ドギラゴンとジョーキング両採用のデッキ…やれます!:デッキの走り書8【デュエマ】
以前《王道の革命 ドギラゴン》のデッキを組んで気付いたのは
「コイツ、マナブーストがアンタップインなの良すぎないか?」
ということだ。
《王道の革命》を使うたびに《トップ・オブ・ロマネスク》のことが頭をよぎる身としては、このアンタップインの温もりが実に沁みる。
追加で最大2コスト分のプレイをしたって、構わない。
しかしそう来ると、どうにかその余ったマナで何か最大値を出せないか?とみみっちぃ精神がでしゃばり出すのがカードゲーマーだ。
これはカードの魅力を最大限引き出したいという愛だから……と思いながら何ができるか考える。
とにかく最大2マナ使えるとしよう。
このマナブーストは《王道の革命》が存在する時点で多色タップインがありえるわけだが、不確定な要素に対して平均値ではなく最大値を考える時、デッキは独自の面白さを放つ。
2コストで果たして何ができるのか?
例えば「ドギラゴンの書」で同時収録されている《次元の霊峰》なら革命チェンジ先を確定させることができる。これは開発側も意図していることだろう。
しかし余程のシナジーやコンボルートがない限り殿堂カードをデッキの基本に据えるのは上手くない。
《無頼勇騎タイガ》でも出して追加打点を作るか?
……現代デュエマでそれアリなのか?まあ一概に悪いとは言えないが、高速の小型ビートで使うでもない限りあまり強いシナジーが生まれるわけでもない。
《誠実妖精スミレ》のループを作ってるときにも痛感したが、2コストのカードで爆発的なアドバンテージを得るのはかなり難しい。
そんなこんなで色々探して目に止まったのが《二刀流Re:トレーニング》!
これなら《王道の革命》から革命チェンジするときにアンタップして位相を保って革命チェンジ、そしてチェンジ先を更に走らせて打点を伸ばすことができる!
使えるマナを最大値で見積もってしまってるけど悪くないシナジーだ〜!
…と、思ったのだが。
よくよく考えると革命チェンジ先がスピードアタッカーを持っていないと《二刀流Re:トレーニング》でアンタップしても意味がない。
そして殿堂の《ドギラゴン剣》を除いて考えると、SA持ちの革命チェンジ先は《ダイリュウガン》や《ボルシャック・サイバーエクス》、あとは《クロユ・レシア》とか、そのくらいだ。
それの何が困るって、こいつらの殆どがWブレイカーなのだ!
Wブレイカーで2回殴っても4枚しかシールドが割れない。追加で1打点あったとしてもダイレクトまで行けない!!
唯一《クロユ・レシア》はTブレイカー持ちだが、ちゃんとした理由がない限りはデッキの色はあまり増やしたくないし、そもそも《王道の革命》と能力の噛み合いがあまりない。
まあ、革命チェンジ持ちってその性質上SA持ってる必要ないし、しれっと持ってる《ドギラゴン剣》とかがおかしいんだよな……
流石にこの方向性は無理か……と思ったところで思い至る。
別に3点で2回殴れるなら革命チェンジじゃなくても良いのでは?
そう考えた時浮かび上がるのはあのカード!革命チェンジと対を成す能力を持ち合わせた存在……
そう、《革命類侵略目 パラスキング》だ。
進化クリーチャーのこいつならスピードアタッカーは既に持ってるも同然。
こいつを使い【赤緑印鑑パラキン覇道轟轟轟】からおなじみの、「3点2点バルチュリス」を叩き込む……ベーシックだが良い動きだ。これをもとにデッキを作っていこう。
……デッキにならねーーー!!!!!
いいアイデアが浮かんだ気になって完全に忘れていたが、そもそも「アンタップマナを2マナ作れる5コストSA持ち」という存在は《王道の革命》だけという前提がすっかり抜け落ちていた……。
デッキを作るときには「同じことができるカードを8枚入れられるようにする」か、そうでないなら「デッキ全体で全力で1つのコンボを支えるようにする」かをまず考えるべきだが、《王道の革命》が特別すぎて前者が出来ないし、後者についても《王道の革命》のデッキカラーではぶっちゃけ《二刀流Re:トレーニング》が呪文である点が腐りやすくうまくいきそうにない。
しかしそうなると途端に難しくなる。
《王道の革命》と同じカードを探すのは無理なのだから「デッキ全体で全力で1つのコンボを支えるようにする」…とまではいかずとも、ひとまず腐らないカードを探す必要がある。
とりあえず自軍をアンタップさせる…呪文じゃなくてクリーチャーを考えるか? でも2コストで出せるのって《オッケーBros.》くらいだし、そもそもメインステップ中に出てきても困るんだよな……
……では、メインステップじゃなければ良いのではないか??
そう、「余ったマナを使う」「メインステップ以外で出てきてアンタップする」……この要件を満たす能力とクリーチャーが、デュエマには存在する……!!!
キリフダッシュと《カダブランプー》!!!!!
メインステップではなく攻撃ステップにマナを使って出てくるキリフダッシュ。これをまさに丁度ぴったりの「キリフダッシュ2」で持つ《カダブランプー》は自軍をアンタップさせる効果を持っている!
こいつを使うことで
というルートを取ることができる!
そして《カダブランプー》を採用することで「同じことができるカードを8枚入れられるようにする」という方針を満たすカードも自然と浮かんでくる。
それが《MMM-ジョーキング》だ!!
攻撃時にドローしつつコスト4以下のクリーチャーorタマシードを出せる能力で《カダブランプー》を出すことで
というルートが可能になる。
更に《王道の革命》と《ジョーキング》の同時採用が見えたことで《アイ・オブ・ザ・タイガー》が採用候補となり、2→4のマナカーブでの3キルルートが見えてくる。
その上単純な2→4のマナカーブが可能になったことで《フェアリー・Re:ライフ》を素直に採用可能となり、《王道の革命》《ジョーキング》《Re:ライフ》が並ぶ3キル可能なデッキとしては破格の圧倒的な受け性能、という個性が浮かび上がってくる!!
ここまでくればデッキのコンセプトとしては十分!!それでは実際のデッキリストを見ていこう。
これが今回のデッキリストだ。
上の方ではすっ飛ばした課題いくつかあり、それは「《カダブランプー》をキリフダッシュで出すには単色赤マナが落ちる必要があること」、そして「そうは言ってもそこそこ安定してアンタップインで2マナ落とせるようにすること」である。
単色赤マナ自体は《カダブランプー》と《バルチュリス》で必要最低限は揃っているが、もう少し増やしたいところ。そこで採用したのが《偽りの希望 鬼丸「終斗」》だ。
このカードは落ちて嬉しい単色赤マナとして機能するだけではなく、「《アイ・オブ・ザ・タイガー》引けなかった時の3ターン目の動きどうすんの?」という問題も解決してくれる素晴らしいカードだ。
「《アイ・オブ・ザ・タイガー》引けなかった時の3ターン目の動きどうすんの?」問題については《聖霊龍騎サンブレード・NEX》も貢献しており、これらを合わせて3ターン目の動きも8枚体制にすることが可能になっている。
「そうは言ってもそこそこ安定してアンタップインで2マナ落とせるようにすること」については、なるべく単色カードを採用することに加え、革命チェンジ時に踏み倒すクリーチャーにもブーストしてもらうことで単色マナが落ちる機会を上げようと考え、《風波の1号 ハムカツマン》を採用。
これにより初動と受け札も同時に増え、よりデッキコンセプトを押し上げる形に。
《極楽鳥》については全体的に光マナが少ないので《アイ・オブ・ザ・タイガー》を安定して打つためにというのと、例えば
というルートの可能性もあり、この際最後のツメになりうるということで採用。
《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》はもちろん《パラスキング》の水増しだ。いつでも使える外部ゾーン最高!!
《レッドゾーン・バスター》は《ジョーキング》には乗れないこと、そして《レッドゾーン・バスター》はドラゴンではないので再度起き上がらせた際の攻撃時に《閃》か《剣》に革命チェンジ…というのはできないのも注意!
おわりに
《王道の革命》の赤単色アンタップインが絶対でないことや、《ジョーキング》が活躍するには相手クリーチャーが必須であることなど少々不確定な要素も多く、ワンショットが中途半端に途切れないか?という不安もあるかもしれないが、このデッキはそれで良い。
なぜなら先にも述べた通り、このデッキは2ターン目・3ターン目の動きに安定性がありつつ3キル可能にも関わらず、防御性能に優れたデッキだからだ。
むしろ相手に一旦リソースを与えつつそれを迎え撃つ、くらいでさえ問題ない。《王道の革命》と《ジョーキング》がブロッカーであることもそれを後押しする。
カウンターの際には《パラスキング》の革命2能力も噛み合って数の暴力で押し返せる可能性もあって面白い。
勝太とジョーの相棒が「キリフダ」で攻め立てるというストーリー性も楽しいこのデッキ、ぜひ遊んでみてもらえれば。
それでは!!!
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