親知らずを抜いた話
初めに話しておきますが、わたしは歯医者がすきではありません。
(歯医者がすきだという人に出会ったこともないが)
親知らずが生えていることは薄々気付いていたけど、あまり気にしないように過ごしてきました。
でもある時気付いたのです。
下の歯並びが悪くなっていることに…。
そして、右下の親知らずの隣の歯(「7番目の歯」というそうです)が硬いものを噛むとなんとなーく痛い…。
これは歯医者に行くべきだと悟ったわたしは、近所で評判のよい歯医者へ。
担当は、同じ名字で年齢も近そうな女医さんになり、一安心。
先生「ここでは抜けないので紹介状書きますね」
一安心してる場合じゃない!
そんなに重症なの!?
と、まぁ、そんな感じでこれまた近くの総合病院に紹介状を書いてもらいました。
わたしの親知らずは、右上、右下、左下の計3本。
この中でも下の歯2本は、横向きに生えていました。
どうやらその2本のせいで、総合病院送りになった模様…。
善は急げ!
翌日仕事を休み、総合病院へ。
大学病院から来ている同じ年齢ぐらいの先生に診てもらい、
「午後手術空いてるから、抜いちゃいますか」
「お願いします(即決)」
と、トントン拍子で抜歯決定。
3日間入院して3本一気に抜くことも提案されたけど、先生曰く「物が食べられなくなるから、あまりお勧めしません(笑)」とニヤニヤしながら言うのでやめた。
それでも右上と右下の2本同時に抜歯することが決まりました。
抜歯は15時からとなり、一旦病院を出て、ランチタイム。
最後の晩餐になるかもしれないと、選んだメニューはセブンイレブンの麻婆豆腐丼。
夫には、わたしらしいと笑われた。
でもすっごくすきなんです。麻婆豆腐丼。
15時。ついにその時。
口元だけが丸くくりぬかれた布を顔にかけられて、いざ抜歯!!!
まずは、麻酔の注射。
それぞれの親知らず近くの歯茎に3本ずつ打たれた気がする。
痛みは「イテッ」ぐらい。
歯茎に爪楊枝さされたような?
数分して麻酔が効いてきた頃に、右下の歯を何かの器具で思いっきりグイグイ揺らしたり引っ張ったりされる。
どうやら、麻酔が効いてるかのチェックだったようで、わたしは痛みは全く感じなかった。
そこからは、
ギュィイイイイイイン
という歯医者でよく聞く音の、さらにドスのきいた音を発しながら、歯が何かされている。
顔には布がかかっているので見えないし、麻酔のおかげで全く痛くないのだけど、耳に入る音が痛い。
時折、親知らずを器具で挟んでは顔ごと揺らされる。大工事やぁ…。
あぁ、お腹の上で組んだ手が汗をかいている…。
はるか昔、抜歯が拷問だったのも、今ならわかる。
そんな中、有り難かったのは、先生が何度か「大丈夫ですか」と声をかけてくれたこと。
(「ふぉ」と意味不明な返事しちゃったけど)
20分ぐらいかかったのかな。
わたしの右下の親知らずは、3つに割られ、無事取り除かれた。
そしてそのまま、息つく間もなく、右上の親知らずへ。
この時のわたしは、すでに精神的ダメージで疲れ果てていたけど、そんなの関係ない。
右上の親知らずを器具でグッと挟むと、グイグイと力業で抜けた。
時間にすると2分ぐらい。(個人的感覚)
その早さに拍子抜けしながら、抜歯終了。
手汗と涙目に照れていたわたしに見せられた親知らずには、歯肉?がついてたり黒い虫歯があったりしていた…。
抜歯にかかった時間はちょうど30分。
その後は、お会計したり、薬もらったり。
抗生剤5日分と、鎮痛剤7日分出されました。
帰宅。
その頃には徐々に麻酔が切れてきて、ズーンとした痛みがしてきたので、迷わず鎮痛剤を飲む!!!
だってめっちゃ痛かったら怖いもん!!!
と、思いながら、
お腹が減ったので蒸しパンを食べました。
すこぶる元気。
その後の経過。
★顔の腫れ
絶対腫れるだろうと覚悟してましたが、顔はほとんど腫れませんでした。
(他人がほとんど気付かないぐらい)
今回、切開してないし縫合もしていないので(抜きっぱなし)、それも関係してる?
★痛み
なんだかんだ2週間ぐらい引きずりました。
激痛は無し。
治りかけた頃(1週間後くらい?)から、歯茎が痛痒くて、それが地味にツラかった…。
★食事
硬いものを避ければ、結構何でも食べてました。
ただ、歯磨きがうまく出来ない…。(血餅とれたら怖いし)
★熱
今回何よりしんどかった。
熱は37.5℃前後の微熱でへっちゃら。
しんどかったのは、悪寒。
抜歯の翌日の夜、お風呂に入った時ぐらいから薄々異変に気付いたんだけど、「寝れば治るかなー」程度に思ってたんですよね。
とんでもない。
悪寒で夜中に目が覚めました。
歯もじんわり痛いから鎮痛剤飲んだら、嬉しいことに悪寒も治まったので、そこから悪寒が治まるまでは、鎮痛剤も欠かさず飲み続けました。(3日ぐらい)
悪寒、怖い。
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