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sofia kourtesis - fresia magdalena

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
OO2ORA(オオゾラ)と申します!

本日はsofia kourtesis「fresia magdalena」を紹介します!ペルー出身で現在ベルリンを拠点に活躍するDJ、sofia kourtesisのninja tuneからのリリース作品。前作を「目的がダンスさせることを忘れることなく、既成概念を回避し、機能性を放棄したハウスミュージック」とPitchforkで評されるなどハウスミュージックという既成概念に囚われない音作りが魅力的です。その作風は今作にも反映されており、5曲全てがそれぞれに違った特色を持ち合わせながらも踊ることを前提とした曲となっております!

それでは各曲のレコメンド、始めます!!!

1曲目「La Perla」。心地良い。2021年度1番耳に心地良さを与えてくれるハウスミュージックなのでは?と思います。異国情緒漂うヴォーカルに浮遊感のある上ネタ、そこにBPM124-125辺りをキープするリズムが組み合わさり心地よいながらも身体を動かし、踊りだしてしまうハウスミュージックが完成してしまっています。「Perla」はイタリア語で「真珠・パール」を意味しており、そのタイトル通り磨かれた真珠が眠る静かな深海を漂っているイメージが個人的には想起されました…!

2曲目「By Your Side」。こちらは前曲の浮遊感的イメージを踏襲しつつ、しっかりとしたボトムのキックによるリズムキープがなされたハウスミュージックです!声ネタなどでサンプリングなされているらしく(自分の知識では元ネタの詳細不明でした…)、それらのネタ使いが曲中盤における明るい展開を構築しております!徐々に盛り上げていくような曲構成が最高です。

3曲目「Nicolas」。タイトなリズムから徐々に足されていくシンセ、ピアノ?の音などがマッチして浮つきながらも立体的な音像が表現されている一曲です。しっかりとしたボトムが音として目立っていますがよく聞くと鳴っているウワモノがボトムの重厚感から繊細さを引き出す役割を果たしています。重厚と繊細が絶妙にマッチすることで見えてくる立体性がクールですほんとに。

4曲目「Juntos」。この曲からレコード的にはB面に突入するのですが、音像が少しずつシリアスな印象を帯びてきます。シリアスながらもウワモノのピアノや二胡による繊細な綺麗さが表現されており、「踊ること」よりもどちらかというと「聴くこと」にシフトされた曲になっています。「聴くこと」に特化したハウスミュージックだからこその綺麗な音像が印象的なトラックです。

5曲目「Dakotas」。こちらもB面曲で前曲よりもシリアスさが増した音の印象が序盤で来ます。そこから声ネタと共に音が足されていき壮大な世界観を想像させる様な音像が出来上がっていきます。中盤での音の抜きが耳を疲れさせない様な工夫としてなされたおり、このトラックも「聴くこと」に焦点をおいたものなのだという印象を抱きました。ドリーミーという一言でこのトラックを形容することは可能ですが、それ以上の世界観が表現されていると個人的に感じました。

ということで今回はsofia kourtesis「fresia magdalena」を紹介させていただきました。全体としてのテーマは「浮遊感、ドリーミー」なのですがレコード的なA、B面の視点でいくとA面が「踊ること」に特化させた浮遊感、B面が「聴くこと」に特化させた浮遊感を表現しているのではと感じました。そのため、この作品をレコードで聴くことが個人的にはおすすめです。いや確実に。ヴァイナルオンリー作品では無いのでデジタル配信などでも聴くことができますので気になった方は是非!

(ヴァイナルの在庫を調べてたんですが国内の主要レコード店ではすでに売り切れ多発してるっぽいです…)

それではまた次回!

Twitter:@Wassssup_mymen
soundcloud:https://soundcloud.com/a-b-0325

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