は簡単に300万円程度の利益を上げ続けていましたが、1億円を超える借金をして大きなリスクを取り、




売上を10億円、20億円と膨らませている知り合いたちとの間に大きなギャップを感じ始めていました。



その売上を実現しているプレイヤーたちの個々の性格や、リスク許容度、




努力の量を想像できてしまう私から見れば、彼らのような成功を自分ができるとは、どうしても思えませんでした。



しかし、多くの人は私と違い「教えてくれる人がいるなら、教われば自分もできるだろう」と思いこみ、



借金を何千万円と増やして挑戦し、資金を溶かして退場していく人が多い時代でもありました。



2018年はまさにネット通販のバブル全盛期と見られていましたが、そのバブルの先に崖があることに気づいていたのは、




もしかしたら、当時は、私一人だけだったのかもしれません。




新しい可能性の探求



私は、成功した彼らの努力量を知っていたので、



彼らが言う「簡単にできる」「やればできる」といった類の話には一切耳を貸さず、




冷静に自分が勝てる新しいフィールドを探していたのです。




今思えば、私の最も良かった事は「物販以外に何かないのか?」と自問自答していたことでした。



当時、多くの物販系インフルエンサーは本心からか、それとも自分のビジネスに注意を引きつけたいためか、



「仮想通貨をやる奴はバカだ」と言っていたことを覚えています。




それも10人中10人がそう言っていたのです。




私は、周囲の他のジャンルの経営者たちにも相談しましたが、




「ビットコインの話は今すぐやめろ。お前みたいな人間は夜中のファミレスで仲間とやってろ」と言われ、ここで彼らとの縁を切る決断をしました。




私がビットコインを強く保持できたのは、この一連の経緯があり、



「必ず見返してやる」という強い意志があった事も大きな理由の一つでした。



本当に決して楽にホールドできた代物ではありませんでした。



その中で、Youtubeでビットコインの情報を探しているときに、



若いトレーダーと思われる20代中頃の若者たちが、テレビのインタビューを受けているのを見かけました。



その3人は20代半ばにも関わらず、映し出された彼らのパソコンの画面には、2億、3億円という金額が表示されていたのです。




私はそれを見て、驚きのあまり腰を抜かしてしまいました。




なぜなら、物販の優秀なプレイヤーで売上が10億円あっても、会社のバイアウトが3億円でできれば御の字で、



手元に1億円を現金で残せば非常に優秀だとされていた時代でした。



そのため、私はこれらの若い人々が2億円以上の現金を持っていることに、深く驚きました。




実際に物販全盛期のモンスタープレイヤーであっても、売上10億円を達成するためには1億から2億円の借金を背負うことが多く、




それでも必ずしも10億円に到達するわけではなく、



到達してバイアウト先を探したとしても、借金を2億円引き受けてもらい、



なんとか、キャッシュで1億円残せるかどうかが現実的な話でした。




そんなリスクをとり、勉強を重ねた優秀な物販プレイヤーでも最後に1億円残せれば凄い時代に、




3億円を現金で手元に残すなどは夢のまた夢とされていました。




そのような状況の中で、こんな若い人々がそれぞれ、2億、3億円を持っていることに、私は衝撃を受けたのです。


そこから、私は彼らを独自の方法で探し始めることに決めました。



まず、目につく、全ての有料グループに片っ端から潜入してみました。




私は、彼らが本当にそんな大金を持っているのかを、自分なりに調査することにしたのです。



彼らが仮想通貨業界のどこかにいるのではないかと考え、当時のインタビュー時の彼らの『声』だけを頼りに調査を開始しました。



その時に、仮想通貨やビットコインの有料グループに片っ端から入会して、潜入したのですが、



私が最も驚いたことは、輸入物販で超大物インフルエンサーと言われ、



メルマガやツイッターで「仮想通貨なんてアホがやるものだ。物販に集中できない人間は負けていく」と公言していたインフルエンサーたちの多くが、



ビットコインの有料コミュニティーに、私よりもずっと前から所属していたことでした。




「こいつら平気で嘘をついていたのか!この野郎!」と思ったのを覚えています。



彼らは自分たちはこっそりビットコインを溜め込んでおきながら、一方で公式には「ビットコインや仮想通貨はアホがやるものだ」と言っていたからです。




私は、その経験からインフルエンサーの言うことを簡単に信じず、自分の調査で真実を見極める重要性に気付きました。




そして、ある有料グループに潜入した時、毎月一度、定期的に流れてくるアルトコインのレポートを書く人物にふと目が止まりました。




そのレポートの文章が驚くほど洗練されており、知的な内容に毎回引き込まれるほどでした。 




さらに、私は当時、仮想通貨で大きく儲けるにはアルトコインの情報が必要だと考えていました。





そして、その彼はアルトコインに関する洗練されたレポートを毎月グループのゲストとして定期的に提供していたのです。




私は次第にそのレポートを楽しみにするようになりました。




数ヶ月後、彼が小さなコミュニティーを運営し始めた事を知り、彼のレポートをもっと頻繁に読みたいと思い、




その有料コミュニティのメンバーに参加を表明しました。



そのコミュニティは、そのアルトコインのレポートを書く彼と、彼と同じ年齢の他の2人の合計3人で運営されていました。



彼ら3人が毎月一度、仮想通貨界隈で起きた出来事について雑談形式で配信してくれる動画があったのですが、




その時の彼らの声が、なんと、




半年前にニュースでインタビューを受けていた彼らの声そのものでした。



「見つけたぞ!」と思いました。



「この声、間違いない、彼らだ!」と興奮状態になりました。




ようやく目的地に辿り着いた時の感動は忘れられません。



そうか、この、毎月アルトコインに関する洗練された文章を配信していた彼こそが、




私が探していた、パソコンの画面に2億、3億円と表示されていた人物だったのか・・と驚き納得しました




しかも、彼らは、私が当時所属していた有料コミュニティのどのグループよりもアルトコインについて熱心に研究していました。




次の爆上げのアルトコインに関する情報を彼らから聞けば、仮想通貨で大儲けするための有益な情報が得られるのではないかと思い、




新しくできたばかりのその小さなコミュニティで次々と彼らにアルトコインの情報を質問し始めたのです。



「ビットコインだけ買いなさい」


しかし、ビットコインだけを買うように言う彼らの答えは、私の予想を完全に裏切るものでした。



どんなにアルトコインに関する質問をしても、彼らの答えは常に「ビットコインだけを買いなさい」というものだったのです。



アルトコインの性能や機能について詳細に解説して質問しても、彼らの答えは変わらず「ビットコインだけを買いなさい」でした。




しかし、彼らのコミュニティでは、アルトコインの性能や機能に関して、私でも理解できないような複雑で高度な会話が毎回行われていました。




沢山の有料グループに所属している私から見ても、ここの主催者である彼らこそが、この業界についてもっとも詳しいにも関わらず、



最終的な質問に対する答えは、いつも決まって、



「ビットコインだけを買うべきだ」というものでした




私は、その回答が来るたびに、なぜ彼らはビットコインしか買わせようとしないのかと疑問に思いました。



なぜなら、ビットコインはもう大きく価値を上げることは難しいと感じていたからです。




私は彼らのように早く大きな資産を築きたいという気持ちを抑えつつ、何度も「この〇〇というコインについて何か知っていますか?」と質問しましたが、



彼らの答えは決まって「ビットコインだけを買うべきだ」というものでした



おそらく、他の参加者も同じ気持ちだったと思います



彼らも私と同じく、主催者たちのアルトコインに関する知識から彼らが持っている豊富な資金、そのお金の増やし方を知りたいと思っていました。




にもかかわらず、彼らが資金を増やすことに成功したアルトコインを、私たちコミュニティの参加者には絶対に薦めようとしないのです。



むしろ、絶対に買ってはいけないと忠告してきます。



しかし、彼らは相変わらずアルトコインについて、どの有料コミュニティよりも高い精度と具体的な知識を持っているように見えます。



事実、彼らは誰よりも詳しく、アルトコインの知識を広範囲にわたって持ち合わせていることは誰の目から見ても明らかです。



そして、他の参加者も私と同じように何度も「〇〇のコインはどう思いますか?将来性があると思いますが、」と質問しても、




彼らの答えは常に「ビットコインだけを買いなさい」というものでした。



入会して数ヶ月が経ち、私はようやく彼らの意図を理解できるようになりました。





彼らが詐欺だと考えていたリップルというコインが、仮想通貨業界で人気を博していることに気づいたからです。



つまり、詐欺的なコインの価格が上がるような業界ならば、



どんなに機能や性能が優れたコインを見つけても、その人気と価格上昇は保証されていないというわけです



その3人はこの点についても毎月配信される音声動画で議論していました。



いつだったか、主催者の一人が「毎回、ただビットコインを買っておけばいいという結論に終わっている。




コミュニティに参加している人たちの質問に対して、リップルのような人気のアルトコインについても、もっと詳しく解説すべきではないか?」と、




提案し、ディスカッションが始まったのですが、主催者の中のリーダーと思われる男性が頑なに、



「ダメだ。参加者がお金を払っている以上、ビットコイン以外は勧められない」と主張し、軽い口論になることもありました。




このやり取りから彼らはビットコインの価格が今後も上がると確信している一方で、他のコインに関しては全て不確実だと考えていることが分かってきたのです




何度質問しても「ビットコインだけを買いなさい」という回答や、他の参加者の質問に対する同様の回答を目の当たりにして、私は覚悟を決めました。



なぜなら、私はネット通販で大きなリスクを取って会社を大きくすることができなかったからです。



物販業界で大成功を収めた人たちでさえ会社を売って手元に1億円残すことがやっとでした。




そんな業界で彼らと競っても自分の成功はたかが知れていると思い、



それ以上の大金を若くして複数の人たちが残しているこの仮想通貨業界に、飛び込んできたのです。



周りから経営者や知り合いに煙たがられ、笑われながらも、この業界で成功を目指すと決めたのです。



全ての有料コミュニティに課金し、文章が最も洗練されている人物のコミュニティに参加してみることで、ようやく彼らと出会えたのです。




彼らに質問した答えが「ビットコインだけを買いなさい」というものだったのなら、彼らに従わない行動を取ることは、




これまでの苦労が無駄になると思い、私は、覚悟を決めたのです。





そして、このことを親友に話すと彼は言ったのです。



ビットコインを買うことは最も難しい選択


私は、成功する人は大多数とは異なる道を選ぶ少数派だと思っています。



成功者は圧倒的に少なく、多くの人が選ばない難しい選択をすることが、成功への鍵だと考えています。



多くの人たちが成功していないのは、簡単で楽な道を選んで生きているからです。




この考えに同意する友人に、私が「ビットコインだけを買え」と言われ続けていることを話したところ、彼は次のように述べました。




「確かに、ビットコインを買うことは最も難しい選択かもしれない。なぜならその有料コミュニティの多くの参加者がアルトコインに関心を持っているわけだろ

コミュニティ内でも大多数がアルトコインを買いたがっているなら、ビットコインを選ぶことは少数派になる。ビットコインにはもう大きなチャンスがないように見えるし、数倍の上昇が良いところだろう。





 10年後なら、10倍、20倍になるかもしれないが普通はビットコインに投資しないよ。だってビットコインに投資してもすぐに億万長者にはなれないんだからさ




だからこそ、ビットコインが正しい選択なのかもしれないな。」と、言ったのです。




確かに、私もそう思いました。




当時、ビットコインの価格は1BTCあたり約80万円だったと記憶しています。



これが1BTC1000万円になっても、せいぜい10倍程度です。



どうやってこれで億万長者になり、2億、3億円稼ぐのだろうかと考えました。




しかし、そのグループの主催者の一人から、




「そんな時代はもう来ません。2015年から2017年までは、ビットコインやアルトコインが100倍になるチャンスがあったかもしれませんが、2018年後半になる今、もうそんな倍率を仮想通貨業界に期待しない方がいいです」と、



ハッキリ言われたのです。




彼らが2億、3億円稼げたので、彼らの方法を学べば私も同じように稼げると思っていましたが、それは間違いでした。



なぜなら、彼らは2015年からこの業界に参加しており、今は2018年後半。



そのタイミングでは彼らのように大儲けすることはできないと、参入時期が遅すぎたことに気づかされたのです。




ネット通販業界では新しいノウハウが次々と生まれていたので、私はまだ、参入タイミングの重要性には気づいていませんでした。



その質問を音声動画で聞き終えた時、主催者の一人がため息をつきながら、



「もう、あの何百倍の興奮は味わえないのか・・」と呟き、



もう一人が「そうだね。あのバブルを次も期待できるわけないよね。貴重な体験だった」と言っているのを聞いて、



2017年のような仮想通貨バブルは二度とない出来事だったのだと落胆しました。




しかし、業界の専門家たちがこれから100倍になる、コインを見つけるのが難しいと言うのならば、



私はこの業界でどのようにして利益を得るべきなのか、それが大きな疑問でした。




その時、“大石”と名乗る人物が現れ、私に新たな視点を提供してくれました。


「ビットコインでお金持ちになる方法はまだありますよ。それはビットコインにオールベットすることです。計算してみましょう。例えば、今のビットコインの価格が80万円です。これが4年後に400万円になるのは十分あり得る数字です。ビットコインという発明は、この程度の価値しかないとは思えません。そして、これはかなり控えめな見積もりです。



つまり、今から4年後にビットコインが400万円、すなわち5倍以上になるのですから、ビットコインに2000万円程度投資すれば、億り人になれますよ。」と彼は言いました。



それを聞いた主催者たちは「はい、その通りだと思います。私たちも400万円以上になると予想しています。つまり、確実に価値が上がると思われるビットコインにオールベットする戦略を推奨します。」と言い出したのです。



私は、それを聞いて正直驚きました。




何百倍にもなるアルトコインを探していたのに、その業界で最も詳しいとされる人たちの全員がビットコインだけを買えと言ってきたからです。




そして、その戦略は4年後に400万円以上になる可能性のあるビットコインに資金を集中させオールベットすることで億り人を目指すというものでした。



その発言を受けて、主催者たちはすぐに毎日のレポートで、どうやってビットコインを使って億万長者になるかという戦略をメンバーたちに具体的に共有し始めました。




多くの参加者はサラリーマンで、私のようなビジネスマンだけではありませんでした。




彼らは次のバブルまでの4年間で支出を最小限に抑えることを指示しました



できるだけビットコインに資金を投入するためです。




そして、今から2年以上続くと思われる下落相場で、できる限りビットコインを集めることを強調しました。




確実に値上がりするものにできる限り資金を集中し、億り人になる方法を指南してきたのです。



私は、この戦略に乗ることにしましたが、何としてでもこの2年でビットコインを買い集めなくてはとコミニティの誰もが思ったと思います。



ですが、ビットコインを買うために仕事を頑張り、どんどん成功していくと、仕事で大金が転がり込んでくるようにもなり、



私は逆に、ビットコインへの積み立てを途中でやめてしまいました。




そして2年が経過して、ビットコインが本当に上がるのか疑問に思い始めたときに、急にロレックスを買いたくなり、



積み立てていたお金を崩してしまったのです




つまり、ビットコインで億万長者になるための資金を作り出すために、




仕事を頑張ったことで、本業でお金が沢山稼げてしまうことになり、




その結果、「俺ならいつでも稼げる!」と慢心してしまい、



いつ上がるか分からないビットコインに資金を入れるよりも、他の楽しみや欲望にお金を使いたくなってしまい、




積み立てを途中でやめて、取り崩してしまったのです。



後に知ったのですが、これは投資をする上でよくあることだそうで、




本当に勝ちやすい投資方法とは、ゆっくりでも確実に上がる銘柄を長期保有することが最も確実な戦略と言われているのですが、




実際にそれをやるのは難しく、なぜなら普通の人は10年も継続的にお金を投資し続ける事が出来ないからです。



必ずどこかで、そのお金を取り崩して使いたくなる場面が訪れるからです。




つまり、ずっと我慢して生活することは人間には難しいというわけです。



私は、価格が乱高下するビットコインに一喜一憂して心が乱されるのにも疲れており、さらに物販業界は成功者も続出してたタイミングだったので、



「新しいビジネスを探して仮想通貨業界に来たが、100倍になるコインの情報は見つからずにビットコインを買うことになり、さらに4年待っても5倍程度にしかならないものに投資するのはどうなんだろうか?」と思い始め、




投資を崩した後も、積み立てを継続する気にはなれませんでした。




私は、途中で積み立て投資をやめてしまったのです。





もし、あの時にロレックスを買わずに、さらにビットコインに積み立て投資を続けていれば、今の3倍以上の金持ちになれたと思います。



しかし、後にコロナショックが起こり、投資していた資金が一時的に3分の1に減少した時は逆にロレックスに変えておいたことをほっとしたものです。




ロレックスは売れば数百万円になるため、何とかなると感じたからです。




全てをビットコインに投じていたら、コロナショックで大きく下がったときの精神は、おそらく、まともな状況ではいられなかったと思います。

コロナショックのときのBTCチャート



その時に持っているロレックスを換金することで、つなぎの資金を作れると考えることで、冷静さを保つことができたからです。




そこで学んだことは、投資に全資産をオールベットする行為は、いくら将来の値上がりを信じていても、心臓に悪いという経験でした。




分散投資が重要と言われるのは、このような世界的な大恐慌が起きた時に冷静さを失わないためです。




確かに、2024年の今振り返れば、2018年からビットコインをホールドしていたことは「先見の明があった」と言われるかもしれません。




しかし、2018年から現在まで、ビットコインを保持し続けることは、普通の人が考えるほど簡単なことではありませんでした。




さらに、5倍の価格上昇で億り人を目指すには、約2000万円の余剰資金を用意しなければなりません。




普通の人にはかなり難しいことだと思います。





つまり、2018年にビットコインが4年後に5倍になると信じていても、遊びを我慢して何千万円もの資金を投資できた人はほとんどいなかったのです。



また、例え2000万の余剰資金を用意できたとしても、その全てをビットコインに投資することは非常に勇気のある行動です。



よほど、ビットコインの未来を確信していないとできることではありません



ビットコインはその間も、暴落と上昇を絶えず繰り返していたからです。




ビットコイン投資の現実:挑戦と教訓





ビットコインで儲かったと言っても、それが決して簡単ではないことが理解できるでしょうか?



ビットコインは2013年から見れば確かに驚異的な爆上げをしています。2013年からホールドしていれば確かに大金持ちになっているでしょう。




多くの人は、そのようなイメージを持って、ビットコインに投資した人は楽して稼いだと考えがちです。




ビットコイン長者に対する世間のイメージは、大きく間違っているのです。




しかし、2018年から現在に至るまで、この業界をじっくり観察してきた私から見れば、たった4倍、5倍のために4年も5年も節約に励み、



投資するための余剰資金を作り出すことは並大抵の努力ではなかったのです



ビットコインにオールベットする戦略をとったとしても大部分の資金をビットコインに投資してはいますが、



まったく、アルトコインに手を出していないわけではありません。



仮想通貨の世界に関わっていると、どうしても他のコインの情報が入ってきてしまいます。



ビットコインに主要な資金を投じつつも「このアルトコインはいけるかも」と思い大きく賭けた結果、大損失を出してしまうことは珍しくありません。




結果的に、ビットコインが5倍になっても、他のコインでの損失を考慮すると、実質的な増加は2~3倍程度に留まるケースも多いのです。




実際、多くの人がビットコインで5倍の利益を得ることはできたものの、他のコインで数千万円を失ってしまい、




資金を5倍に増やすことができなかった可能性が高いでしょう。



また、2013年からビットコインを持っていた多くの古参プレイヤーは、現在ほとんどビットコインを持っていないことをご存知でしょうか?




2013年では、ビットコイン取引するためにはマウントゴックスを使用するしかなく2014年のハッキングにより多くの人がビットコインを失いました。



最近になってようやく返済が始まったものの、何十倍にも増えた資金が戻ってきたわけではありません。



さらに、最近ではFTXという世界第二の大手取引所が破綻し、多くの古参プレイヤーが資金を失いました。



また、2017年のビットコインとビットコインキャッシュの分裂時も、多くの古参ホルダーがビットコインキャッシュに資金を移し大暴落を経験しました


ビットコインは2013年から見ると何百倍にも増え、億万長者を生み出したように見えますが、



実際にはほとんどの人が途中で資金を失ったり、溶かしたり、早く売却してしまったりしており、長期間ホールドしている人はほとんどいないのです。





2018年から参入した私も、最高で4倍〜8倍程度の利益で、他のアルトコインで失った金額を含めると、かろうじてプラスになっている程度です。



私は2018年からこの業界に参加しているので、既にある程度の金額がBTCに投資されています。




ここからビットコインが2倍になれば、私は満足ですが、多くの人が今から参入して、ビットコインでどれだけの値上がりを期待できるのでしょうか?




2024年の現在、ここからビットコインが5倍になるには4年間で十分なのでしょうか?




その間に、投資した資金を使いたくなる瞬間が何度訪れるのか、想像するだけでも不安になります。




結局、今から仮想通貨で大きな利益を得るには、爆益の可能性を持つアルトコインに投資するしかないのかもしれません。



しかし、そうしたコインを見つけて億万長者になるチャンスが、2024年の現在に本当に残っているかどうかは疑問です。



仮想通貨で大儲けを目指す時期が完全に終わりを告げている現在、



10年後には現在の価格から3倍程度になる可能性があるビットコインに全資産を投じる戦略であなたがどれだけの資産を増やせるかは非常に疑問です。



しかし、それでも、私は思います。




それでも2018年からこの業界に参加できたことは良かったと感じています。




なぜなら、この業界で1年間に起きる出来事は普通ではないからです。




例えば、世界一のビジネスマンになったFTXのCEOとバイナンスのCEOがツイッターで公開的に衝突し、


その数日後にFTXが破綻したり、古参のビットコイナーたちが資金を失ったり、時代の寵児ともてはやされたFTXのCEOに懲役105年が求刑されたりするなど、スリリングな大事件が頻繁に起こっています。



それらを業界の参加者として体験できるのは非常に貴重な経験です。




私はこの業界が大好きです。



輸入ビジネスとは、また違った世界規模の大事件が次から次へと起こるからです。



正直、この業界に参加していない人は、人生の楽しみの一つを知らないのではないかとさえ思っています。



こんなにスリリングでサスペンスを含んだ、大事件が頻繁に起きる業界を知らずに生活するのはもったいないとすら考えています。




その意味でも、今からビットコインで大儲けするのは難しいかもしれませんが、是非、参加して楽しんで欲しいと思います。



結局のところ、2013年からビットコインをホールドできている人はほとんどおらず、2018年から参加しても、よくて4倍〜8倍程度の増加に留まります。




そのメリットに対しては税金も高く、リスクも大きいです。



しかし、このような大事件の中に参加者として関わることで得られるスリルは唯一無二の貴重な経験です。




そのためにも、まずは投資資金の中で余剰部分をビットコインやイーサリアムに振り分けて、この業界に参加してみることをお薦めします。



ただし、何度も言いますが、この業界で確実に億万長者になるには、大きな資金をビットコインに投入する必要があります。



その戦略を用いても、今から、何倍にも増やすにはかなりの時間が必要です



それを忘れないでください。




また、ビットコインで億万長者になった人は参加者の1%以下で、多くの人はハッキングや取引所の倒産などに巻き込まれて、



最後はビットコインを失っているのです。





ビットコインで儲かったと聞いても、それは決して簡単なことではなく、他のアルトコインで損をしていることを言わないだけです。




実際には、想像以上に投資資金は増えていない人がほとんどなのですから。






PS. 「ビットコインが大好きです」

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