真剣10代しゃべり場(テレビについて考える)
我が家には小学校1年生の男女の双子がいる。
先月、息子が私との約束を破ったことから、テレビ禁止1ヶ月という家庭内ルールを発令した。
それまでの我が家といえば、平日は、宿題や学校の準備などが終わり、寝る準備ができていたら21時まではテレビを見ても良い。
休日は特に制限することなく、やることをやっていればテレビを見て良い。としていたので、テレビ禁止は割とインパクトのある出来事だった。
どうするかな?と思っていたら、禁止令を発令した翌日、学校から帰った息子が「あーテレビ…。見れないんだった。僕がママと約束やぶったもんな…。」とつぶやいていた。
最初はテレビ見たい!と言っていた双子たちも、段々と自分達で他の遊びをするようになり、気づけばテレビ見たい。と言わなくなっていった。
代わりに、折り紙をおったり、塗り絵をしたり、ブロックで何か作ったり、家にある廃材で工作をしたり、マンガを読んだり。と違う遊びをするようになった。
特にマンガについては、一人で読むのがつまらないらしく(読めない漢字があったりする)それぞれ読んでいたはずが、気づくと2人でくっついて1冊の本に向かい、配役を決めて交互にセリフを読むという新しい遊びを始めた。
学校では都市伝説がブームらしく、家に帰ってくると寝るまで都市伝説の話をする双子たち。そこから派生して、架空の妖怪対決を考えたりするようになった。
ある日双子父が「テレビを禁止してから2人が想像力が豊かになった気がする。それに2人でよく遊ぶようになったよね。」と言いだした。
たしかに、今までもよく遊んではいたけど、テレビを見ながら遊ぶのと、テレビがついていない状態で遊ぶのは集中力が違う。
そして不毛なチャンネル争いでケンカをすることもなく、平和な時間が増えた。
私自身はテレビっ子で、小さい頃からニュースを見るのが好きだったし、保育園から帰ったら北斗の拳の再放送を見ていた。夜は両親が見ている「はぐれ刑事純情派」保育園では禁止されていた「志村けんのバカ殿様」も見ていた。
だから、テレビ禁止!というスタンスではないのだけれど、この機会に家族でテレビの使い方ルールを決める会議を開催することにした。
来る開催日を前に、双子には「テレビを見るためのルールを決めよう。各自意見を考えておいてね。」と伝えたところ、「2人で考えてもいい?」というので、そこは2人でよい。とした。
いよいよテレビ解禁日が到来し、双子たちに意見を聞いてみたら「けんかをしなかったらいい」「おりがみを1000個折ったらいい」「部屋の掃除をしたらいい」と書かれた紙をもってきた。
うーん、いいのだけれど…何かが違う。
私が考えるゴールは、自分達の生活サイクルと、やるべきことを考えて節度ある付き合い方をして欲しい。というところにある。
しかしそれを双子に伝えるのは難しい。
そこで、まずテレビについて考えてみることにした。そして、自分達の可処分時間についても話をしてみることにした。
そのために用意したのがこれだ。
テレビについてかんがえる
大人の会議は資料を使うことが多いんだよ。と2人にプリントアウトした紙を渡して、私のMacbookを見ながら、話をしてみた。
すると、そのスタイルが楽しかったのか真剣に資料を見る双子。
テレビについて
①できること ②できないこと ③たのしいこと ④しんぱいなこと について考えてみることにした。
できること
・笑うこと
・気になることが見れる
・ゲームができる
・見る力がつく
・聞く力がつく
・考える力がつく
・アニメが見れる
できないこと
・宿題ができない
・学校の準備ができない
・ご飯が食べれない
・学校の準備
・ピアノの練習
たのしいこと
・アニメが見れること
・みたい番組がみれる
・テレビがおもしろい
・TVを見ながら遊べる(でも、見ながらじゃなくても遊べる)
しんぱいなこと
・適当に押すと白と黒のつぶつぶみたいなのがでるのが心配(砂嵐画面)
・ケンカになる(チャンネル争い)
・見すぎでテレビがみれなくなりそうで心配
こんな意見が出てきた。心配事の砂嵐については笑ってしまった。
時間について
学校が終わると学童保育に行っていることもあり、なかなか自由時間がない。やることも多い。
その上で、「テレビを使う時のルールについて考えてみよう。」という話をした。
双子それぞれが、自分達の生活サイクルを振り返りながら、24時間のうち、どの時間を何に使うかを真剣に考えだした。
24時間サイクル表により生活サイクルが理解できたらしく
・学童で宿題をしてきたら、家での自由時間が増えるよね。
・ママがもっと早くお迎えに来たら、時間ができるよね。
・ご飯をもっと早く食べればいいんだ。
などの意見が出てきた。
散々、学童でできる宿題は終わらせておいで。と言っても響いていなかったのに、サイクル表を見ることで時間の概念の理解がグッと深まったらしい。
そして最後に、最終的なルールを決めよう。と各自で案を考えることにした。
途中双子が、朝早く起きれば好きなだけテレビが見れる。という意見を言い出したのだが、双子父から、成長期だから睡眠時間を削るのはやめてほしい。と言う話があり、睡眠時間を確保した上での案を考えることに。
ルールについて
結果的に、朝の準備が終わったら学校へ行くまでと、帰宅後のやることを終えて寝るまで。というルールを自分達で決めた。
毎週見たい番組は、名探偵コナンとドラえもんということで1週間に1時間あれば見れる。ということも理解したようだ。
後日談
そんなわけで、テレビ解禁となった我が家だけど、解禁日以降、双子がテレビに向かうことはなく、今日も2人で工作やらお絵かきやら、本を読んで過ごしていた。
今回も真剣10代しゃべりば(誰も10代ではない)方式で双子と話をしてみることで、双子の頭の中を垣間見れて面白かった。
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