25年間アトピーと戦った話③ 中学生編
中学生になると、小児喘息はだいぶ治まってきたのですが、アトピーは相変わらず出ていました。
中学校は制服で登校していました。
ワイシャツは首に当たるとチクチクして痒いし、長ズボンは膝の裏が掻きにくいので嫌でした。
お腹が痒くなるとワイシャツをズボンから出さなくてはいけなかったので、どうしてもダラシない格好になってしまい先生にも怒られました。
ネクタイなんか最悪で、首に襟が当たると擦れて痒いので、無理矢理手を突っ込んで首を掻いていました。
そうすると、掻き傷から血が出てしまい、白いワイシャツがすぐに血で汚れてしまいました。
ワイシャツに限らずですが、白い服や、ベッドシーツ、枕、タオルなんかもすぐに血で汚れてしまいます。
今でもスーツなどのきちっとした格好は苦手です。
部活は野球部に入っていました。
スポーツをやっている最中は集中しているので、痒くないのですが、休憩に入ると汗と体の火照りで痒くなり、タオルでゴシゴシふいて誤魔化していました。
特に野球のユニフォームは長袖長ズボンなので、そこも辛かったです。
友達関係は良好で、楽しく過ごしていたのですが、一回だけ嫌な事を言われました。
友達と普通に喋っている時に
「俺ってアトピーで体が痒くなっちゃうんだよねー」
と、打ち明けたところ
「それって移るの?」
と、言われました。
移りませんけど!💢
と心の中で思いました。
まぁ、その友達もアトピーの事は知らなかったみたいなので、しょうがないのかなと今では思いますけど、当時の自分はショックを受けたのを覚えています。
かわいそうなオレ・・・
病院にはずっと通っていたのですが、部活や勉強もあって徐々に間隔が空いてきたり、行かない期間もあったりしました。
この頃から
「もう病院に行っても治らないんじゃないか?一生付き合っていくものなんじゃないか?」
と思うようになり、病院に不信感を覚えるようになりました。
待たされるし、診察時間短いし、違う病院に行っても同じ塗り薬を処方されるし。
薬を塗れば一応は痒みが治るんですけど、良くなったり悪くなったりを繰り返していました。
もう病院行きたくない!って感じでした。
そんな自分でも勉強はまあまあできたので、受験もそんなに苦労する事なく地元の中堅高校に合格できました。
そして、憧れの高校生活がはじまるのですが・・・
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