職場でのモヤモヤをぶつける

職場で同僚の女性達と話していて、普段は芸術とかに理解があって文化度高いなーと思うけど、たまに「あれっ?」って思うことがある。皆さん概ね素性の良いお嬢さん方なので、金銭感覚とか家族の話とかでの価値観の違いを感じるのだ。違っているのはいい。でもそれを無条件の前提で話されるのがちょっとキツい。そんなモヤモヤを、書いて分析することで解消しようと思った。良かったらお付き合いください。


金銭感覚

「お金持ち」な人が多いというわけではないが、多分「明日の生活に困る」みたいな体験をしたことある人は少ないと思われる。実家暮らしが長かった人が多いし。私は今の会社に入るまで全く貯金のない生活だったので、お金の使い方に貧乏性な部分がある。

例えば旅行に行くとして、香川→関西圏だと「フェリー」「高速バス」「在来線+新幹線」(順に費用が高くなり、所用時間が短くなる)などがあるが、私や相方は大抵「高速バス」。節約のために「フェリー」を使ったこともある。最近やっと疲れてどうしようもないときは「在来線+新幹線」を自分たちに許すようになった。

これが職場では「在来線+新幹線」一択となる。「時間はお金で買うもの」。確かにそうだ。でもお金持ちではないので、努力(?)で節約できるならそうしたいと考える私たち。発想としては未だに学生の貧乏旅行なのだ。(宿は普通にビジホとるけど)


LGBTへの意識

私がレズビアンであることを同僚にはオープンにしているが、それで差別されることはない。でもそれは個人的な人間関係の問題で、「LGBT」全体の一般的な話になるとまた別だと思う。一般的なゲイの人の話とかしてると、「隣にいたら気持ち悪いかも」みたいなことを言う人までいるくらい。気持ち悪いと思うのは仕方ないとして、それを口に出さないくらいの良識は持って欲しいよ。

聞いてみたことはないけど、「同性婚」とか「夫婦別姓」みたいな問題が世間にあるのは知っていても関心はなさそう。「夫婦別姓」なんて、既婚者が「え、もう実施されてんじゃないの?」って言ってた。婚姻届は出したことあっても、自分が別姓にしたいと思ってなかったら関係ない話なのだ。

また私とは仲良くしてても「自分が当事者ないし当事者家族」になるとすると話は別。「もし自分の子供がそうなったとして、受け入れる自信がない」と言ったお母さんがいたが、それが正直なところだと思う。そんなのその立場になってみないと考えもしないだろうから、それが普通な反応かな。


昭和的な家族の在り方への固執

シングルで子育てしている人もいるけど、何となくそういう「世間の王道」から外れた人に対して「ちょっと引く」感じがある気がする。女性というものは「男性と結婚」して、共働きなのに「家事は女性が担い」、そのうち「マイホームを建てる」みたいな。子供に関しては「欲しくてもできない」「できてもいいけどできない」人が複数いる様子。多分フツーに妊娠できる人ばっかだと、王道ルートに「子供を産む」が入るね。

やりたい人はやればいいけど、「それ、世間の固定概念に縛られてませんか?」って思う。私は結婚しなくても子供を産める社会になって欲しいし、家事は家族全員でやるものだと思う。子供は社会の財産だから、事情があって育てられない人がいるなら、LGBT当事者が養親なり里親なりになって育てられるようにして欲しい。そろそろ家族の在り方も多様化する時代ですぜ。


ジェンダー役割観

ちょっと前に母が入院した時の話を職場でしていて、「実家に妹がいるけど、普段家事は母がしてたし、時間がなさそうなのでご飯の手伝いだけした」みたいなことを話した。それが「大変だったー」みたいな愚痴を言うつもりもなかったけど、同僚の反応は「えー、何で妹さんにさせないの?いい年でしょ?」みたいな反応。

いやー、あなた達だって旦那に家事してもらってないでしょ?それはどうなの?今回は緊急対応として手伝っただけで、普段は実家なりのルールで回してるんだから、他人が口出ししするとこ?いい年をした女性が家事やってないとダメなの? 頭の中古くないですかー?

普段の炊事を旦那さんが担っているという、ちょっと珍しいタイプの同僚が、車の運転については「男がやるものでしょ?」と言う。どっちもできるんだったら、得意な方、元気な方がやればよくない?なぜ「男性がやるもの」って決まってるの?不思議〜。


価値観の押しつけ

上記のようないろんな考え方の違いがあるのだが、 「それとは違う考え方をする人がいる」という想像力に欠ける人がいる。お金や家族の問題は個人的なことなので、身内で合意をとれていればいいだけの話。それが他人と違うからって、他人を啓蒙、説得する必要なくない?

いわるゆ「世間の固定概念」は多数派が持っている考えなので、「それが正義」と言いやすいかも知れない。でもあなたに迷惑かけない限り、違う考え方で生きててもいいでしょ?あなたの考え、私に押し付けないでー!!!

というわけで、非常に個人的な愚痴記事となってしまった。お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。

私の文章に少しでも「面白さ」「興味深さ」を感じていただけたら嬉しいです。