【不妊治療】初めての移植と仕事との両立への不安
エストラーナテープを貼り始めてから約1週間後、内膜の状態を確認するため再び病院へ。内膜の厚さが8mm以上じゃないと移植できないらしいので、ちょっぴりどきどきした。内診の結果、内膜の厚さは11mmで無事目標を突破!先生からも充分な厚さですね!と太鼓判をもらい、ほっとした。第一関門を突破した感じ。
エストラーナテープに加え、デュファストンというホルモン剤とワンクリノンという膣錠をもらう。デュファストンは毎食後服用、ワンクリノンは夜に1回使用。膣錠は、体験記とかでは1日3回という話もあって、仕事中に使うの大変で嫌だな〜と思ってたけど、私が通っている病院では3種類の中から好きなのを選べたので、1日1回のワンクリノンを選んだ。
採卵のときの注射も自分で生理食塩水で薬剤を溶かして…みたいな面倒な作業がない注射だったし、待ち時間は長いけど、それ以外は比較的患者負担が少ない病院な気がする。ありがたい…
ただテープの貼り替えも、薬の服用も、膣剤の使用も…というのを忘れずにするというのが地味にストレス〜〜。私は絶対忘れる(既にテープの貼り替えは1回忘れてる)と思ったので、グーグルカレンダーに予定を入れてピクセルウォッチで通知するようにした。これで今のところ漏れはない。でも忘れちゃいけないものがいくつもあるって、やっぱストレスーー
新しいお薬を追加して5日目に、待ちに待った胚移植を行った。移植したのは、1番グレードの高い3AA。解凍した卵の写真を夫と一緒に確認して、しみじみとした気分になった。これが赤ちゃんになるかもしれないんだなぁ。理科の教科書に載ってるみたいな写真だった。不妊治療ってやっぱり科学だよなぁ。
子宮を移植しやすい角度にするため、尿を貯める必要があるのが地味に辛かった。気をつけないと無意識でトイレに行っちゃいそうで、夫にトイレに行かないように見張ってもらったくらい。
移植は採卵と同じ部屋、同じベット。処置のために足が開くんだけど、角度が広くて太ももがちょっとぷるぷるになる。院長先生と補助の先生が準備をする中、看護師さんが2つのモニターを見せてくれる。上が培養室の胚盤胞、下がエコーで写した私の子宮だ。下のモニターを指さしながら、これが内膜でこれが胚盤胞を運ぶチューブ、これが膀胱ですと教えてもらう。膀胱がめちゃくちゃ子宮を押していた。頑張って尿を貯めた甲斐がある。
こちらの準備ができると培養室で培養士さんが胚盤胞をチューブで吸って処置室に持ってきてくれた。チューブを通して培養液ごと胚盤胞を子宮に送るんだけど痛みはほぼなかった。先生が上手だったのかな。
処置が終わると培養士さんがチューブに残った液を出して、胚盤胞が残ってないか(きちんと子宮に入っているか)チェックをする。ここでまさかのチューブ内から胚盤胞が出てきてしまい、もう一度培養液を子宮にいれることに…!こういうことってあるんだね、何事もチェック大事…と思った。
2回目はチューブに胚盤胞が残っていないことを確認できて無事に移植終了。5分くらい安静姿勢を取って、先生から判定日の流れを聞いて診察終了となった。移植から1〜5日で着床するらしい。子宮に胚盤胞を戻しただけで本当に着床するのか、外に出ていってしまわないのか?と思わなくもないが、私がわかってないだけで多分大丈夫なんだろう。
とちらかというと待ち時間の方が長くて処置はあっという間だったな、という印象。移植後は当日だけ入浴NGシャワーのみだけど、後は特に制限がないらしく、タバコとかはもちろん駄目だけど判定日まで多少なら飲酒してもオッケーとさえ言われた。もちろん飲酒はしない予定だけど結構拍子抜け。帰りに夫と昼ご飯を食べて買い物をして帰った。
1週間後には妊娠しているかしていないかわかるなんて不思議な気分。体外受精も100%妊娠できるとは限らないわけだから、あまり期待しすぎてはいけないけど、ちょっとはしてしまうよね。でも移植自体はそんなに辛くなかったので、使える胚盤胞はまだあるし、駄目でもそこまで落ち込まないかもと思ったり。2回、3回とうまくいかなかったまた違った気持ちになりそう。
それよりも心配なのは仕事との両立。春からありがたいことに新しい職場でチームリーダーを任されることになった。妊娠するかどうかわかんないし、休みとるとしてもまだ先のことだし、会社の慣例的に基本的に断れないので取り敢えず受けることにしたんだけど、思ったよりも仕事がハードそうで不妊治療中なことを上司に行っておけばよかったなぁととても後悔している。
言ったとして、リーダー昇格が取り消されたりということはなかったのかもしれないけど、なんとなく罪悪感というかもやもやが…まぁそんなうまく一発で妊娠するとも限らないけど、うまくいかなかったらいかなかったで突発的な受診はあるし、うまくいったらいったで結構チームに迷惑かけるだろうし…みたいなね。
仕事もかなり忙しくなりそうなので、休みも取りにくそう。今まで通り簡単には通院できないと思うとますます上司とチームメンバーの理解は必要になってくる。
妊娠できたら上司には早めに報告が必要だよね。してなくてもこどもが欲しいということは伝えておきたい。昇任したばかりなのになんて無計画な、とか、それなら面談のときに言っとけよ、とか思われるのかなぁ。
まぁこういうのは無事に妊娠して心拍確認できてから心配しろよ、って感じなのかもしれないけど、みんなどうやってこのもやもやとか、迷惑かけるかもとか、でも自分のキャリアを守りたいという気持ちに折り合いをつけているんだろうね。
もしかしたらすごく自分勝手で迷惑な奴なのかもしれないと思うと結構落ち込む。自分の身体、自分の人生は自分のもので、自分が守ってあげないと誰も守ってはくれないけど、自分だけで生きてるわけじゃないし。あーーー自分の選択に自身が持てない。
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