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Amazonに学ぶ「DX」がもたらす利便性【わたちゃんの、まったりビジネスコラム】

日常はGAFAに支配された生活を送っている、わたちゃんです。これにAEONとNAS(スポーツジム)が加われば生活、仕事、趣味のほとんどがカバーされてしまいます。なんとステークホルダーが少ない人生なのでしょうか。

昨年秋、米国小売業視察に行ってきました。今回の視察は、企業のオフィスを訪問して説明を受けるというものではなく、店舗現場を訪問し、消費者の視点で購買体験をする自主的な視察です。約30店舗の現場を回りました。その中でも非常に印象に残ったのがアマゾンの運営する実店舗でした。

ECの王者アマゾンは、近年リアル店舗への積極展開も行っています。JWO(Just Walk Out)というレジが無い自動決済を実現したAmazon Goは2018年に1号店が一般公開され、日本からも多くの視察者による訪問レポートが公開されました。Amazon Goはコンビニエンスタイプの店舗ですが、アマゾンはこのJWO技術を自社の生鮮&グロッサリー店舗であるAmazon freshに積極展開しています。さらに2017年にはスーパーマーケットのホールフーズマーケットを買収、現在は500店舗以上の店舗数を有し、食品売上高は全米2位となっています。

今回は、JWOタイプのAmazon freshとJWO技術を既存店舗に取り入れたホールフーズの視察を行いました。ホールフーズはAmazon freshとは違い、長年、実店舗で運営してきたため、品揃えや店のつくりはAmazon freshより親しみやすく感じました。おそらく、Amazon freshは実験的店舗として運営し、本命はその技術をホールフーズの既存店舗に適用していくのではないかと想定されます。


また、Amazon freshでは、JWOタイプに加えて、カートにAI機能を搭載し無人レジ化を実現したダッシュカート店舗も運営しています。顧客が自由に選んだ商品をダッシュカートに入れると、バーコードセンサーや画像解析技術を活用して自動的に商品を判別して清算します。ダッシュカートのディスプレイには、回遊している売場近辺のお薦め商品や、顧客の購買履歴や趣向にあったリコメンド商品が表示されます。もちろん、量り売りにも対応しており、顧客は買い物が終了してゲートを通過すれば清算完了といった仕組みです。


想定するに、これもJWOと同様にAmazon freshでは実験的な位置づけで運用し、本命はホールフーズの既存店への展開と思われます。郊外の大型店舗はダッシュカート、都心の小規模コンビニタイプにはJWOを適用するといったところでしょうか。まさしく店舗のDXを実現する仕組みです。
さらに、この店舗DXを自らのグループだけでなく、AWSのインフラの一環として世界中の生鮮&グロッサリー小売企業に提供していくことが予想されます。EC事業の王者がリアル店舗事業においても覇者を狙っている意気込みを感じた視察でした。

ということで、僕の未来はますますGAFAに支配されそうな予感がしますが、生活の利便性が高まるのは良いことだと納得する反面、技術立国日本からGAGAをしのぐ企業の登場を待ちわびています。
ガンバレ!!日本

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