Mリーガーに1から麻雀を教えます【羽ばたく白鳥編】
こんにちわせりん。わせりんです。
ついに皆様が待ちに待った日本一ためになる
Mリーグ批判記事になります。
Mリーグセミファイナル1日目の1試合目の分です。
五部構成になってます。
◉はじめに
その前に一応、さらっとMリーグのシステムとどんな状況でMリーガーが戦っているかをおさらいしましょう!
もうわかってるよという方は点線内はすっ飛ばしてください。
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【Mリーグセミファイナルシステム】
セミファイナルシリーズは各チーム16試合。レギュラーシーズン終了時点まで稼いだポイントの半分を持ち越す。上位4チームがファイナルシリーズに進出します。
現状のポイントはこちら
*[Mリーグ成績速報(Twitter:@mleague_results)様より引用 ]
ざっというとパイレーツと雷電は頑張らなきゃ落ちちゃうよってことですね。
ま、どのチームもこれから次第です。
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先に言っておきますが、間違いなく全チームに言えることは
「どのチームよりもたくさんポイントを稼ぐ必要がある。」ということです。
よく短期と長期ではーとかと言っている人がいますが、
そもそもたくさんポイントを稼ぐ=麻雀で良い成績を収めるということです。
1試合の麻雀で良い成績を収める方法と、1000試合で良い成績を収める方法は一緒です。1試合の時にめちゃくちゃ勝てる方法があるのならそれを1000試合ずっとやれば良いのですから短期と長期の勝ち方は同じ方法になるはずです。
もちろんこの試合は必ずトップじゃなきゃいけない!とかいう制約があるのであれば打ち方は変わってきも不思議ではないです。
しかし、まだセミファイナルとして序盤のうちは結局、麻雀として今何をするのが一番ポイントを稼げるかを地道に真摯にやっていくしかないのです。
極端な話をいうと巷のフリー雀荘やセットで行われている皆さんの麻雀とMリーガーがやるべき麻雀は現状変わらないということです。
その前提で話を進めていくのでよろしくお願いします。
まず感想を述べます。
男性陣が普通に下手です。
特に、白鳥プロなんかはずーっと真剣な顔をしていましたがずーっと間違ってました。
私はノート(このnoteではなく紙のノート)にMリーグを見ながら、間違った打牌があった時間と誰が間違ったかを書いていってます。
一通り見終えてからその時間をもう一回見直して
「この間違いは勉強になる」とか「この場面は考える価値のあるところだ」と思ったところをピックアップして記事にしてます。
参考までに見てくださいこの私のノートに書かれている名前を。
白鳥だらけです。
そこらの湖より白鳥が生息しています。私の地元はどちらかというと山に囲まれており、ここまでの白鳥を見る機会がなかったので嬉しくなりました。
しかも、その多くが単純に麻雀の基礎的な技術面での間違いでしたので正直、努力不足としか言いようがありません。
おかげさまで、記事のネタを提供してくれるのでみなさんの勉強になる機会が増えます。すごくありがたいことです。
今から時系列ごとに打牌を取り上げ批判します。
その大部分に白鳥プロが羽ばたいているのでご了承の上ご覧ください。
◉事件簿1:黒沢プロ、連チャンの価値を間違う。
今回のミスレベル:55/100(まあまだ笑顔が保てるレベル)
東一局、黒沢プロの手牌。
ここから黒沢プロは打南とします。
この打南自体はそんなに咎められるものでは無いのですが、黒沢プロはイメージ的にはホンイツ等を見ると思ったので意外でした。
少し飛ぶのですが、この後に南場の親番がきます。その時の手牌がこちら。
ここで黒沢プロは打1mとします。
この牌姿に関しては明確にミスです。愚形が多く打点が望めない手で23mがくっつけば三色になり打点のあがる1mはかなりの強い浮き牌です。
このミスだけを取り上げるのは簡単ですが根本のミスは前の打南も含めて考えると
「親番の連チャンの価値を高く見積りすぎている。」
ということだと思います。
親番では連チャンがあるからとりあえず安くてもあがり優先でという思考が働いてしまい、さらに今回はラス目でもあることから余計にその思考が色濃く打牌に反映されたのでしょう。
永遠に続くかもしれないという期待や、爆発した経験などがそういう思い込みを生んでしまいます。なんかよくわかりませんが恋と一緒です。
連チャンの価値ですが、曖昧な表現だとわかりづらいと思いますので単刀直入に、
「親番の連チャン自体には1000点程度の価値しかありません。」
これは子の局収支と親の局収支を比べて、あとは高校数学の無限等比級数の和を求めればどのくらいの価値かは出ます。ここでは書きませんが。
ともかく言いたいのは連チャンはその程度の価値しかないので連チャンを目的とした打点を下げる手組みや、早い鳴きなどはそのほとんどが大きく損をすることになります。
連チャンの意識が高かった人はこれを機に見直してみると良いと思います。
まあこのくらいは今回の中では可愛い方です。
◉事件簿2:男性陣、字牌を適当に切る。
今回のミスレベル:120/100(わが子でも嫌いになるレベル)
字牌の切り出しに関してかなり軽視してたり、間違った認識をプロは持ってることが多い印象です。
確かに、字牌を何から切っていくかと言うのはイーシャンテンをどう受けるかとか、三色をきちんと見逃さないとかそういったものよりは半荘に対する影響度は小さいでしょう。
しかし、字牌の切り出しがほかの何切るや判断と圧倒的に違うのはその頻度です。
麻雀の性質上、ほどんどの配牌でどの字牌を切るかという場面に出くわします。
つまり、字牌の切り出しを間違えるというのは毎局毎局、小さなミスをしてしまうということになります。
こんな巷の雀荘にいる人ですら常識になりつつある大事なことをトッププロ達がいまだに間違っているというのはMリーグを見るまで、にわかに信じ難かったのですがあまりにも酷すぎて吐き気がしました。
いや、吐きました。
いま、どんどんMリーグを見進めてるんですが字牌に関しては酷い人が多すぎるので、後でまとめ記事でも書いてやろうかと思っています。
プロの方はこの毎回直面する字牌の切り出しということにもっと真面目に取り組んだ方がいいと思います。
テニスでいうとサーブとかその位置にあるものです。
では具体的に見ていきましょう。
東二局、白鳥プロの手牌
ここから白鳥プロは打9sとしました。
まだ9sはいいと思われるかもしれませんが、これは白か發を打つべきです。
字牌の切り出しの大原則は
①タンヤオやピンフ等の字牌が重なることで消滅する役がみえるときは字牌から切る。
②リーチが狙える安い手(リーチ+1〜2飜)は役牌が重なって鳴くというメリットが機能しないので字牌から切る。
③字牌から切る場合は他家が重ねる前に切りたいため、他家により有効な牌から切っていく(ダブ東等)
これだけ覚えておけば大体対応できます。
さて白鳥さんの牌姿を見てみましょう。
①、②の状況と言っていいでしょう。
リーチが狙えそうですし、タンヤオもピンフも現実的です。
この場合は③のルールに基づいて他家に有効な牌、つまり役牌から切り出していくべきです。
具体的には白、發→西の順です。
またすぐ後で白鳥プロは羽ばたきます。
続いて内川プロ。
これは皆さんお分かりですね。
そうです、これは役牌を切るならダブ東から切っていく牌姿です。
内川プロは何を切ったかというと、「中」を切りました。
一番たちが悪いです。まだ9sとか切る方が全然良いです。ここから中を切るってことは、役牌から切っていく際に「何を優先して切るかどうかを知らない。」ということに尽きます。
すごくオブラートに包んでいうと、こんなことも分からないで負けて悔しい顔するな。って感じです。
こんなの真面目に麻雀勉強していればすぐ行き着くので勉強してないだけのイケメン風です、はい。
最後にまた白鳥プロの打牌
ちょっと見えにくいですが、
白を切った後に白をもう一回ツモってきてます。
自分の名前と似ている牌で悔しかったのか、そのまま惰性でつもぎっています。
最初の白は良いです。
優先度の高い役牌から切っています。
しかし次の白はどうでしょう。
さっきと白の価値が大きく変わってます。
さっきまでの白は「他家に鳴かれるかもしれない生牌」ですが、二枚目は「他家に鳴かれることの少ない1枚切れの白」です。
この価値の変化にきちんと対応して、ここは先切りの観点からも安全牌の確保という意味でも「發」を切らなければいけません。
しかしこれは仕方ありません。真剣に集中して麻雀をやらないと惰性で切ってしまいます。真剣な顔の演技をしているだけのMリーガーには少し難易度が高すぎます。
他にも字牌に関しては言いたい箇所がたくさんあったのですが、それを全部言うと文字数が多すぎてnoteのサーバーがパンクしそうなのでやめました。
字牌の切り出しについては以上です。勉強してね⭐︎
◉事件簿3:内川プロ、場況を読めない。
今回のミスレベル:10/100(プロじゃ無いと難しいレベル)
ここの話は少し難しい話になっています。
実際にはトッププロの人たちはできますが普通の麻雀打ちには違和感のある話になっているのでMリーガーの半分くらいには理解できない厳しい話です。
東四局、内川プロの手牌
ここから内川プロは8mを切りました。
まあ、理解できる打牌ではあります。
下にわかりやすく牌譜に起こしたのでご覧ください。
対面の捨て牌を見てください。
可能性として
・マンズのホンイツを狙っている
・国士無双やチートイなどの変則手を狙っている
この二つが考えられます。
と、すると
どちらのパターンにしても69m受けの内、9m受けの価値が異常に下がっていることがわかります。
ホンイツであれば6m受けの価値も下がります。
このマンズの価値が下がっているということは相対的にピンズ、ソーズの価値が高くなっているということが多いです。
この状況でピンズとソーズの受け入れのあるイーシャンテンを拒否する打8mは誤打と考えます。
通常であれば、両面固定することで愚形部分が頭になったときに両面の受けを残すイーシャンテンに格上げできるので悪い打牌でないのですが、
今回はその両面の要となる9m受けが価値をかなり下げており、6m受けもそこそこ価値を下げてます。
この場合は違和感ある人もいるかもしれませんがソーズとピンズのイーシャンテンに素直に受けるべきです。
さらに、今回はドラが1pです。2p引きでリーチが打てない手組みは場況も含めて大損でしょう。
なのでここからは、打3pでドラを使い切る道を残しつつイーシャンテンにするか打7mで受け入れマックスのイーシャンテンに受けるかの二択になるでしょう。
ここからはただの結果論になりますが、、、
しっかり2pをキャッチして聴牌を逃してます。
その後
白鳥プロから3sが出ています。(この場面はこの後取り上げますがぬるぬるぬるぬるぬるぬるぬるです。)
このように、捨て牌と手牌は生き物です。
場況に応じて適切な判断をできなければ意味がありません。
この発想が出てこないというのなら単なる実力不足です。
今回の場面は、本気で麻雀を極めようとしないとなかなかとっつきにくい打牌ではあるので、趣味やなんとなくでたまーに麻雀をやる一般の方やMリーガーはできなくて全く問題ありません。
なので内川さんは悪くありません。麻雀の複雑さが悪いのです。
麻雀を強くなりたい場合は参考にしてみてください。
◉事件簿4:白鳥プロ、リーチを忘れる。
今回のミスレベル:100/100(病気の人に見せたら悪化するレベル)
東四局、白鳥プロ。
この手をダマ。まさかのダマ。
場況わかりやすくするように牌譜にしました。↓
この場況とこの待ちで親でリーチしないとなるといつリーチするんでしょうか?
ソーズが悪いわけでもない、変則的な捨て牌の下家がいる。親、手代わり薄い。打点そこそこ。あらゆる条件がリーチの後押しをしてくれてます。
リー棒の両替が恥ずかしかったとしか考えられませんが、リー棒2本は持ってそうな点数であることを考えると、まさかのダマの方が良いと考えているというおぞましい結論になってしまいました。
これをダマにするというのは根本的に感覚がズレています。
待ちが悪いというなんとなくの考え、この待ちでトップ目がリーチして良いのかというなんとなくの考え、手替わるかもな、取りあえずダマろうというなんとなくの考え。
そんな感じで深く考えなかったんだと思いますが、これを大差でリーチの感覚にしないと、今後白鳥プロとnoteで呼ばなくなるかもしれません。
リーチを打たないことによるデメリットは、打点が安くなるとか、ロンできないとかもありますが、
「リーチをかけていれば出なかった危険牌全部」がそのリーチをかけなかったことによるデメリットです。
押さえつけるということではなく、本来リーチを打つべき手を打たなかったら1巡毎に損をしているということをもっと理解してください。
しかもこの手、瞬間的にリーチをかけ忘れたとかではなくその後ずっとリーチしなかったですからずーっと実力不足を垂れ流していました。
今回の半荘ではこのシーンが一番なんか悲しかったです。これをリーチというのは多分一般の人でも半分くらいは感覚的にできてると思います。
それを最高の舞台の人が出来てないということは、そこらの街角で麻雀打てる人だしてもそんなかわんないんじゃないかと思いました。
反省してください。
◉事件簿5:白鳥プロ、前髪が目に入る。
今回のミスレベル:100/100(守護霊が守護をやめるレベル)
私はこの打牌を見たときに前髪が目に入って間違えたんだと本気で思いました。
特に今回はソーズを切ってますから髪の細長い感じとソーズの模様の感じがすごく似ているので間違えたんだと思いました。
しかしよく見たら白鳥プロは金髪です。
ファンの皆様には大変申し上げにくいのですが今回も実力で間違った牌を切ってしまっているようです。
これは初歩の初歩のミスです。結構ひどいです。
私の思い込みかもしれませんがこういう難しい?牌姿になったときにプロの方はよーーーーーーーーくとりあえずの両面固定をして、うまく打った風の表情をしている気がします。まあまあ損なのに。
今更説明することもないとは思うのですが、ターツオーバーのときは一番弱いターツを払うと言うのは今や老若男女犬猫鼠が知っていることです。
今回はそんなことを言っても仕方ないのでなんでそうなっているかということの一部の理由をお伝えしようと思います。
白鳥プロの牌姿を見てみましょう。ターツオーバーなのでどこかの愚形を払っていくのが正解になります。
この場合は三色の目を残しつつカンチャンを払える打5pが良いでしょう。
打5pせずに両面固定をした場合下の牌姿のようになります。
4pを引いてきた場合は面子が完成するのでこの場合のみターツオーバーにした意味が出ます。
ではその他のツモではどうでしょう。
ここにあげた全てのツモの場合、結局ターツをどこか落とすことになります。
そしてその全てにおいて6sを持ってた方が優秀な形になります。
例えばこんな形ですね。
確かにターツオーバーにとると目先の裏目という点では減ります。
しかし、先ほど示したようにほとんどの有効牌のツモにおいて6sがないことが一手先の裏目になってしまうのでターツオーバーは避けた方がいいのです。
一つの理由なのですが知らなかった人はへーと言っといてください。
正直、Mリーグの記事でこんな初歩的なことを書かなきゃいけないと思っていませんでした。
プロという人間が切っていい牌ではありません。
巷の雀荘でもこれをミスする人はなかなかいないと思います。もうそこら辺の雀荘のおっちゃんで開催すればいいんじゃないですかね。
普通の審判なら我慢できずにイエローカードを出すと思います。Mリーグって審判いましたよね。ここで登場せずにいつ登場するつもりだったんでしょうか。ちゃんと仕事してください。
◉さいごに
まだまだ書きたいことはありますが今後もミスをたくさんするでしょうから今回はこのくらいで。
私はこの記事を書くために、Mリーグを真剣にみています。一巡一巡動画を止めてまでちゃんとみてます。こんな記事を書いてますが誰よりも真剣にみさせられてます。
あげく、Abemaに課金させられてます。
このような闘牌にお金を払い、時間も使うというかわいそうな私を助けるために、
是非ともぜひともMリーガーこそがこの記事を皆さんに広めてください。
たのんだ。しっらー、うっちー。
みなさんの麻雀の向上の助けになれば幸いです。
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