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「線スケッチ」の立場で本を読んでみた

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この読書感想シリーズは、通常の書評形式ではなく、以下のような方針で取り上げています。 <方針> 1.書籍全体の書評ではなく、「線スケッチ」の制作に役立つ部分を取り上げ紹介する。 …
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#スケッチ

知ってましたか? 驚きの最近の美術教科書

 以前投稿した下記の記事の最後に最近の高校生用美術の教科書について言及し、いずれ別の記事…

<ゴッホの手紙 上中下、硲 伊之助訳、岩波文庫> 素描にびっくり、 ゴッホの油彩は…

はじめに 前回の記事では、私が考えた以下の三つの「ゴッホの謎」を紹介し、その背景を紹介し…

<ゴッホの手紙 上中下、硲 伊之助訳、岩波文庫> 素描にびっくり、 ゴッホの油彩は…

はじめにゴッホと私  ゴッホについて云えば、noteを始めた頃の記事の中で私の小学生の時のエ…

<夏目漱石俳句 笑う漱石> 南伸坊(編・絵) 七つ森書館(2015)

はじめになぜこの本を取り上げたのか  今回取り上げた本は主体は夏目漱石の俳句で、その俳句…

<ジャポニスム 幻想の日本> 馬渕明子 ㈱ブリュッケ(新版2015)その2.(3)

はじめに 前回、その2.(2)では、モネの作品《木の間越しの春》は、日本美術の構図を利用…

<ジャポニスム 幻想の日本> 馬渕明子 ㈱ブリュッケ(新版2015)その2.(1)

はじめに  記事その1.では、線スケッチ教室の体験会での質問、「なぜ下書きなしに描くので…

<ジャポニスム 幻想の日本> 馬渕明子 ㈱ブリュッケ(新版2015)その1.

はじめに カルチャー教室の「線スケッチ」の講座を始めるときには、生徒さんを募集するために体験会を通常開催します。  「線スケッチ」は一言でいうと、「実物をよく見て、(鉛筆の)下書きなしに、サインペンでモノの形を描き、描いた線を活かすように透明水彩絵具で彩色するスケッチ」になります。  体験会では限られた時間の中で、できるだけ魅力的に感じてもらおうとデモンストレーションと体験を通じて奮闘するのですが、ある質問を必ずもらうことになります。それは次の問いです:  「なぜ下書き

<東京風俗帖> 木村荘八 ちくま学芸文庫(2003) その2.

はじめに 本記事は、「<東京風俗帖> 木村荘八 ちくま学芸文庫(2003) その1.」の続きで…

<東京風俗帖> 木村荘八 ちくま学芸文庫(2003) その1.

はじめに 私が「線スケッチ」をするジャンルの一つに「街歩きスケッチ」があります。街をぶら…