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着物の効果、活用の仕方

着物の効果について

私が考える着物の効果は

・世界に誇る日本人の民族衣装
・作る職人や家族、着る人の思いが詰まっている
・三世代もしくはそれ以上長持ち
・天然素材の絹は肌や髪にも良い物
・着物を鑑賞して、着て、コーディネートは無限にあり、世代関係なく最高のおしゃれが可能
・着物を身につける事により、気持ちが引き締まったり、癒されたり、心に良い効果が得られる
・シルクや麻、木綿100%の天然素材の物が今は破格で手に入れる事ができる
・SDGSな衣装で形を変えて使い尽くす文化がある
・体型カバーになり洋服が似合わなくても誰でも素敵に決まる

着物は日本人の民族衣装として皆さんは認識されていると思います。

ここ数年の外出制限の中で密かにブームになっているのが「おうち着物」です。
家で着物を着て楽しむ方が増えているのです。YouTubeで着付けを練習して着物が楽しいという人口が増えています。
テレワークにより在宅での仕事を好きな着物を着てビジネスをしている方もいるそうです。

皆さんにとって着物はどんなイメージでしょうか。
高級品、豪華で高額で手の届かないイメージでしょうか。

結婚式や成人式、七五三や入学式、卒業式、お葬式など。
一般的なフォーマルな着用シーンがあります。

正装は
既婚者なら五つ紋の黒留袖
喪服は五つ紋
未婚女性なら振袖

未婚、既婚関係なく着れる色留袖は三つ紋、五つ紋に白い衿の比翼を付けたり、一ツ紋を付けて格を下げて着れる機会を多くする工夫も可能です。
親族の結婚式には仲人婦人と既婚の近親者は黒留袖です。最近は両家の母親が着るだけになりました。

着物には格といって紋の数(五、三、一)で格が変わります。(留袖は五つ紋のみ、色留袖は五ツ紋、三ツ紋、一ツ紋があります。

振袖は無地の物では加賀紋といって華やかな刺繍紋で通常より大きな紋を入れる場合もあり素敵です。
アンティークの振袖には黒地で結婚後に黒留袖にするように五つ紋が入っていて袖の下部分に華やかな柄の物があります。

訪問着は背紋を1つ入れると格が上がります。
色無地は紋を入れて準礼装に。
カジュアルに着る場合は紋を入れない着こなしができます。

絵羽ものといって柄合わせを仮縫いで着物の型にしているものがあります。(留袖、振袖、訪問着)が主な絵羽の着物です。

特例として
紬訪問着があります。
紬はおしゃれ着なので礼装には不向きだといわれます。
沖縄では奄美大島紬は結婚式に着られると聞きました。
地域によってちがいを知ることも楽しいです。

着物にも普段着として着れる
紬、木綿
オシャレやお出かけ着に、小紋、大島紬、色無地などがあります。

戦前までの日本人は日常的に着物を着ていました。

活用しやすいのは羽織やコート
カーディガンのように羽織る事ができます。
絞りの羽織はカラフルな可愛い色合いで絞りの為、シワが気にせず着れるのが魅力です。

着物を観る、触れる、知る、着付けを学び、着て楽しむ、伝えるなどの過程で着物初心者に知ることから着て楽しむまでができるようになる入口の部分を先にお伝えしたいと思います。

着物の効果について

着物には洋服にはない職人の技が集結し表現されたひとつの作品、アートだと思うのです。

鑑賞の楽しみや、エネルギーを感じるのではないでしょうか。

着物セラピーとして着物を着ると高齢の方は明るく元気になる効果があるそうです。

また、着物を着ることで女性らしさや男性らしさを表現できます。

着物の所作や見た目だけではなく心の引き締まりを感じる方も多いのではないでしょうか。

自分のブランディング効果を高めるので自分自身の格が上がります。

着物を素敵に装っている方をみたり着たりして、嬉しい気持ちやテンションが上がりますね。

子供の頃、3歳の着物(三ツ身)の袖なしの被布を身につけて喜んでいた写真がありました。

着物が嫌いにならないように母が好きにさせてくれたんだろうな。と思います。
その着物は父方の祖母と母方の祖母からのお祝いの思いが詰まっていたからなおさら嬉しい思いがありますよね。


活用の仕方
着物の反物巾は35〜38センチが昔からある巾になります。

昔の方達の平均身長が150センチ位またはそれ以下だと反物の長さも今よりは短く12メートル50センチ位なようでした。

平均身長が158センチの私達世代は50歳代位からでしょうか。
反物巾が広い物が出てきました。

男物はキングサイズ。
女物はクイーンサイズとしては41センチ巾位です。

裄寸法(首の後ろ中心から手首までの寸法)が従来の物ではカバーできなくなってきた証拠なのでしょう。

特に振袖、訪問着、大島紬などは対応していて、だいたい反物巾は41センチくらいあります。
女性の身長が165センチ以上の方ですと絵羽物の方が選択肢が広がります。

時代が変われば平均身長も成長している為、改善されてきたようです。

着物をいかに活用したらいいかの仕方を提案しますと。

身近な家族や親戚から譲られたりするなら
どんな種類なのかを分けます。
フォーマルかカジュアル

夏物かそうではない物

自分のサイズに合っているかどうか。
どの順番でもいいので
分別をすることから自分が着れるか娘や孫、家族に譲る事、どなたかにお分けする目安がわかりやすくなります。
着物の素材が正絹や麻、木綿、化繊それぞれに適した持ち味があります。
雨模様の時は化繊や木綿
夏は麻、木綿と手軽にお洗濯が可能です。
冬はウール100%の着物があれば暖かく、日常着として着る事ができます。仕立ては裏のない単衣です。

アンサンブルと言って羽織と着物が対になっています。私が高校生の頃は若い世代に似合う可愛い柄が出回っていました。
虫喰いが無ければいいですが、日常着として少々気にならない程度ならご自身の判断で気軽に着れる物です。

大島紬や紬のアンサンブルなら正絹100%であれば軽くて暖かく、管理次第では三世代着用が可能です。
年末年始に着用されるのもおすすめです。
着物は地味でも帯や小物、帯揚げや帯締め長襦袢、半衿などの色や組み合わせでどの世代でも着られる優れた衣装です。
親子で同じ着物でも雰囲気が違ってみえたり着る人にあった帯や小物で全く違う着物に見えたりします。
このような魅力あふれる着物に気づいて活用していただきたいものです。

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