『ワールドトリガー』13巻感想

はじめに

こんにちは。こんばんは。綿毛です。

いつもなら最初に自分の近況を書いていたりするんですが、今回は早速『ワールドトリガー』13巻東春秋回の感想に移りたいと思います。

ここから先はネタバレ満載になりますので、未読の方はご注意下さい。

では参ります。

修行


13巻は三雲君のレベル上げからスタート。

えっ、記者会見に乱入した時は平然としてたのに、A級の作戦室(嵐山隊)を訪れるのは緊張するのかお前……分からない男だな……

防衛任務に加え広報の仕事も忙しい嵐山隊ですが、あっさり三雲君の講師役を引き受けてくれましたね〜懐が深い。まあ木虎ちゃんは相変わらずきつーいお言葉を掛けておられましたが笑

でも、木虎ちゃんにとって三雲君は結構ありがたい存在なんじゃないかなと個人的には思ったりするんですよね。
木虎ちゃんって厳しい言葉や冷たいとも取れる態度を平気で表に出す(隠さない)じゃないですか。それは多分11巻にて解説されていた「年上→舐められたくない/同年代→負けたくない」という対人欲求があるからなんでしょうが、これどう考えても年上に可愛がられるタイプとかじゃないし、同年代には嫉妬や厭気といったネガティブな感情を向けられることも少なくなさそうだなって。なまじ本人が非常に優秀かつ高いエリート意識を持っているから、余計に火に油を注いでいる気もしている。
だけど三雲君は、彼女のそういった他人から疎まれやすい面を割と素直に受け入れていて(※三雲君のスルースキルがカンストしてる可能性もある)、純粋に同い年でA級隊員となった木虎ちゃんを尊敬しているように見えます。あくまで私の予想ですが、こんな風に裏表なく木虎ちゃんに接してくれる人(特に同い年)って実は貴重だったりするのでは?敵意を抱かれる訳でもなく、ライバル心を抱かれる訳でもなく、アイドル視される訳でもなく。特別なことなんて何もないのに、三雲君のこの”ただ真っ直ぐシンプルに向き合ってくれる”感じに、いつか木虎ちゃんが救われる時も来たりしたりしなかったりするのかなぁと勝手気ままに妄想した次第ですハイすみません。でもこの2人は本当に、将来に渡って良い仕事仲間でいられそうだとは思っています!

さて次は、天才射手・出水君が在籍するA級1位の太刀川隊へ。
ここでようやく太刀川隊三人目の戦闘員が出てきましたね。うわー、名前が唯我尊って「唯我独尊」が由来としか思えないフルネームだな。それに恥じない人間性が付与されてるのも分かりやすくて良い。そして来馬さんに続いてのお金持ちキャラ…!ボーダーにはちゃんとスポンサーがたくさんいるようですね、唐沢さんのお蔭かな。
唯我君本人は何から何まで見事なまでの雑魚キャラ振りですが(失礼)、それでもタイマンでは未だ三雲君の方が弱いのか……改めてどんだけ弱いの主人公……分かってはいたけど、やっぱりびっくりしちゃうわね……でもここまで来たら三雲君はいっそ知能指数だけ上げて戦闘力は最弱レベルのままでいてほしいな……三雲君がチート化するのは、空閑君の遺した黒トリガーを使用する時だけでいいの(突然の不穏な発言やめろ)

それにしても、この一件で三雲君の師匠ポジがまた増えましたね。烏丸君に嵐山さん、時枝君、(木虎ちゃん)、出水君、(唯我君)……ちょっと多くないか??普通、師匠って一人だけじゃない?勿論、それだけ三雲君の力になってくれる人が多いということでもあるので喜ばしいことではありますが。

……あっ(天啓)
発想を変えれば、いつか三雲君が師匠ポジになることも全然有り得るってことですね!?ええー万が一にもそのパターンが本編で出てきたら顔のにやにや止まらなくなりそう、どうしよう。

来たか?狙撃界に新しい波が


これはマジで来たかもしれないよ、穂刈君…

影浦隊の狙撃手で、鳩原さんのお弟子さんだという絵馬ユズル君の登場により、ついにあのワールドトリガーに恋愛フラグが!?!?

まだうっすらだけど、絵馬→♡雨取を確認しました。うんうん同い年のカップルか~いいね~お互いちっちゃくて可愛い~でも絵馬君は成長期まだ来てなさそうだから、高校生に上がったらめちゃくちゃ身長伸びそう。そのせいで雨取ちゃんがその身長差にあわあわする未来まで私には見えました。あ、でも別にちっちゃいままでも可愛いから全然OKですよ!(全てにおいて気が早い)

ぶっちゃけ初期の頃は三雲君と雨取ちゃんがくっつくのかな?とも思ってたりしたこともあったんですが、そんなことにはならなさそうですね(そもそも三雲君には空閑君がいるしなぁ…)

ウワーーー今後の展開が楽しみーーー!!!ワールドトリガーに対して恋愛要素を特別求めていた訳ではないものの、あるのなら思いっ切り楽しませてもらいます!!頑張れ絵馬君、雨取ちゃんは恋愛関係鈍そうだから付き合いたいなら君が努力するしかない。どうか二人の未来に幸あらんことを!

鳩原未来は人が撃てない


なんかいきなりラノベのタイトルみたいになってしまいましたが、そういうことだったんですね。

鳩原さんが密航しようとした理由……まさか遠征部隊の選抜試験にクリアした上で合格を取り消されていたとは。しかもその理由が雨取ちゃんと同じ、人を撃てないから。うーん、よりにもよってボーダー側から正式なルートを潰されちゃってたのかぁ…何だか遣る瀬無い。

でも、絵馬君には悪いですが、上層部の「人を撃てないのなら遠征メンバーに値しない」という判断は、普通に納得出来るかなぁ。鳩原さんが撃てない(殺せない)せいで他の遠征メンバーを危険に晒してしまう可能性は全然有り得るし、何より鳩原さん自身の生命を脅かす事態を生むかもしれない。大勢の子どもの命を預かるボーダーとしては、ほんの少しでもリスクが上がるような人選は避けたかったんじゃないかとは思います。まあ、それなら始めから期待持たせず選抜試験を受ける前にサッサと言っておいてあげれば良かったんじゃない?とも私なら思ってしまいますが。それとも何か上層部には思惑があったんですかね?密航事件についてはまだまだ謎だらけだなー。

ん?そういえば遠征先でベイルアウトって出来るんでしょうか?帰還場所を艇にすればいける?けどもし既に艇が敵に制圧されてしまっていたら?…………うん、やめましょう、暗い話は。

それと話は戻りますが、鳩原さんってエネドラみたいな武器を使わずにそのまま戦う相手には手も足も出せなさそうですよね(牽制程度なら出来るかもしれないけど)。黒トリガー使いにも対抗可能という想定で構成される遠征部隊の一人が、いざという時戦力外になってしまうのは流石にマズいと思うし、そもそも通常の狙撃手ではない時点で戦術の幅なんかも狭まりそう…。

考えれば考えるほど、素人の私でも”人を撃てない”ことのデメリットが割と出てきてしまうなぁ。とは言え、二宮隊はそんな鳩原さん込みでA級まで上り詰めていたんですよね。二宮匡貴の好きなものは「才能のある人間」らしいので(何だそれ)、無能な人間を自分の隊に置いておくことはないと思われます。となると、鳩原さんは人が撃てなくても充分狙撃手としての役割を果たせていたんでしょうね。絵馬君のお師匠さんだし、もしかして凄腕の狙撃手だったのかな?でも結局は生身が傷付かないランク戦での実績でしかないから、やっぱり実戦オンリーの遠征では人を撃てないという事実はマイナス方向ばかりに偏りそうではある。

絵馬君は鳩原さんがいなくなった本当の理由を知らされていないんですよね。二宮隊のことを嫌いと言ってましたけど、正確には隊長である二宮匡貴が嫌いなのかなと個人的には感じました。

影浦雅人


空閑君は、個人戦ではまだ村上君に勝ち越せていない模様。ROUND3の一騎打ちでは辛くも勝利を飾ったとは言え、村上君のサイドエフェクトが厄介なことには変わりないみたいですね。

そんな村上君を上回る実力者として紹介されたのが、元A級現B級2位の影浦隊隊長・影浦雅人君。前に荒船さんが「カゲ」と呼んでいた人物はきっとこの子のことですね。髪も歯も性格も色々尖りまくりだ~。でもそうなっちゃうのも無理はない激ヤバサイドエフェクト持ちだった…

感情受信体質
自分に向けられる他人の感情が肌の刺さり方の具合で把握できる能力。

…………、……あのー、えぐすぎない???
人によっては精神崩壊して病院送りになってしまうかもしれないぐらいきついと思うんだけど…。でもこのしんどすぎるサイドエフェクトを抱えて生きてきたにも関わらず「根は単純で裏表のないやつ」と、一般的に好感の持てる性格に育ってる影浦君、私は凄いと思う。つまりめっちゃ良い子ってことじゃないか?いやまあ暴力沙汰起こしてる子を「良い子」と表現するのは違うかもしれませんが、C級隊員が悪口言ったのは事実だし、減点の原因であるアッパーかました相手って根付さんでしょ?あの人、無駄に人の神経逆撫でしてくるからなぁ(訳知り顔)

どうしたって友達付き合いには色々困難が生じそうなサイドエフェクトですが、影浦君は村上君と荒船さんとは仲良さそうですね〜。三人で軽口叩き合ってる姿が容易に想像出来ます。ただ、村上君とは同じサイドエフェクト持ちとして話が合ったりしそうだけど、荒船さんとはどういう繋がり…?ど偏見で申し訳ないけど、影浦君ってあんまり成績良さそうには見えないので荒船さんと同じ学校という訳でもなさそうだし、同い年ってことぐらいしか接点なくないか?あ、でも荒船さんが攻撃手時代に交流あったのかなぁ。

ちなみに、この辺り(影浦君初登場シーン)で個人的に最高だったのは、村上君の「見んなよ」発言です。空閑君が初めて村上君に会ったシーンの時も、荒船さんが村上君に向かって「見んなよ」って言ってたよね……師弟で同じ台詞言ってるとか……好き……

東隊

作戦室のシーン、ずっと余裕のある大人な顔してる東春秋ほんとずるくない?

後輩二人を穏やかに見守り導く東さんを見て、何故か胸がいっぱいになってしまった綿毛ですどうも。

基本的に東隊は、小荒井君と奥寺君が意見を出し合って作戦の方針を決め、そこに時折東さんが助言を挟んでオペレーターの人見さんと一緒に下2人をサポートするみたいな感じなんですね。将来のボーダーを担う若手の育成を付きっきりで指導しているのか、丁寧だなぁ。上から目線になってしまいますが、ボーダーにはいろんな部隊の在り方があるんだなぁとシンプルに感心しました。

小荒井君と奥寺君は良いコンビですね。迂闊な部分もあるけど大胆な発想で戦術の幅を拡げることが出来る小荒井君と、彼のストッパー役を務める慎重派の奥寺君。戦闘面では、風間さんから「一人一人はそれほど手強くないが 接近戦の連係のレベルは風間隊うちに次ぐと言ってもいい」と高い評価を受けていました。あの風間さんに褒められてるの凄い!東隊がB級上位に位置しているのは無論東さんの力が大きく寄与しているんでしょうが、小荒井君と奥寺君のポテンシャルもなかなかのものだったんですね。

ところで奥寺君、その髪型は『名探偵コナン』のキャラを真似しているのかな?

ROUND4


ROUND4のマップは市街地B。天候は雪。小荒井君のチョイスであることを見抜いている加古さん、洞察力が高くていらっしゃる。あと風間さんってほんとに小っちゃいんだな…

二宮隊の犬飼君の反応を見る限り、三門市は雪の多い地域ではなさそうですね。大抵の人は雪上戦の経験が乏しそうだけど空閑君はあるかもしれない?(前にキオンという近界の雪国がレプリカさんの口から登場してたので)

〜影浦隊〜

北添君の適当炸裂弾メテオラ、ド派手~!爆撃じゃん。残念ながら誰も被弾しなかったけど(三雲君は危なかったね)てかなんか見たことないタイプのやばそうな銃使ってますね。命中率こそ低いけど、威力はかなりのものだし広範囲に攻撃出来るのが利点なのかな。
北添君、ハグしたら気持ち良さそうなフォルムが良いですね~。性格は穏やかで、ちょっといじられキャラっぽい。

影浦君のサイドエフェクトは、戦闘面においてはかなりのアドバンテージがある能力になりますね。相手の感情が触覚で分かるから狙撃や不意打ちが通用しない。何という狙撃手キラー。カメレオンなんかも影浦君には意味ないんだろうなー。
あとは、伸びるスコーピオン!原理はよく分かりませんが、普通のスコーピオンよりリーチが長いみたいですね。一見スコーピオンの上位互換のように思えるけど、どうなんだろう。

空閑君と影浦君の1対1の勝負は、本音を言うなら決着がつくまで見たかったな~という気持ちです。

影浦隊は、全体的にやんちゃで可愛いし面白い。
戦い方も考え方も、どのチームより自由奔放な印象を受けます。隊員の内2人は過去の戦闘ログをあまり見ない、作戦も事前にじっくり練るという感じではない。でも各々がA級レベルのポテンシャルを持っていて、自然と連携も取れている。B級の不動の2トップなのも納得ですね〜。
逆に言えば、最高順位がA級6位で留まっているのは、戦術面をリードするブレイン的な存在がいないからなんでしょうね。玉狛第2、二宮隊、東隊では隊長がその役目を担っていますが、影浦君は戦術とか計略とかあんまり興味なさそう。

オペレーターの仁礼ちゃんは、今まで登場したオペたちの中で一番元気な子っぽいですね。影浦君にも全く物怖じしない底抜けた明るさが素敵。名前が「光」なのも、彼女にぴったりだと思います。

余談ですが、ワールドトリガーキャラの中で私が特に好きな名前は、
「東春秋」「二宮匡貴」「佐鳥賢」「鳩原未来」「嵐山准」「奈良坂透」「那須玲」です。


〜二宮隊〜

強者オーラが半端ねぇッッ!!!

何だこのチーム……今まで登場したどのA級部隊よりも風格みたいなものがある感じがする。戦闘体が黒スーツだからか?いやというか黒スーツって何?しかも三つ揃えのかっこいいやつ。3人とも顔が良いからちゃんとお似合いですけども「コスプレ感を嫌って自分の隊の隊服を黒スーツにした結果、最もコスプレ感が出ていることに気付いていない」とか、二宮匡貴ほんと面白いな。天然ここに極まれり。あと犬飼君は服装と髪型のせいでホスト感が物凄い。

さて。黒スーツいじりはここまでにしておいて。

二宮隊、文句なしに強かったですね。B級1位の称号は伊達じゃない。

単体で点を獲るのは難しいと言われる射手なのにガンガン点獲りに来る二宮匡貴は脅威でしかないな~。「俺の点だ」発言は強すぎる。射手として高い技量を持っている上トリオン能力もかなり高いらしく、東さんのアイビスまで余裕で防いでしまうのはちょっと驚きました。しかもこの人、ただの脳筋ではなくちゃんと指揮能力も兼ね備えているんだよなぁ。以前、本人が「戦術と戦闘どっちもいける奴には勝てない」と言ってましたけど、俺はどっちもいける奴だと自負しているんだろうね。もう、この人こそ軽いチートでは?てか基本ポケットに手突っ込んだままなのが腹立つ~!王者の余裕見せ付けてくるじゃん~!バッグワームも何故か襟立ってるし、何だお前!?

脇を固める犬飼君と辻君も、普通に強キャラですよね。犬飼君が銃手、辻君が攻撃手なので、近中衛に強い編成。

ROUND4の立ち回りを見ていると、辻君は攻撃手だけどサポート寄りっぽい?性格もクールそうだし、淡々とこなす仕事人という感じ。

そして、実は前にTwitterで「Dr.STONEのゲンみたいなキャラ出てこないかな~」と呟いてオススメされたのが犬飼澄晴君だったんですが、ほんとに曲者感漂いまくりで良き~!飄々としていて頭の回転が速くてニヒルな笑みが似合うキャラ待ってた。

「うまくなってるねメガネくん コソ練した?」と「獲りに行こう 浮いた駒だ」の時の表情が好きです。

隊としての全体的な所感は、隙がない。確かな戦術眼と冷静な判断力、一人一人の地力もあって、かなり崩しづらそうな相手という印象。
玉狛第2が遠征に行くためには二宮隊に勝たないといけないんだと思っていますが、この人たち相手に、か、勝てるのかな…?いや勝たないとストーリー進まないけどね!三雲君の二宮隊攻略方法が気になります。

そういえばランク戦の開始直後、犬飼君が楽しそうに雪踏んでたじゃないですか。おぉーはしゃいでるなぁなんて思いながらそのまま読んでいたら、最後、

雪だるまを大量に作っている二宮匡貴が、そこにいた…………!!!!!!

一番はしゃいでたのお前だったんかい…っ!

真面目な顔で二宮匡貴がミニ雪だるまを1個ずつ作っている姿を想像しただけでもう笑えました。恐らくその様子も中継されていたと思われますが、大勢に見られる中継会場で雪だるまを作ろうとする二宮匡貴のメンタル凄くない??観戦してた人たちは一体どういう感情で二宮匡貴のことを見ていたんだろう……加古さん辺りは爆笑してそうだけど、C級隊員とかは笑いたくても迂闊に笑えないよね……

東春秋

「そして何より東隊には かつてのA級1位部隊を率いた「最初の狙撃手」東春秋がいる」

………………………………。

かつての、A級1位部隊を、率いた???

はっ、えっっっ、ほんとに元A級なの東さん!?!?!?

じゃあそのA級1位部隊を解体したから今B級にいるってこと?もしかして後進育成のために?うわー指導の鬼というか阿修羅というか…本当に凄い人だなぁ。

なお戦術眼や指揮能力だけでなく狙撃技術もピカイチだったことも今回分かってしまったので、もう私の脳はキャパオーバーです……死……

北添君の炸裂弾を空中で撃ち落とした所も最高だったんですが、やっぱり三雲君の壁抜きシーンが頂点……語彙力どうこうの問題以前に、思考力が一瞬で働かなくなって情緒が崩壊した……あそこで東さんに堕ちなかった人間絶対いないでしょ(真顔)

参考までに(?)、下にガチ初読時の私の反応置いときます。まじでこの時の私、狂ってたというより抜け殻だったなぁ。


敗北


不動のB級2トップと東隊の壁は高かったですねぇ。

対戦した全チームに元A級がいるってネタばらしされた今になっては、そりゃ結成したばかりのひよっこチームが勝てるはずないよなって思いますが。ただ今回は、三雲君のやられ方がなぁ…。ここまでの展開を踏まえると精神的に参る負け方はするんだろうな~とは軽く予想していましたが、いざROUND4が始まると、本来の三雲君の長所や修行の成果をほとんど何も発揮させてもらえず一方的にベイルアウトさせられたというなかなかえげつない終わり方してて、内心ひぇっとなった。

少し話がズレるんですけど、三雲君って昔私が見ていたアニメ『魔法少女リリカルなのはStrikerS』に出てくるティアナちゃんというキャラと似た所がいくつかあるんですよね。
ワールドトリガーの感想文を載せる場所で他作品を引き合いに出すのはどうかなーとも考えたんですが、引用したい部分があったので書くことに決めました。
興味のない方は「おわりに」までスクロールをお願い致します。

実は、三雲君を見てティアナちゃんのことを連想するようになったのは、大規模侵攻編でのキューブすり替えの時だったりします。『リリカルなのは』でも、ティアナちゃんが敵からの奪取を防ぐために似たようなことをしていました。三雲君がキューブをすり替えていた事実を知った時は「あっ、これリリカルなのはで見たやつだ…!」って思ってました笑

ティアナちゃんについて軽く説明すると、彼女は親友(主人公格)の女の子と一緒に新設部隊へスカウトされた新人魔導師で、そこで新人4人チームのリーダーを務めます。配属された当初は、他の3人と比べて才能の劣る自身のことを「凡人」と卑下したり、毎日の訓練漬けに反して強くなったように感じられない自分への焦燥感などから、一度任務中に大きなミスを冒してしまい更に無茶な訓練を重ねていってしまうことに。そして教導官(主人公格)との模擬戦で、これまでの教えを無視した自分の身を顧みない危険な行動を取り、教導官にぶちのめされます(ワールドトリガーでたとえるなら、雨取ちゃん並みの砲撃を至近距離から食らう感じ?)その後も一悶着ありましたが、無事ティアナちゃんは気持ちの整理がついた…という感じです。

『リリカルなのは』を観ていたので、三雲君の、頑張って修行したけど結局格上にやられてしまうという展開とかは私の中では既視感ありまくりで。まあ三雲君と違ってティアナちゃんは普通のメンタルを持った女の子だったので、修行の動機とか諸々ちょっと違うんですが。

そして、私が「ここ一緒だ!」と思った三雲君とティアナちゃんの最大の共通点が、部隊で求められている役割なんですよね。

以下、wikiからの引用となります。

元より機動六課隊長陣は、ティアナを単純な兵士ではなく、情報分析・戦術立案・戦闘行為の並行処理(マルチタスク)に秀でた「チームの核」として育成する方針であり、なのはの教導もそれに基づいて構成されていた。いわば「単純な戦闘力のレベルで敵に劣るような状況でも、戦術レベルで凌駕することで戦場を制すること」が彼女の役割であった
機動六課Wikipediaより


私の解釈ではありますが、風間さんの「隊長としての務めを果たせ」という言葉は、遠征部隊を目指す今は成長という不確かな要素に頼るのではなく、三雲君の唯一にして最大の持ち味である戦術面で仲間を支えることで隊長として部隊を勝ちに導け、ということなのかなと。

おわりに


あのー、東さんが心の中で雨取ちゃんのことを「ちびちゃん」呼びしてたんですけど、荒船さんも確か前に「ちびちゃん」呼びしてましたよね?村上君の「見んなよ」発言もあったし、影浦君だって荒船さんの名前出してくれたし……13巻、荒船さんの匂わせが多くない?(言い方)

ラストに三雲君は衝撃発言してましたね。迅さんを自分たちの部隊に誘うとか、相変わらず発想がぶっ飛んでる。いいね!

14巻を読むのが待ち遠しいです。ようやくBBFも読めるし!

それでは今回はこの辺で。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!


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