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BUKEZ FINEZT - The Idea of the Devil

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
OO2ORA(オオゾラ)と申します!

今回はBUKEZ FINEZT「The Idea of the Devil」を紹介していきます!よろしくお願いします!

ドイツ・ケルン出身の鬼才ダブステップアーティストBukez Fineztが2020年にMala主宰の「DEEP MEDI MUSIK」からリリースした狂い切ったダブステップ作品!彼の音の特徴でもあるハードコアさを押し出したダブステップトラックが4曲怒涛に展開されていく1枚になっており、その展開に終始圧倒されてしまいます…!

それでは各曲のレビューを始めていきます!

1曲目「The Idea of the Devil」

声ネタの裏で鳴る不協和音の様なバイオリンなどから一転、まるで巨大な機械が動き出すかのような起動音と共に展開されるハードコアなダブステップトラック!さながら魔界でプログラミングされた巨神兵が動き出し狂った様に残虐性を撒き散らかす…そんな光景を呼び起こさせます。「マッドさ」を表現し、荒廃したディストピア像として前述の魔界的風景を呼び起こさせる唯一無二なトラックです。

2曲目「Rekt」

東洋の武術家のような声ネタに合わせてまるで打撃を繰り返すかの様に展開していくダブステップ!タイトルの「Rekt」とはwreck の過去形・過去分詞形である wrecked をスラング表記したもので「ボコボコにされる、フルボッコにされる」という意味合いになります。途中で挿入されるマッドすぎるベースが東洋武術家の声ネタと合わさると確かにタイトル通りの「フルボッコにされる」感が表れてきます。音の暴力でぶちのめされたい方は必聴です!

3曲目「Interrogation」

タイトルの「Interrogation」が意味する「尋問」が表す様にジワジワと耳元に侵入してくる音の波がまるで聴き手に懺悔を促すかのような役割を担っており、責苦的ながらもかっこいいダブステップです。また声ネタで使われている罵り言葉がより一層尋問感を増加させてくれる役割を果たしてくれています。

4曲目「Critical Mass」

今作唯一のヴァイナル未収録、配信オンリー音源です。今作に唯一クレームをつけるとしたらこの曲を配信オンリーにしたことです。ダークさが見え隠れしながらも前3曲とははっきり異なるのはこのトラックにのみ希望が微かに見え隠れする点です。前3曲は狂った音像から負をイメージさせていた作りだったのに対してこのトラックはステッパーズな風味を醸し出すことでユートピアへの道をもがきながらも探し求めている感が感じとられます。アナログは「闇」で染め上げて、デジタルに「光」をちょい足しすることでデジタル世界にユートピアを見出しフィジカルを捨て去るべきだというBukez Finezt側からの啓示なのでは?と感じてしまいます。


といった感じで今回はBUKEZ FINEZT「The Idea of the Devil」をレコメンドしていきました!最後の曲でも考察したようにこの作品はアナログ、デジタル両方で違った味わいが堪能できる作品に仕上がっています。サブスクで一通り聴いて、ヴァイナルを購入してみる…そんな視聴体験を是非味わってほしいです!

今作は配信、フィジカルどちらもございます。個人的には希望・絶望の両側面から作品を味わってほしいのでどちらの購入もお勧めします!!ただ国内レコ屋ではミント状態での購入はすでに難しいため無理せずデジタルの購入だけでもいいかも。(いやどっちだよ)

それではまた次回!

Twitter:@Wassssup_mymen
soundcloud:https://soundcloud.com/a-b-0325




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