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ミスiD2022卒業文集 すなねこ

3/21 ミスiD2022の卒業式が行われるとのことなので、1人で卒業文集、というか卒業文でも書こうと思いまして。要はミスiD2022のまとめです。なんも難しいことはしてないです。



題名 君へ


---私はどれほどまだ出会ったことのない「君」を8月からの数ヶ月間想い続けたでしょうか。君が生きているか、君が笑っているか、君が泣いていないか、どんなに思いを馳せたでしょうか。

でもきっと君に初めて会う時は、君は元気じゃないでしょう。だって、元気もりもりでなんでもできる時に精神保健福祉士には頼らないもの。私が君に会う時、君は精神保健福祉士を頼らなければならない状況だから。じゃなきゃ君には会わないでしょう。---





ミスiD2022を受けてわかったことの一つ、それは「君に会うにはまだ早い」ということです。てっきり私は君に会うには精神保健福祉士になるための勉強をして実習をして国家試験を受けて大学卒業して、そして働いて。そんなんで会えると思ってました。と言うか今でもそれで会えるっちゃあ会えるけど。でも、私はまだ君に会うのは早いみたいです。

まず、私は私が大切じゃなかった。君を助ける張本人が自分を大切にできないのに、君を大切にできるわけないですよね。大元の根っこの部分が空っぽでした。


ミスiD2022エントリー時: 障害があっても普通に女の子してることを伝えたい

オンライン面接: 障害があることを特別視してるのは自分だった。今は君のそばにいたい、君が元気になるまで

今: 君のそばに行くにはまだ早いみたい、自分をまず大切にできるように。


こんな感じに私の気持ちは変わっていきました。エントリーした時とはなんだか全然違う感じになってるけど、まあそれも成長?と言っていいのかわからないけれど進化ということで…。

ミスiDの期間中、何度も自己嫌悪に陥って希死念慮で爆発を起こし何度危なかったか分かりません。毎日#1日1想1写真 は投稿できてた、だけどいつなにかが壊れてしまうかわかりませんでした。初めて東北を離れ知り合いがほぼいない東京に移り住み、今まで居場所だった場所を無くしずっと1人で家で何もできない、そんな秋冬を過ごしました。そして今、春になりつつある今日この頃、やっとB型事業所を探し始めました。毎日本当に怖かった、誰とも話さず1日家の中にいて、頭がおかしくなってしまうんじゃないか、このままがずっと続くんじゃないかって暴れたりもしました。
それ以外にも、他人と比べて自己嫌悪に陥り、しなくてもいい心配をして自己嫌悪に陥り、何もしなくても自己嫌悪に陥り。

あーー苦しかった。今も苦しくなるけど。

それでも春はやってきました。

これは、ミスiDでファイナリストになったから偉いとかそんなわけではないけれど、私は今年ファイナリストになれて少しだけ自信がつきました。ありがとう、ミスiD。少しだけ自分を大切にできるように背中を押してくれてありがとう。卒業式、素敵な姿で立てるように今コツコツしてるから、みんな待っててね。



大昔よりも飢餓や病気で死ぬ確率が低くなったであろう現代の日本。便利が加速した結果、自ら死にやすくなりました。スマホを覗けば死ぬ方法なんていくらでも出てきてしまう。怖い。
物理的に今日生きるのに必死というよりも、精神的に今日生きるのに必死になってしまった、そんな現代だからこそ私は精神保健福祉士になって、君のそばにいたいです。君の居場所になりたいです。それまでどうか生きててください。君が何か壊れる前に、その前に君に会いたいのです。

人間、生きている限りは私が『君』に会わないなんてことはないでしょう。今笑っているどこかの誰かさんだって、誰だっていつだって精神疾患になる可能性はあります。私自身が、今、『君』だから。私も君の気持ちが少しばかりわかる、だからこそいつか会う『君』の居場所になりたい。


---今日も生きててくれてありがとう、今まで生きててくれてありがとう。いつか君に会う日まで、たくさんの雨風から凌げるくらい丈夫な木のように、君が安心して私を居場所とできるように、そのくらい私を大切に思えるように生きていきます。

だから、今、なんとか生きていてください。生き生きとしなくてもいいです、ただ、死なないでください。

いつか私は私を大切にできるようになって、精神保健福祉士の資格をとって、君に会えるように。

私は昨日も今日も明日も、自分を生きていきます。---



2022.03.13 ミスiD2022 すなねこ


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