写真家アシスタントの今週の1枚#11
〜写真家 青山裕企のアシスタントが、自分が撮影した写真について語るコラム〜
今日のテーマは街歩きポートレートで自然なかわいさを写す。
(焦点距離50mm/F値2.8/ SS1/160)
■テーマ:街歩き
…背景は街にあるもの(大道具)を利用して場所を伝える。
街中でポートレートを撮るときは、背景の切り取り方でその街らしさを伝えることができます。街にあるものを大道具としてとらえ、女の子の服装や雰囲気と合いそうなものを背景に利用しました。
かわいいお店×女の子の組み合わせは、情報雑誌などでよく使われるカットです。作品だけでなく仕事も意識して撮影をしました。
■自然さを切り取る
…街中でポーズを撮る=不自然。普通に街を歩いている感じに。
普段街を散策するとき、カメラを意識したキメキメのポーズをすることはないので、そのような不自然さは出したくなく、自然さを出す事を考えました。
モデルさんと穏やかに日常の会話をしながら、コミュニケーションを取り、その延長で「自由に動いてみて」と指示を出しました。そうすると、「撮影するからそこに立って」という指示で始まるより、ずっと自然な表情が出ます。
■色かぶりに注意
…肌に屋根の赤の色がかぶらないようにモデルさんを配置。
赤い屋根がついているお店だったので、屋根の真下にモデルさんを配置すると赤の色がモデルさんにかぶって、肌がおかしな色になってしまいます。
女の子の肌は1番大事な部分だと思っているので、肌の色が正しく出るようにモデルさんの立ち位置を調整しました。
あざといかわいさよりも、自然なかわいさ。何となく心で思っている、かわいさについての思考です。
(model:はるにゃん)
ユカイハンズ http://yukaihands.jp
HP:http://arisawashizu.com/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?