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北陸観光コア人材育成スクールを修了して思うこと。

およそ半年間、月に2回(ほぼ2日間で1セット)のスクーリングで2021年の1月20日で全カリキュラムを修了しました。全体的には会計知識とファシリテーション、新規事業提案に重点を置かれた内容でした。会計知識については、いまいちわからなかった部分がわかったので助かっています。最後は新規事業の発表という流れで修了となったのですが、実はここで若干違和感を感じました。

観光は霧のように影響は薄いが効果が広い

MATCHAさんが主催している「インバウンド対策会議」で聞いた言葉で、観光業界だけを見ていては、観光本来の影響力を見失ってしまう可能性があることに気を回すべきという意味だったと記憶しています。

そのため観光と直結している宿泊業や運輸業に関しては、アフタ―コロナに向けて新規事業やイノベーションは重要ですが、観光地域全体の経済効果について予想する知識も必要だと感じました。それらの数字をはじき出した後、新規事業の計画や従来からのやり方を変えるなどが必要なときではないでしょうか。特に広域経済効果は行政またはDMOが算出する必要があると考えられるため、経済効果についての講義が無かったことが悔やまれます。

ただ経済効果については、アフターコロナになった場合、過去事例がどれだけ使えるか不明な分、分析テクニックや数理モデルのことも少し知っておかなければいけないような気がしていますので短期間では難しいかなとも。

そうはいっても仲間が増えたことは最大の力

講師の先生方をはじめ、事務局の方たち、ともに学んだ受講生の方たちと知り合ったのが最大の力となっています。そのためことほむ 合同会社で考えていた地域の文化遺産観光活用について、いわゆるサブカルチャーと呼ばれるアニメーションやゲームを組み合わせた、観光地とプロダクション双方にとってメリットのあるプロモーションや効果測定の仕組み、地域内旅館・ホテルなどでのエリア限定映像配信なども実現できる目処が立ってきました。こうした仲間が増えることはとても大きな力です。

余談ではありますが、アニメ聖地巡礼を社会学として扱った岡本先生の本を紹介しておきます。

観光がどう変わるのかをわかりやすく解説してくれた敷田先生の本

全体の講義の中では、世相から観光の定義を再認識し、コロナ禍を挟んで急激に変化する観光産業をわかりやすくまとめていただいた敷田先生の本を紹介しておきます。この考え方をベースにすると、コロナ禍で何が急激に変わるのかわかりやすいです。


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