佐々木陸人

ー初めて野糞をしたあの日の”冷や汗”ー

佐々木陸人

ー初めて野糞をしたあの日の”冷や汗”ー

最近の記事

ざんねんな自意識

バイト先の年上の女の人に「靴かわいいね。服好きなの?」と言われた。 その日履いていた靴は三日前ぐらいに買ったものでめちゃくちゃお気に入りだった。 「靴かわいいね」の言葉に「嬉しい」「ですよね」「センスあるやん」「年上の女の人に言われるの嬉し」「分かってますねえ」など色々が生まれる。 そのあとにつづく「服好きなの?」にもっとたくさんの色々が生まれる。「好きです」「いや、でも好きっていう程でもないのか?」「ただ嫌いか好きかと言われたら好き」「好きではあるけれどもおしゃれではない

    • スイミングスクールを辞めたかった

      4歳からスイミングクールに通っていた。通いたいと言った覚えはなかったが姉も通っていたからなのか、気づいたら通っていた。 ものすごくスイミングスクールが嫌いだった。 毎週木曜日、家の近所まで迎えに来るバスに乗って15分ほど揺られるとスイミングスクールに着く。通っていたスイミングスクールは近所の幼稚園が使っているような小さいプールだったが、当時の自分には厳格で強固な城のように見えていた。絶対に落とすことはできない。 コーチは40代ぐらいのおじさんで所謂「気のいいおっちゃん」

      • 文章で飯食いたいな

        なんか文章で飯食いたいな。 文章で飯食ってそうな名前の人の記事を見る。 職業:文筆家 ダメだ。何か無理そう。文筆家ってなんだよ。あの頃のYouTuberぐらいには訳分かんねえぞ。小説家とか、せめてエッセイストとかにしろよ。文筆ってなんだよ。聞いたことねえよ。 でもめっちゃ文章で飯食ってそう。文筆家。 良いよね、文筆家。俺も小二から憧れてた。 楽しいよね、文筆。 よだれ垂れちゃっても気づかないぐらいには楽しいよね、文筆。 もう文筆がないと生きていけない。 ぶんぴつって

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