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15年前に模写した絵画を捜索する

探しているもの

小6の時に図工の時間にこのような絵を描きまして、卒業アルバムの個人写真に使ったこともあり、すごく思い入れのある作品だったんですよね。
授業のテーマは「名画の模写をしよう」というもので、まず机の上に名画を収録した書籍が沢山並べられました。複数候補を選んだ上で、他の人と本が被ったりして、結局この絵を描くことになったと記憶してます。
正確には名画そのものではないのですが、「名画をネコ化する」画家の本に載っていました。下の写真にも少し写っていますが、服の青色の光沢が気になって選んだような気がします。

最近になって元絵が見たくなったのですが、ネットの検索では限界があり、なかなか見つかりません。「名画のネコ化」というコンセプトで少なくとも2002年には既に刊行されている本(または作品そのもの)… 本はいくつか出てきますが、結局中身を見ないことには探せません…
また、写真の下の方に作品名「~~少年」、作者「~~ラ」の文字が写っているものの、西洋美術の知識もなく元絵も特定できず。絵を捨てる前のアーカイブとして撮った写真なので、この現物を見返すこともできません。

ちなみに画風は少し異なるようですがShu Yamamoto氏の作品は同じネコ化でも、適度にデフォルメが入っていてかわいいです。

ふいに見つかる

どうしても見つからないので一度諦めていたのですが、先日本屋で立ち読みしていたところ、ついに見つけてしまいました。

これだ!!!!!!!!

買いました。

えっこれ2018年の本なんですけど…と思いつつさらにリサーチ。
(翻訳前の書籍は2014年に出ているようです。)
『猫の美術館』1990年出版。おそらく当時見た本はこれではなかろうか。

そして、ネコ化する前の作品。トマス・ゲインズバラの『青衣の少年(The blue boy)』がこちら。やっぱり服の質感が素敵です。暖色系の背景(月の光?)ともマッチしています。

元絵と模写を比べてみる

小1から模写ばかり描いていた割にこれなので、「うわっ下手やな…」と正直思いました。安易に黒を混ぜて暗色作ってるし。でも小6ってこんなもんなのかな。やり直しのしづらい水彩でよく頑張ったのかも。階段の踊り場に掲示され、そこで教頭先生に褒められたことはすごく思い出に残っています。
ちなみに原画は油彩だと思ってたんですが、スーザン・ハーバート氏は水彩画家。水彩でこんな厚塗り感のある絵が作れるんですね…素晴らしい…!

改めて模写してみる

今の技術で模写したらどこまで描けるのか…ちょっと見てみたくて、数時間奮闘してました。

…なんとか形にはなりました。
アレンジしたつもりはないんですけど等身が下がって可愛くなってる…
そもそも写実的なネコを描いたことがないので顔のバランスに悪戦苦闘しました。毛並みの表現は相当に難しいですね… 半ば諦めています。

ネコを描くのは難しかったですが、名画のオマージュって面白そう…!
ポケモンとかでやってみてもいいかもしれません。


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