ぼくのおじいちゃんはサンタクロースだった
小さい頃から
クリスマスになるとおじいちゃん家に行って
いとこたちも集まって
みんなでテーブルを囲んでご飯を食べていた
オードブルとかピザとか美味しいものが沢山あって
みんなの笑顔で包まれた幸せな空間
みんなで賑やかにしていると…ふと気づく…
「あれ?おじいちゃんは?」
さっきまで一緒に賑やかにしていたおじいちゃんの姿がない…
席を立ったのもまったく気がつかなかった
いったいどこへ…
すると…
(シャンシャンシャンシャン♪)
家の奥から鈴の音が聴こえてくる…
次の瞬間
「めりーくりすまぁぁすっ‼️」
なんと、おじいちゃんがサンタクロースになって登場してきたのだ
ぼくたちは大喜び
おじいちゃんサンタはひとりひとりにこのお菓子袋をプレゼントして
一緒に写真を撮るのだ
みんなご飯をそっちのけでお菓子袋に夢中になる
美味しそうなお菓子がいっぱいだ
ガサゴソ…ん?
お菓子袋の中に…なにやら封筒が入っているぞ?
封筒になにか書いてあるな…なになに…
✉️[1億円]
⁉️⁉️(゚∀゚)⁉️⁉️
ぬぁッッなんだってぇぇぇッッッ
周りを見るとぼくたちのお菓子袋の中にそれぞれ封筒が入っていて
[1億円][1千万円][100万円]
と書いてあり
中身にランダムに金額が入っている
実際は、1万円・5千円・1000円の振り分け
ランダムでどれに当たるかはお楽しみなのだ
ちっちゃい頃はよくわからなかったが、毎年毎年、大人になるにつれ金額の大きさを知り、喜んだり、悔しがったりして…そんなぼくたちの顔を見て、おじいちゃんサンタは喜んでいた
こんなことをおじいちゃんはかれこれ、20年以上続けており、成人を迎えて大人になっても、変わらずお菓子袋を私たちにくれた
あの頃と変わらない笑顔で…
この日だけは…私たちも子供になって喜んでいた
子供の頃には気づかなかった
(あっ…じいちゃんこのタイミングでいつもいなくなってたのかぁ…)
なんて思ったり
サンタクロースの衣装も、実は毎年バージョンアップしていて
時には股の間に手作りのトナカイを付けていたり
時にはツリーに飾るLEDのライトを自らの身体に巻きつけて登場したり
写真のものは、まさかのサンタにサンタを巻きつけるという斬新なアイデアで登場する
今年はどんな格好で登場するのかなぁ…とワクワクしながら家族みんなで話して予想してすっごい楽しんでいた
これが我が家のクリスマスの過ごし方でした✋
おじいちゃんは地球での旅を終えました
サンタクロースはいるというのを身体で体現してくれました
サンタクロースは愛だということを私たちに教えてくれました
そしてたくさん注いでくれた愛は
次の世代…次の世代へと受け継がれるのでした
愛は永遠
✨皆様✨メリークリスマス✨
✨素敵な日をお過ごしください✨
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