写真家アシスタントの今週の1枚#20
~写真家 青山裕企のアシスタントが、自分が撮影した写真について語るコラム~
ユカイハンズ 鷲頭(わしず)です。
気づけば20回目になりました。
女の子の撮り方も変わってきて、最近は同じ女の子をたくさん撮り貯めています。
今日のテーマは「雨の日撮影」について。
■光選び
雨あがりの拡散された光
…この日はロケの撮影が危ぶまれるかと思うくらい、朝からかなり雨が降っていて、夕方ちょうど雨があがったタイミングでの撮影でした。
日が沈む1時間ほど前だったため強い光もなく、濡れた地面や木についた水滴に光が反射して全体的に光が回っていました。
拡散した柔らかい光の中で撮影した1枚です。
■コミュニケーション
同じ女の子を撮り続ける
…今までいろいろな女の子を代わる代わる撮影してきましたが、最近は同じ女の子を撮り続けています。
初めましての撮影のときと比べると、心の距離が縮まり素の表情を出しやすい関係性になってきました。
例えば、このときは、私がカメラの設定をいじっている間に見せてくれた表情を撮ったものです。「まだ撮らないと思ってふざけてた(笑)」と言っていました。
■雨の日の撮影
モデルさんの荷物や機材が濡れない工夫
…今回の撮影は土砂降りの大雨の後に撮影をしました。モデルさんの荷物と自分の荷物が濡れないよう、地面の上にプールバックを置き、そのなかに荷物を入れて濡れない工夫をしました。また、また雨が降り出す可能性があったので、荷物用の傘を別で1本用意しておきました。
結果的に雨はもう降らなかったのですが、もしもの時のための用意は大事です。
また、今回は「良く晴れた夏らしい日」をイメージして望んだ撮影でしたが、雨の予報を見て、「夏の終わり」にテーマを変えて撮影をしました。時と場合によりますが、私の場合は雨の場合は雨モードの撮影に気持ちと持ち物を切り替えて撮影しています。
(model:のざわうた)
ユカイハンズ http://yukaihands.jp
HP:http://arisawashizu.com/
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