バーチャル誰かさんに怒られる気がしていたけど、自分に許可を出す練習を始めた話
2年住んだので、引越しをすることにした。
まずは荷物を減らそうと、キッチンのシンク下や棚を整理していたら、おいしそうなものがたくさん出てきた。
旅先で買ってきたジャム、蕎麦、クラフトコーラ、ジンジャーエールのシロップなど。冷凍庫の中には福岡の明太子、ふるさと納税でゲットした鮭、美味しそうなお酒が何本も。
バーチャル誰かさんに怒られちゃう
社会人になって20年以上経っていて、自立しているのに誰かに「怒られちゃう」感覚がある。
なにか言い訳しないとおいしいものが買えなかったりする。誰かが遊びに来る、とか、ふるさと納税、とか。
引越しの話に戻すと、次の部屋を決めるときの条件に入れていたのは
・2口コンロ
・いまより広い部屋
の2つにしていた。
2口コンロは、料理するのに便利だからなのはもちろんなのと、もう一つ理由がある。
「このフライパン(ちょっといいやつ)はこのキッチンで使うものじゃないのでは?笑」と遊びに来た友人にポロッといわれたことがあった。確かに、ミニキッチン。
なんとかなってるから気にしてなかったけれど、持ち物にふさわしいキッチンでこれからは過ごすぞ、という意気込みも含まれている。
いまより広い部屋については、先の「怒られちゃう」意識が働いて、安くて狭い部屋でないと、誰かに怒られる気持ちが強かった。バーチャル誰かさんに「そんな無駄遣いして」といわれていた。キミは一体だれなんだい。
平日は毎日在宅で仕事をしているので、寝に帰るだけでもなく、朝昼晩、家ごはん・家カフェをしているので、もう少し衣食住の住環境にお金かけてもいいかな、と思えるようになった。
これでQOLが上がるはず。さて結果はいかに。
引っ越してみたら、スペースが使いきれない
前の家にあったものを納めたら、キッチン、脱衣所スペースに置いておきたいものは納まった。部屋に冷蔵庫を置かなくて済むようになった。
最初考えていたレイアウトにしてみたら、作業スペースが部屋の1/3程度のコンパクトにまとまった。仕事中そこにいるので、だいたい部屋の1/3にしかいない生活になった。
2/3ほどは使いきれてなくて、とりあえずプロジェクター投影場所になった。
どうすると部屋を使い切れるか友人らに聞き回ったり、カフェや、友人宅に遊びに行って、どんなふうに部屋を使い切ってるかみていった。メジャーを持ち歩くようになった。
📏
今までずっとローテーブル&クッション生活だったから、いまのところ、なんとかなってる。
なんとかなってる、というのもクセモノで、その延長でしか生活が想像できなかった。
「半円のテーブルとか使いやすそう」と友人に言ってもらったり、「これならソファー入るんじゃない?」「この本棚はこっちにした方が広く使えるのでは?」といった言葉をもらって、ちょっとずつ、自分の"とりあえず置き場"にしているものたちの場所を変えてみたりして、現在は部屋全体が使い切れるかもしれないモードになってきたところ。
これから外部保管していた500冊くらいの本たちを戻して、定位置を決めていく。
本だけは、バーチャル誰かさんは出てこないので、バンバン手にしている。これは母が「本を読みなさい」という教えをしてきたからだ。
住む場所を変える効果は大きいと実感
ビジネス書などに引用される大前研一さんの言葉に以下のものがある。
2つめの住む場所を変えると、自動的につきあう人も、時間配分も変わるんだなと体感があった。
最後の一文も、そうなんだけど人に言われるとうぅぅぅとなる。そっとポケットにしまっておいて、やっぱそうだよなぁとおもえるときに、自ら取り出して行動に移していきたい。
自分に許可を出すこと、自分を動かすことは、自分にしかできないんだよね。
自分に許可を出す練習は、まだまだ続く。