『ワールドトリガー』15巻感想

はじめに

こんにちは。こんばんは。綿毛です。

前回で14巻に到達したため、とうとう、遂に、待ちに待った、BBFを読みました!!!

控えめに言って最高でしたね。

まあ、まだ1周しかしていないので読み込み全く足りてませんが…。紙で買っちゃったから出先で読めないのが歯痒い(でも電子書籍は目が疲れるのであまり好まない)。そうなると、時間は掛かるけどExcelとかで自分用にまとめてみるのもアリだなーと考え始めています。作業時間えげつないことになる気がするけど。

さて今回は、『ワールドトリガー』15巻ガロプラ回の感想です。

ここから先はネタバレ満載になりますので、未読の方はご注意下さい。

では参ります。

ガトリン、ラタリコフVSボーダー攻撃手TOP4

何だこの激アツすぎるバトルは!?!?

まずメンツからして最高ですよね。太刀川、風間、小南、村上の攻撃手TOP4チームとかシンプルに強すぎてやばい(やばい)

でも、太刀川さんというバケモノを筆頭に、ボーダーで上から数えて近接強い順に揃えたにも関わらず、個の強さだけなら敵の方が上という現実。
人数の有利はあるものの、不穏な予知をどう覆すのかな〜と思いながら読み進めていた訳なんですが……

うわあああああ小南ちゃああああああああん!!!!!!!!!!!!

太刀川さんとガトリンさんの胴体を綺麗に真っ二つ!かっこいいいいい!!!!!

太刀川さんが真っ二つにされるという予知の内容を根本から覆すのではなく、むしろそれを逆手に取った戦法なのがとても良かったなぁ。

「戦況を動かす役割(エース)」と捉えていた太刀川さんを囮に使ったという点は、敵としては予想外だったでしょうね。強い駒は存在感があるから、そこにいるだけで敵の関心を集める。つまり囮としての効果が抜群。ただ、予知があったといえ、あっさり自分を捨て駒に使おうとする判断が普通に凄い。これを戦闘中に考えつく太刀川さんもそれに合わせる小南ちゃんも、戦闘スキル高すぎますって……えっまだ20歳と17歳ですよね?ワールドトリガー読んでると毎回年齢感覚バグるんだよな…

村上君の仕事人振りもめちゃくちゃかっこよかったです。流石、武士系男子。
ちなみに、最初の方の「犬型……」という呟きは果たしてどなたのことを想像されたのでしょうか?笑

4人の中だと1番歳上の風間さんが、「一番若そう」とか「子ども」とか、近界の人たちにもサラッと勘違いされてるのには思わず笑ってしまいました。やっぱりそういう感覚は地球人も近界民も変わらないんですねぇ。美醜感覚の違いとかもあんまりなさそう。

ROUND3で空閑君がやっていた、片腕を囮に使う作戦を風間さんが真似したのには「おぉっ!」ってなりましたね。こういう細かいポイントを入れてくるのがたまらない…!

この戦いは太刀川さんとガトリンさんが真っ二つにされたシーンで今巻は終わってしまったので、どういう決着になるのか非常に気になる所です。

A級B級合同防衛チーム

~ウェン・ソーVS那須、熊谷~

那須熊は至高。

唐突にCPカップリング出しちゃってすみません。でも15巻読んじゃったら、こんなん思わざるを得ないでしょ……あ、一応言っておくと、熊那須じゃなくて那須熊です。だって、「私が全員倒す」や「大丈夫!後ろはまかせて!」など男前発言を連発する美女・那須さんと、身長高めで性格も姉御肌っぽいけどめちゃくちゃ可愛い熊谷ちゃん。うん、間違いなく那須熊ですねこれは(異論は認めます)

熊谷ちゃんに化けたウェンさんに腕1本取られて最初に口に出た言葉が「くまちゃんに化けるなんて……許せない……!」であることに、那須さんの熊谷ちゃんに対する愛の深さを感じます。
そしてラスト、「くまちゃんの受けた傷 まとめて返すわ」からの容赦無いトドメの一撃(ひぇ)

那須熊万歳。

~コスケロVS三輪、米屋~

……三輪君、ちょっと雰囲気変わった?

あの〜先程の那須熊といい、今回全然戦闘について触れなくて申し訳ないんですが、本当に三輪君はどうしたの???
「近界民はすべて敵だ……!!」と、近界民絶対殺すマンだった三輪君はいずこへ?

やっぱり大規模侵攻で何か変わったんですかね。今までの彼だったら恐らくコスケロさんに敵意曝け出しまくってただろうし、何より迅さんに助力してもらうなんて絶対拒否っただろうしなぁ……

過激さが鳴りを潜めた分、前よりも心の余裕が生まれたのが見て取れますね。だって、顔がめちゃくちゃ良いから。…いや冗談言ってるとかではなくて、真面目に三輪君の美少年度合い上がってませんか?「もう勝負はついてる」のコマの三輪君の顔、見ました?綺麗過ぎて二度見しましたからね私!?どうもありがとうございます百合ップル(幻覚)のみならず美少年も供給して頂けるなんて幸せです。

~二宮匡貴と加古望~

「あら 二宮くんが指揮するの?」
「なにか不服か?」
「不服じゃないけどおもしろくないわ」


加古さんと絡む二宮匡貴、最高じゃん…
(二宮匡貴と話す時だけ加古さんの台詞のフォントがポップな感じに変わってるの、細かくていいね)

ROUND4で二宮匡貴に「そんなことも見抜けないんじゃまだまだね」と言い放った加古さんを見た時から「あの二宮匡貴とタイマン張れる女性がおる…!」と思っていたんですが、遂に今回直接絡んでくれた~!嬉しい~!

二宮匡貴と加古望。
個人的にはCPとかでは全く無くて、むしろ恋愛要素の介在する余地が毛ほども無いような感じが逆に良いんですよね。友人とも思ってなさそう。

ただ共通点は多くて、
・旧東隊のメンバー
・20歳
・ポジション(射手)
・ボーダー入隊時期
・A級レベルの実力者
・美形
・高校(進学校)
・好きなもの:才能のある人間

あと性格も、お互いにゴーイングマイウェイな感じだし。この人たち、大学生活どう過ごしてるんだろう…?

ちなみに、引用した2人の小競り合いからの、諏訪さんの「二宮ァ なんか案出せ」も良かったですね~。結局任せるんかいっていう。でも諏訪さんはほんとに抜け感が絶妙というか、キャラクターとしてのバランスがめちゃくちゃ良くて魅力的だなぁと思う。好き…

ところで話の方向はズレますが、
加古さんの「ファントムばばあ」という尖りまくったあだ名(命名:影浦君)は、加古さんの戦法(トリガーセット)に由来しているものなんですかね?

BBFを確認したら「タイマー(試作)」「テレポーター(試作)」という謎のトリガーを組み込んでいたり、加古隊は「A級部隊の特典・トリガー改造を存分に活用し、試作・改造トリガーを組み込んだ戦略を日々練り続けている」という1文を発見したので、この辺にあだ名の原因がありそう。
ファントムは「亡霊、幻影」といった意味ですから、テレポートを使って一瞬で相手の近くに出現して攻撃したり、時間差で攻撃とかも?メンバーの中にはトラッパーもいますしね。でもやっぱ20歳に「ばばあ」は……うっ……胸に刺さる……

~笹森日佐人~

どうも。今更ながらに笹森日佐人君の魅力に気付いた女です(遅い)

15巻を読んでたら、「あれ?君が主人公だったっけ?」と見紛うレベルで急成長していた笹森君がいたんですよ!!え、えっ、かっこいい…!

既にROUND2でもその片鱗を見せてはいましたが、今回は更にもう一段階”伸びた”という印象。

「狙撃手のほうにも行かせないように気をつけましょう 荒船さんは狙われても平気だろうけど 今は撃ち合いに集中してもらわないと……」
「……!」(落ちついてるな……全体を見てる)「わかった」


全体を見てる」という辻君の評価に全てが詰まってますよね。
大規模侵攻の時と比べて視野がかなり広くなってるお陰で、戦況を俯瞰的に見られるようになってる。あの時感情を優先して諏訪さんを助けに行こうとして「じゃあ勝手に突っ込んで死ね」と風間さんに言われたあの笹森君が、短期間でよくぞここまで……(感涙)
(あとその評価を下せる17歳の辻君も普通に凄い。というか二宮匡貴のチームに入ってる時点で辻君は凄いと思う)

技術的な成長なら訓練の継続等でどうにかなる場合も多いけど、メンタル的な成長となると何かきっかけがないと難しいと思うんですよね。笹森君の場合は、大規模侵攻の際、自分がやられたせいで隊長の諏訪さんをキューブ化されてしまったこと、己の力不足のせいで諏訪さんを助けられなかった(風間隊に任せるしかなかった)ことがやっぱりデカそう。
同い年の歌川君に「諏訪さんはオレたちが必ず助ける」って言われた時、内心色々複雑だっただろうし、何よりものすっっっごい悔しかったんだろうな~って…。でも悔しいままで終わらず、その経験をきちんと自分の糧にした結果が、今回の適切な戦況把握や判断力に繋がっている訳で。しかもそれが、たった数コマで読者に伝わるように出来ているのが凄い。素人意見ですが、さりげない描写でストーリーやキャラの造詣に深みを出すのってハードル高いと思われるんですけど、ワールドトリガーはそういうのをごく自然にやられていて「うわぁ…!」って感嘆する。葦原先生は構成力や表現力の鬼。あと、ワールドトリガーってかなり考察しがいのある作品だと個人的には思っていて、その要因の1つには緻密な設定でしっかり土台固めしていることにありそうだなーと。料理も下拵えが重要と言うけれど、BBFのボリュームから察してこの作品もめちゃくちゃ設定が練り込まれているはずですよね……しかもその膨大な設定同士に破綻がほとんど無さそうなのがやばい。葦原先生の頭の中は一体どうなってるんだろう…?(褒め言葉です)

~ヨミVS~木虎、黒江~

「あなたが失敗したんじゃないわ むこうが対応したのよ」
「私たちも役目を果たすの 双葉ちゃんの力が必要よ」

木虎名言語録にまた新たな名言が記録されました。

後輩には慕われたいタイプの木虎ちゃんと、そんな木虎ちゃんを嫌ってそうな双葉ちゃんのコンビに少し不安を感じながら読んでいましたが、この辺のシーンは終始木虎ちゃんが大人でしたね〜。

目の前の敵を倒すことだけに意識が向いてしまっている双葉ちゃんに対して、合理的な状況判断と言葉によるフォローを入れる木虎ちゃん。対応が素晴らし過ぎて拍手しかありません。幼いながらも自分の感情にきちんと折り合いを付けて木虎ちゃんの言い分を飲み込める双葉ちゃんも偉いですね。やっぱりこの子も立派なA級隊員なんだなぁ…

なんかワールドトリガー読んでると、自分は何てダメ人間なんだろうかってふと思ってしまいますね笑
登場キャラクターが人間的に出来た人たちばかりなので、言い方1つ取っても参考になることが多いです。いつか『ワールドトリガーで学ぶ!今すぐ使えるコミュニケーション術』みたいな本、出ないかな。それかセミナー。速攻で受講します。

おわりに

果たして遠征艇は死守出来るのか、ガロプラと接触することに成功したヒュースは母国へと帰ってしまうのか、陽太郎はそれに間に合うのか…などなど気になることをたくさん残して、15巻は終わりました。

巻末には2016年度バレンタインデーランキングが掲載されていましたね。

TOP3のフレーズがどれも面白い笑
「B級嫌がらせメガネ」→その通り
「予知予知歩き」→座布団2枚持ってきて!
「心はいつも成長期」→これ聞かれたら風間さんに殺されそう…

4位は佐鳥賢〜!「“なぜか”毎回高順位」……あろうことか生みの親にその人気を疑問視されるとは……
荒船さんもしっかりTOP10入りしてるなぁ。筋肉つけるのは良いけど個人的には細マッチョまででお願いしたいです。
複数投票ありでは東さんもめでたくランクインしてたのが嬉しい。

こういう企画って今も開催してるんですかね?
やってたら死ぬ気で3人に投票するんだけどなぁ。

それでは今回はこの辺で。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

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