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進化する苦痛:確定申告の月の余計な1日と余計なお世話

2月は他の会社の棚卸しに始まり、副業の確定申告で終わった月だった。
憂鬱極まりない短くて、長い1ヵ月なのである。
まぁ2月は毎年そんなもんである。

とはいえ年々、棚卸しも確定申告も楽になっている。
どちらもデジタル化が進んで、自動で集計を取ったり管理が楽になったからだ。

例えば、確定申告で言うならば、支払いのほとんどがクレジットカードなので、そのデータを全て自動で集計できるようになった。
請求書を出す時に制作したデータが共有できるようになったし、何なら家計簿アプリと連動して自動で仕分けまでしてくれるようになったらしい。
私が家計簿をつける習慣があったなら、使っていた機能だろう。
無いから地獄を見ている。

とにかく具体的な数字を手で入力することが激減している。
おかげでヒューマンエラーは減ったはずである。
ヒューマンの部分がポンコツすぎるので、ゼロではないと思うけれど、それでも減ったはずだ。
自分の収支を丸裸にして、それを直視する苦痛を受け入れている価値はあったと思う。

それなのに面倒くさいこと極まりない。

まず会計ソフトにアクセスするためのパスワードを忘れがち。

次にクレジットカードと共有するために必要な情報、つまりアカウントとパスワードなのだけれど、これもよく忘れる。

両方ともだいたい設定し直すことになる。
それにより1年ごとにパスワードが変わるのことになるので、セキュリティ的には良いことでもある。

そして、基本的な簿記の知識はもちろんのこと、具体的な会計ソフトの使い方を習得しなければならい。
例えば、誰かと連絡を取りたい時に、相手の電話番号を知っていても、電話の使い方がわからない。
そんなことでは、相手と連絡が取れないし、警察や消防などにいたずら電話をしてしまう可能性すらある。
帳簿の知識と会計送付の使い方、
電話番号と電話の使い方、
この2つは必ずセットで習得しなければならない。

また仕分けが全て終わっても安心できない。
はっきり言って最大の敵はe-Taxだ。
以前、申告をしようとしたときに、直前にうっかりパソコンのOSをアップデートしてしまい、e-Taxに弾かれたことがある。
「最新のOSだったら対応しているやろ?」
と言う私の常識は打ち砕かれた。

Apple OSだったので、バージョンダウンはほぼ不可能。
初期化するほどの技術も覚悟もなく、途方に暮れていたところ、会計ソフトのスマホアプリが申告に対応したことで事なきを得た。
これは先ほどとは逆に、最新バージョンにアップデートしておいて、助かった例である。

なんだかここまで書いてきてデジタルのおかげで楽になったのに、結局そのせいで苦労しているような話ばかりな気もする。
楽にはなったけど、苦痛も進化したということか。

この手の苦痛の原因は、今はまだ過渡期だからなので、早いとこAIがヒューマンよりもより正確に仕分けしてくれる時代になって欲しいところである。
イラストや動画、音声などの生成AIよりも、人類を幸せにすること間違いないだろう、保証する。

ちなみに2024年2月はうるう年だったわけで、確定申告までの日時が1日長かったはずなのだが、それより先に申告を終わらせてしまったので、恩恵を受けることができなかった。
今から申告をする人がうらやましい。

しかし各地のシステムでエラーが出たし、身近なところでは勤め先のロボットもボイコットしていた。
E-Tax関係ではそんな話は出ていないが、私個人はかなり不信感を持っているので、もしその日に申告をした人は、念のために確認や再申告をしたほうがいいかもしれないと、余計なお世話を最後に書き残しておく。

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