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ガンダムオタクから見たガンダムSEEDシリーズ(3)

「だが強すぎる力はまた争いを呼ぶ」

今度こそみんなとSEEDを楽しむぞ!と意気込んで観た「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」

《前半感想》
先ずはオープニング曲カッコイイ!!
エンディング曲もカッコイイ!!
サントラもカッコ良い!!
なんだか絵も前回より綺麗になってる感じがするし、登場キャラクターも全体的に皆戦士タイプで好み!
ソードインパルスめっっちゃカッコいいー!!
大剣振り回してバシバシ斬って回るの、主人公っぽくて見応えあるわ。
と、序盤から前回と変わってかなり好印象。
主人公も吠えるし噛みつく。こういうエレン•イェーガーみたいなタイプが主人公の作品が好きなんですよ。一番好きな漫画キャラは『あしたのジョー』の『矢吹ジョー』ってくらい。理不尽や孤独に立ち向かう一匹狼、って感じ、いいね〜!

と、私は結構前のめりに好きになっていったのだが、それとは裏腹に周囲はなんだか冷たい雰囲気に……。

あれ?どうしたの?
「シン•アスカがムカつく」
「シン•アスカ嫌い」
という声の多いこと……。

え?どうして?

「カガリに失礼な態度だから」
「カガリやアスランに横柄な態度だから」

まあ、でも怒れる戦士なんだから、こんなもんじゃない?カミーユだってクワトロ殴ったりしてるし……。突然パーティーの招待状破って「お前を殺す」とか殺害予告したわけでもあるまい。(まあ、私はヒイロ大好きだけど笑)

何かがダメだったらしい……。
シン•アスカ、私には好感が持てるキャラなんだが、周囲のSEEDファンはそうではなかったみたいだ。逆にカガリの何がいいのか、無印を8話で挫折している私には理解が難しいところだった。
せっかくSEEDが面白いと感じていたのに、周囲との温度差に悲しくなってきた。
反対に海辺で空を見上げるキラが出てきた時は「きゃー」と黄色い声が聞こえてきた。

キラ、アスラン、カガリ、ラクスが人気なのはいいとして、この4人にたてつくキャラが嫌われる、というのは不思議であり、理解し難かった。物語に衝突はつきものだし、ストーリーを面白くするために対立させているのであって……。

しかし、私の想いに反して、アニメの展開ごとにファンの目はさらに厳しくなっていく。シンがフリーダムを倒した時の視聴者の怒りたるや……。キラが悪くないとしても、シンの事情も分かるでしょ?シンの立場になっては考えないの?
私はキャプテン翼の松山光君ファンだが、翼や小次郎を恨んだことは一度もない。
この時点でなんとなく、ファン層の違いに気づいてきた。

SEEDだから好きなファンとガンダムだから好きなファンの違い。

……なんて奥深いんだ、ガンダム。多様なファンを取り込むガンダムの懐の深さ。さらにここまで人を喜ばせたり、怒らせたりできるSEEDの力。
私は素晴らしい作品に出会えたと確信した。

次回、ガンダムSEED DESTINYの感想

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