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その人といる時間を感じる

この間、母方のじいちゃんの13回忌を終えた

仏教が好きで
私のことがとにかく大好きなじいちゃんだ

膵臓がんで亡くなった

最後は病院で、私が来るのをちゃんと待っててくれたかのように…顔を見せたら「あぁ」と声を振り絞ってくれた


じいちゃんが入院中
まだ専門学生のころの私


お見舞いに行った時に
元気になれるようにと、病室でじいちゃんが使っていた卓上カレンダーにある言葉を書いていたことを思い出した


その言葉は

「一日一笑」


一日に一回は笑おうな!って
特に、深く考えてたわけでもなく
パッと思いついた言葉

太くでっかく、赤字で見えるように書いたっけな


看護師さんもそれを見つけて
「ほらっ!一日一笑ですって!いいこと書いてありますよ!」ってじいちゃんに声をかけてくれて

見舞いに行っては車椅子に乗せて、院内を一緒に散歩してたっけな

大好きな孫が来てくれるんだもの
それだけで笑顔になるじいちゃん


ふと思った

「一日一笑」

リゲル部屋でリゲルさんが言っていた
「最後には笑って逝こう」って言葉


あぁ、おれはじいちゃんにそうなって欲しかったんだなって


あと残り少ない人生を、少しでも笑顔で
大好きなおれと過ごした時間を、よかったなって思ってほしかったんだなって


息を引き取る数分前
私が来て振り絞って出した「あぁ」と言う声に
周りの人たちは泣きながら笑ったっけな

「大好きな水ちゃんが来たから笑ったんだぁ」
って

痩せこけて笑ってたかはわかんないけど
穏やかに逝けたんだなってのは表情でわかった

13回忌が終わって
親戚みんなで集まってワイワイと

私は、ばあちゃんに会うたびに
必ずマッサージをする

今回も「水ちゃん、肩やってけろ」と
マッサージをした

ば「ばあちゃん痩せたべ」

水「痩せたなぁ、まぁでも年齢考えたらそういうもんだと思うよ!」

マッサージをするたびにわかる
ばあちゃんが痩せていって、マッサージする筋肉がなくなってること


でもね
孫の手から、安心と愛情をめいっぱいに込めて
手を当てるんです


そしてこう言いました
「おれはね、こうしてばあちゃんのマッサージができてなにより幸せだよ」って

ば「あら〜嬉しいこと(゚∀゚)」

そうして優しい笑顔を私に見せてくれた

まだまだ、マッサージしてあげたいな

みずぅ兄弟の成長記録柱


父方のばあちゃんも
だんだんと認知症が進み転倒もあったりと

ケアマネを付けて介護サービスを使ったり
いろいろと手続きを進めている

心臓の数値もあまり良くないようで
ばあちゃんも、そこまで長くはないようだ

まぁ、年齢も考えたらそういう時期である


だから、というわけではないが
私はちょこちょこと、職場から近いこともあり仕事終わりに実家に顔を出すことが多い

母さん父さんのマッサージをしたり
ばあちゃんの話を聞いてあげたり
夜飯をつまんだり( ゚∀゚)・∵ウマッ

ばあちゃんが最近言うこと

「水ちゃんの顔見て声が聞こえるとなんか安心するんだよねぇ」
「またいつでもおいでよ〜」

うん
これでいいんだ

私は作業療法士なんてリハビリの専門職をやっているが、そんなんどうでもいいのである

難しいことはいらない

孫がきて、ばあちゃんと話す
それだけで十分なんだ

必要なのは、
ばあちゃんのその穏やかな「笑顔」である

どこまでいけるかわかんないけど

私ができることは

ばあちゃんが孫の私と関わっている時間を
最後の最後まで実感してもらうこと

かな♪


とかなんとかいろいろ言っておきながら

うん

結局は
おれが実感したいだけだった( ゚∀゚)・∵ブハッ!!


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