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何もストレスのない日常というものは
私の人生においてあっただろうか。

物心つく前はともかく
記憶に残っている限りはない。

音楽のリコーダーのテストが嫌だとか
○○先生が怖いとか
スクールカーストがどうだとか。

将来に対して漠然とした不安はいつもあったし
家庭内の問題も常にあった。

職場では
何とか人並みで居られるように
必死で業務をこなし
突然襲いくるクレームにいつも怯えていた。

恋愛において
心底信頼していた人からの裏切りを知った時は
何もかも捨ててしまいたいと思った。

投げ出したくなるような大ダメージから
良くある些細なことまで

思い返すと私の毎日の中に
ストレスが存在しなかったことなど
なかったのだ。

前置きが長くなったが
勿論、今の生活上にも
ストレスが存在しているわけで。


その原因は

始まりは隣家からの来訪者、A。
A曰く
夜間、我が家から大きな音がすると言うのだ。

ドンとかパンとか
そういう音がして眠っていても起きてしまうと。

正直、心当たりはなかった。
指摘された時間帯は我が家も皆
眠りについている時間だったから。

しかし、音に対して
しっかり気を付けて生活していたかと問われると
甘かった点があったのは確かだった。

音の原因について心当たりは無いが
配慮が足りない部分があった、と詫びた。

その日から
特に夜間は
しっかり音について気を付けて生活をした。

数ヶ月後
隣家を訪ね、再度詫び、
こちらが行った様々な対策を伝え
音について以前と変わったか尋ねた。

Aの答えは「何も変わらない」だった。

しかしAはこちらの気持ちを汲み取り
一応納得してくれた。


のだが。
実は音によって眠れないと訴えていたのは
Aだけではなく
Aの息子、Bもなのだ。

今の話をBにも伝えてくると
姿を消したAを待つこと十数分。
Bも「とりあえず分かった」と
言っているとのことだった。

Bは最後まで姿を現さなかった。


その数ヶ月後のある夜。
もう人を訪ねるには遅い時間に
チャイムが鳴った。
警察だった。
我が家から大きな音がするという通報があったので来たとのこと。

外で暫く様子をうかがっていたが
何も音が聞こえてこないので
とりあえず話を聞こうと訪ねてきたらしい。

これまでの隣家とのやり取りなどを伝えた。
警察は明言はしなかったが
通報は隣家からのようだった。

警察の来訪は2回あった。
2回目に我が家からの訴えという形で
記録に残してもらうことにした。

そして、数ヶ月後。
私はある音に気付いた。

パンパンと何かを叩く音。
最初は何の音か分からなかったが
隣家からの音だったので
記録をつけることにした。

朝、6時頃に20回ほど。
それから7時までは10分おきに2回ずつ。
その後18時頃までは30分おきに2回ずつ。
夜間はバラバラで
22時や23時に音がすることもあれば
しないこともあった。
何回か4時に音を聞いたこともある。


この音はBがペットボトルを叩く音だった。
たまたま外に居た時に
その姿を見たことで判明した。

朝から昼間までは
窓を開けて叩くので大きな音がする。
夜間については
シャッターが閉まった状態で叩いているようで
昼間よりは小さめの音。


家にいるとしょっちゅうそのが聞こえてくる。
音。音。音。

今の私の最大のストレス。


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