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ザ・プレデター、面白かったのでついついレビュー

 某がちな映画レビューでも取り上げられたし、ぶっちゃけそこで言いたいこと全部言ってくれてるし・・・自分でレビューする必要ねえか、なんて思ってたけど、やはり同じでも自分の言葉でレビューすることに意義がある!・・・はず、ということで、レビューします!

 1.まずどこを誉めるか・・・それはもう容赦ないゴア表現、ここに尽きる。最近はポリコレだか艦これだか知らないが、何かと表現に難癖をつけられる時代。プレデターもそんな波に飲まれる・・・ことは全くなかったので、そこは安心してほしい。軍人たちを乗せたバスの中での卑猥でしょうもない会話といい(ちなみに、こいつらの会話がテンポよくてウィットもあって、けっこうおもしろい)、ポリコレなぞほぼ存在しない。子供が死なない程度なので、安心して見てほしい。これが最近見に行った『メガロドン』との大きな違いである。メガロドンは海岸での虐殺シーンもあまり描かなかったし、そこらへんでどうしてもモヤモヤが残った。サメ映画に求めるのは、サメが調子乗った人間をドシドシ食い殺していく有様であって、中途半端な家族愛ではない。

 2.意外とちゃんとしているシナリオ。もっとしょうもないシナリオを想定していた。正直、過去作のリブートだし、そこまで期待していなかった。しかし蓋を開けてみればどうだろうか。容赦ないゴア表現、そこで光る男たちの熱い最期・・・壮絶な死に方、しょうもない死に方、間抜けな死に方、悲しい死に方・・・どれもバリエーションがあってよかった。

 特にラストの宇宙船に主人公たちが飛び乗るシーンで「これってバリア張ったらどうなるの?」なんて思ったらその通りちゃんとプレデターもバリアを張って主人公たちに対抗した点。敵も味方も間抜けではなく、ちゃんと死闘をしているのがいい。ちなみに、バリアを張った時にどうなるかは、ぜひ自らの目で確かめてほしい。また、このバリアを攻撃に使う、という発想がさらに生かされるのも、思わずうなった。ちゃんといい意味で予想通りに動きながら、さらにその上を行ってくれたのだから。単なるリブート、ではなく、ちゃんとシリーズの最新作として堂々と胸を張ってお勧めできる映画になっている。

さて、ここからは少し疑問点などを紹介していきたい。

1.最初のプレデターが意外とあっさり死んでしまう。というか、こいつは地球を守るためという目的でやってきたのだが、そのくせに容赦なく人間を殺しまくるし、なんかその辺はどうなの? と思った。というか、このプレデターは意外と環境保護論者なのかもしれない。そんなプレデター、なんかちょっと嫌・・・まあ、環境保護しないと大事な狩りの場所もなくなってしまうわけで、そう考えればつじつまが合うかもしれない。

2.犬デタ―の扱い。今回出てきた新たな敵。なんだけども、特に活躍することなく、何となく主人公たちに懐いてしまう。いやいや、そんな犬、軍犬として失格でしょ・・・

また、犬が登場する場面でも、特に犬が人を殺したりとか、そういう「やばいクリーチャーですよ」という演出も特になく・・・本当にただの「噛ませ犬役の犬」で終わってしまったのが残念至極。

3.最大の疑問点。それはラストの引き。ここではたいてい続編を匂わすような終わり方で〆るのがハリウッドの定型なのだが、今作も例にもれない。しかし、この引きがかなり強引というか、「ここから続きを作ったら、こけそうだな・・・」という内容だった。次があるかどうかわからないが、あればラストだけは無視して作って欲しい。


まあ、細かい疑問点はあるけど、最近見た映画の中では久々の大当たり映画だった。最近ではせいぜい『ランペイジ』くらいしか面白い映画に当たらなかったが、今回の『ザ・プレデター』はランペイジより大好き。ランペイジ、まとまってて面白いけど、無難にまとめすぎたかな、というのはある。プレデターも無難な点はあれど、結構突き抜けているのを感じた。突き抜けた映画はやっぱり素晴らしい。人体もボコボコ貫通する。

とにかく、映画館に足を運ぼう!・・・と思ったら、もうほとんど公開してないじゃねえか! 実は今回見た映画館も、ほとんど上映しておらず、時間帯も微妙な時間帯しかやってなかった。しかも一番小さい、ミニサイズの劇場だけでしかやってないという・・・

一番の疑問点はここだ。「君の縄」、「この世界の片隅に」・・・どれも素晴らしい映画なんでしょう。しかし、世の中にはそんなもんにこれっぽっちも興味ない人だっているわけですよ。というか映画館で君の名前なんてききたくねえよ、んなもん。映画でくらいは人がバシバシ死んでいくのも、いいんじゃないでしょうか。ていうかそっちの方が素敵ですよね? ホント、つまんないクソみたいな世の中になったもんですわ。

というわけで、『ザ・プレデター』はレンタルか動画配信で見ましょうね! 

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