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これが最新雀力ランキング【Mリーグ2020】

こんにちわせりん、わせりんです。

今年もついにこの記事を書く時が来ましたね。

『これが最新雀力ランキング』

あらゆる牌譜を見てきた私が、どんなnoteよりも熱量を高くして、真剣に書いてるんですからどこよりも正確なランキング&面白いに決まってますね。

しかも、今回は見る牌譜の量をかなり増やしたために考察もより鋭く正確になっています。

前回のランキング記事はたくさんの人が読んでくださいました。

私の記事の中では圧倒的な人気を誇っています。閲覧数約46000。

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今回はこの倍近くの量とクオリティがあります。前回3万字でしたが今回6卍です。

年末はゆったりした時間を過ごすでしょうから、いい機会だと思います。じっくり読んでください。

間違いなく来年からのMリーグを見る目が変わります。より楽しく、より深く見られるようになるはずです。

Mリーグのお供にわせりんの記事。これはすき焼きに卵くらい常識になりつつありますね。

今回も皆さんに誰が強いかアンケートを取りました。

結果がこちらです。

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これはTwitterで行った雀力が強い人から7人、弱い人から7人選んでという、アンケート結果です。

強い人では多井・小林・堀・村上・寿人・たろう・園田に票が集中していますね。

弱い人では萩原・日向・和久津・丸山・高宮に票が集中しています。

のべ2015人の方に回答いただきました本当にありがとうございます。前回の倍の回答数です。Mリーグへの注目度が上がってるのでしょうか?

これだけの回答者がいれば、世間的な雀力の認識と、そこまで大きなズレはないでしょう。

このアンケートとの評価の違いにも注目してわせりんランキングを見ていただけたらなと。

Mリーガーはみんな強い!!!最高だ!!!ってのはそろそろ止めにしませんか?著名人に聞いてもそんな言葉ばかりで誰も本音を言いません。

私がハッキリと忖度なしで誰が強くて誰が弱いか本当の実力を明らかにしてあげましょう。

おまけでチーム毎の戦力分析もつけています。

長い記事なのでランキングだけサクッと見たい人は目次から「ランキングまとめ」に飛んでください。


◉はじめに

今から、各選手の「長所・短所・打牌紹介・昨シーズンとの違い(new!)・総評」を順番に書いていきます。

全Mリーガーをランキング形式で発表します。

一応、ランキングの基準を話しておくと、

Mリーグのメンツとルールで100回くらい開催した場合、どの選手がいい成績を残すかという基準で決めています。

ちなみに、本来100の実力があったとしてもMリーグで40しか発揮していなかったら40です。50くらいの実力の人がたまたまMリーグのルールに打ち方が合っていて50の実力が出せていれば、ランキングでは後者の実力50の方が上です。

参考にした牌譜は一人当たり5〜6つくらいですが、11月と12月の打牌を結果により強く反映させています。

これには理由があります。

Mリーグのレギュラーシーズンは90試合を戦い上位6チームがセミファイナルに進出します。現在行われた試合は48試合で半分を超えています。

あまりにも前半の打牌を参考にしすぎると、Mリーグに適応しようと様子を見る打牌や、まだ慣れていないがために起こるミス打牌を本人の実力としてカウントしてしまいます。

逆に後半になってくるとチームポイントを強く意識した打牌が多くあるために、本来の実力が上手く見え辛い打牌をカウントしなければなりません。

どちらにも当てはまらない40~50試合前後くらいの打牌が、雀力を計測するのには一番最適です。

なので、前半よかったのに!って選手は思ったよりもランキングが下位のことがありますがMリーグと同じで、エンタメ記事なのであまり腹を立てずに読んでください。

前置きが長くなりましたが、早速ランキングを発表していきます。

最先端の令和時代になっても、未だにわせりんの記事買うのは嫌だ!という文明に馴染んでいない人もいますので、ちょっとだけランキングの一部を順番を変えて最初に紹介しています。

もう一度言いますが、このランキング見れば、Mリーガーの強みや弱みを理解できるようになるので、これからのMリーグをより楽しく、より深く、違った視点で楽しめるようになりますよ。6万字なんで100文字1円以下ですよ。そのくらいお年玉でください。

あけましておめでとうございます。


◉Mリーガー30名。本当の雀力ランキング!!

☆第4位☆

村上淳(前回2位:2ランクダウン↓)

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・長所

最強の門前型。

副露を抑えることによって他家の動向や読みに能力を割いており、鳴がない縛りで麻雀をやらせたらMリーガーでも間違いなくナンバーワンだと思う。

手組みが非常に攻撃的で、ほとんどの場合で役牌→オタ風or19牌の順に切り出していく。そもそも鳴くことをあまり考えていないため役牌の価値が村上プロにとっては低いのだろう。

手組みの内容は非常に丁寧でほとんどミスが見当たらない。ターツを外すタイミング、先切りを行うタイミング、アンパイを抱えるタイミングのバランスがめちゃくちゃいい。

人によっては違和感がある打牌があるかもしれないが「リッチ」に向けて最高の手順を踏んでいるのでそう感じるだけ。

リーチ判断も的確で、押し引きも的確。

間違いなくトッププレイヤーの一人。


・短所

やはり鳴かないことがネック。
門前に絞ることによって最大限のパフォーマンスをしているのはわかるのだが、同じようなレベルでしっかり鳴く選手の方が強いに決まっている。

多井プロなんかはこの人よりも強い人いるのか?という視点で見ることができるが、村上プロの場合は上位互換が思い付いてしまうために最強にはなり得ない。

今のスタイルに鳴きを完璧に取り入れたらトップを脅かす存在になる。



・昨シーズンとの違い

短所で鳴かないことと答えたが、昨シーズンより鳴きが多くなった。

安手や遠い仕掛けを実践で取り入れようとしている。

村上プロ自身もさらに進化しようとしているのだろう。このレベルでも向上心を持ち強くなろうとする真摯な態度は一部のMリーガーは本当に見習うべき。


・打牌紹介

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チャンタや123と789の三色を全て見た4s切り。なかなか切れない。


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9mではなく役牌から。村上イズム。


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受け入れは3枚減ってしまうが、全員にマンズが危なすぎるので先切ってアンパイと入れ替え。5mが赤でなければー盃口もあるので發を切ってそう。


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リーチに対してラス目のメンホンイーシャンテンからしっかりオリ。發くらいは行きたくなるが受入れが狭すぎる。冷静な判断。ランキング下位の人は押す人が多そう。


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7sは平和と三色があるので8m切り。ラス目なので打点を見ている。


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7pより先に南切り。村上プロはドラ1くらいで形が決まったら先切りすることが多い。


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上家のリーチが8p→5pなので69pは無いと見て6p切り。この切り順でなければドラが4mなこともあり、放銃したときに打点が低い1mを選んでいただろう。


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ブクブクに受ける白切り。ラス目、親番、マンガン手ということでマックスに受ける。平場なら5p切りとしていると思う。私は5pを切った方が結局あがりやすいと見て5pを切りそう。


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5p切り。先切りではなく、自分の目からノーチャンスの9mを重ねようとする打牌。9mが重なれば最高で役満が見える。


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オーラス三着を確保したいが5mをスルー。下家のマンガンツモ条件で余裕があるので放銃するリスクの方が高いと判断したのだろう。

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これならあがりが近いと見てポン。


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三色とタンヤオを見てペンチャン落とし。何気ない打牌だが基礎力がないとなかなか切れない。

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8mはツモ切り。鳴きを考えて9pを切る人もいそうだが、村上プロはリーチが主体。


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これもリーチを見据えてスリムに構えている。鳴きを考えると、とりあえず中を切って対子は切りたくない。


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ソーズが高すぎるので危険な方を先切り。


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対面の現物なのでダマ。いつもリーチするわけではない。


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形は定まってないが打点はある上に、他家の捨て牌が異様なのでいつもより先に切る。

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7pをスルーしたがチーした方がいい。門前派の悪いところ。


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中を切るのが一番広いが、ペン3pが弱そうなのでアンパイを確保して12p切り。いいバランス。


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ラス前で三色は不要なので7p切り。平場なら1pを切っていただろう。きちんと状況がわかっている。


・総評

昨シーズンと同じく間違いなく最強選手の一人なのでこの位置。ランキングとしては落ちているが村上プロが落ちたわけではなく、周りのレベルが上がっている。


☆第10位☆

滝沢和典(前回19位:9ランクアップ↑)

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・長所 

全体的にバランスが取れた麻雀を打つ。

手組み、鳴き、押し引き全てをそつが無く器用にこなす。

あまり特徴の無い打ち筋に見えるが、内川プロや松本プロなどのオーソドックスに打つ選手と少しだけ毛色が違い、滝沢プロは他家の動向を打牌に反映させる割合がかなり高い。

例えば、ソーズのホンイツがいるとソーズのターツや浮き牌はかなり早く見切るし、他家の仕掛けが早そうなら後手に回ったときに安全になる様に手を組む。

松本プロや、内川プロは自分の手と他家への意識の割合が5:5くらいの中で普通に打っているのに対し、滝沢プロは3:7の意識配分。

他家の動向への意識が高いので、アシストや差込などの小技が上手い。


・短所

器用貧乏。

基礎力がそこまで高いわけでは無いのでトッププレーヤーと比較するとどうしても少し見劣りする。

手組みは字牌を残す頻度が少し高いし、鳴きも鳴かない寄りだし、リーチ判断も少しダマ率が高い。

亜樹プロや瀬戸熊プロなど連盟の人に多いのだが、愚形をリーチしないなど昔の麻雀観を引きずってっている部分がたまに見える。

アンパイを残して手を進めるので守備面が高い等のいい側面もあるが、昔の麻雀観から脱却することがもうワンランク上に行くために必要だろう。

他家に合わせすぎて効率が悪すぎる選択をすることがある。


・昨シーズンとの違い 

良くなった。

風林火山は今シーズン成績が芳しく無い場合はメンバーの入れ替えをすると宣言しているためか、メンバーの全員が積極的にあがりに行く様になった。滝沢プロも例外では無い。

鳴きの頻度が上がったし、手組みもアンパイを持つ頻度がかなり下がった。いまだにダマにしてしまうこともあるが、リーチ率も昨シーズンよりかなり高くなって積極性が増している。


・打牌紹介 

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普通の5pではなく赤5p切り。後に放銃する可能性があるから切ったと言うよりも、自分の手がテンパイが絶望的なので、下家に鳴かせてリーチと戦わせる意図があったんだと思う。

他家をコントロールする打牌を滝沢プロは良く使う。


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上家の赤切りを見て3pの先切り。上家がめちゃくちゃ早い&高いかホンイツなので、この時点で後手で押し返しやすい手組みに舵を切る。


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ホンイツを見て8m切り。打点意識は普通に高い。


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25sの6400をダマ。これはダマでもリーチでもどちらでもいい様に感じる。親友の寿人プロはノータイムでリーチしているだろう。

そして・・・

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二巡後にツモ切りリーチをする。これは対面と上家が副露者の現物を切ったのを見て現物で無い25sは切られにくいと判断したためだろう。

他家の動向に合わせる滝沢プロっぽい選択。


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アンパイを持って、3mの先切り。やりすぎ。


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下家のホンイツに対して、勝負手なのでソーズ以外でターツを作ることを考え6s切り。素晴らしい打牌。内川プロや松本プロは間違いなく8mを切る。これが滝沢プロとの大きな違い。


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6s切りダマ。愚形とはいえマンガンなので追っかけたい。6s切りダマはかなり意図不明。


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これも、ソーズかピンズでもホンイツのマンガンを見て7m切り。いいと思う。


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上家の8pをスルー。食い伸ばしに抵抗があるのは分かるがこれはチーしたい。昔の麻雀の悪い部分が出た場面。


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この手でも上家のソーズホンイツに対応して5s先切り。受け入れが狭くなりすぎてさすがに損だろう。


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ダマにしたがリーチでいい。9pが無いために手替わりがなさすぎる。三色の手替わりの評価が高すぎる。


・総評

器用貧乏と聞くと一見弱いイメージがあるが、基本的な能力は平均かそれより少し上くらいの力があり、足りない部分を他家への対応能力で補っているので総合的な能力は上の方。

昨シーズンまでは、どこか大人しい麻雀を打っていたが今シーズンからは積極性が増し、滝沢プロの持っている力が存分に発揮されている様に感じる。

総合的な能力は松本プロと同等に見えるが、滝沢プロの方が場に慣れており落ち着いて判断できると思うのでその差で松本プロよりも高いこの順位とした。


★第24位★

日向藍子(前回26位:2ランクアップ↑)

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・長所

どんな手もとりあえず進めてあがろうとする。

それ以外に見当たらない。特筆すべき特徴はない。


 ・短所 

手組み、押し引き、副露判断のどれもが平均以下。

どれが悪いと言うことでは無く全体的に低め。

めちゃくちゃひどい訳では無いが、平均に届いている項目が一つもない。

雀荘にゴロゴロいるレベル。これ以外に言う事がない。


・昨シーズンとの違い 

昨シーズンよりも字牌を持つ頻度が減った。

前までは序盤に字牌をためて中盤に放出するタイプだったが、今は序盤はブクブクに構えて中盤が近くなるにつれて手牌の価値によってアンパイを持つかどうかを決めている。バランスが良くなった。

その他の能力はあまり向上していないが、手組みの進め方がスマートになったおかげで押すか引くか等の難しい判断をすることが少なくなり、雀力的にはアップしている。


・打牌紹介 

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リーチに対して三段目のイーシャンテンから無筋の9s切り。7sが早いのでまあいいでしょう。

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あと二巡しかないのに無筋の8p切り。明日地球が滅びるのに貯金を始めるくらい間に合ってない。既に4p切ってある→4p切りリーチなので2pの方が安全であることは日向プロにはもちろんインストールされていない。

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あと一巡でも現物の5pの方を切らず。

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テンパイチャンスが無くても完全アンパイの中を切らない。対面に5pが放銃になる可能性は0ではない。


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7m二枚切れにつきチートイも見て8m切りの方がいい。


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二枚目の南をスルー。文字が読めるならポン。


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上家の6pをスルーしたがチーした方がいい。二枚切れだが東がポンできた時にマンガンテンパイになってる方がいい。


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三色を見て5m残し。手役派である。


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5pを切ったが9m切りの方がいい。ドラが使えるとはいえ二枚切れの2p受けのフォローはわせりんのフォローと同じくらい外せない。


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6mを先切りする様な奴は卑怯。


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自風は日向プロにとっては一番いらない。自分だけ得するなんて最低だから。


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三暗刻になりやすいように9m切り。ペンチャン外しはそこまでひどくないが9mの重なりはかなり大きいので8mから切った方がいい。つまり、何も考えずにペンチャンを外している。


・総評

全体的に能力は低めだが、最下層では無いのでこの位置とした。

正直、ここから日向プロが麻雀が上達するビジョンがあまり見えない。炎上しない様に上手く頑張って欲しい。


★第28位★

萩原聖人(前回29位:1ランクアップ↑)

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・長所 

麻雀の技術的な部分に関してはほとんどない。

手組みと副露判断、状況判断に関してはMリーガーの平均を大きく下回るが押し引きに関してはそこまで悪くない。

トップを取った時の伝説の3s止め(このあと紹介します)なんかは萩原スターにしてはとかではなく今シーズンの中でも屈指の名打牌だと思う。

麻雀の技術や打牌で人々を感動させるタイプではない。

何度ラスを引いてもインタビューでファンのことを考え発言してくれる姿や、今シーズンの最後の試合で初トップを取る姿など「萩原聖人」そのものに惹きつけてMリーグを盛り上げてくれる。

私も、Mリーグの批判記事をたくさん書いてきたがいつの間にか萩原スターの出る試合が一番楽しみになっていた。Mリーグに萩原スターのような人材が必要かどうかは置いておいて、今年の主役は間違いなく彼だった。

ありがとうハギー。


・短所 

手組み、押し引き、副露判断、状況判断がMリーガーの平均を大きく下回っている。

手組みに関しては細かいミスはもちろんのこと、自分の気に食わないテンパイは崩す癖があるのでリーチ判断の部分で大きく損をしている。

押し引きに関しては、手がいい時に押しすぎなのと、メンツの中抜きをなかなかしないのでだらだらと攻めている時がある。最近はこのダラダラ押しが放銃に繋がっていないのでそこまで目立っていないが放銃する時が必ず来る。

副露判断に関しては、単純に鳴かなすぎるのもあるが片あがりやバックでのテンパイなど昔嫌われていた鳴きが全くできない。

状況判断に関しては点数が絡んだ局面で正しい判断ができない。

Mリーガーの平均を超えている分野が「三色」くらいしか無い。


・昨シーズンとの違い 

かなり良くなってる。

昨シーズンまでは萩原スターの理想を貫き通そうとしている打牌が多かったが、今シーズンは勝とうとしているのが伝わってくる。

そのため、何してんの?みたいな打牌が無くなり純粋な技術が不足しているところがミスとして残っている。

元々、雀力が高いわけでは無いのでスタイルを変えたからと言って大幅にランクアップするわけでは無いが、間違いなく進化している。

自分のスタイルを曲げて勝とうとしている姿はかっこいい。


・打牌紹介

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対面の仕掛けに一枚切れの中を打つ。

自分の手がドラ3で押したいのはわかるが、鳴いている相手が亜樹プロで高いテンパイの可能性があることと、自分の手が形が悪すぎてあがれないことから、しっかり7mを切って撤退した方がいい。


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4m切りとしているが、タンヤオとチートイを見て2p切りの方がいい。


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4p先切りとしているが鳴くことを考えるとこれは2p切りの方がいいだろう。頭が役牌以外であれば4p切りでもいい。


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明暗を分けるターツ選択。場況強すぎて36p受けは残すとして、場況が悪すぎる14sか場況はいいが8mが二枚切れてる58mの選択。

萩原スターは14sを見切ったがしっかり裏目っていた。対面がソーズ高そうに見えるが6s切りがあるので単にチートイと考えれば枚数重視の14s残しの方が良さそう。

5mの方が二枚切れなら14sを払うくらいの感覚。


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対面の中をスルー。供託があるのでポンの方がいい。


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しっかり下家のハイテイずらし。経験値は誰よりもあるのでハイテイ消しのような簡単なことは絶対に忘れない。


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謎の4p残し。さんしょ・・・く?


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二軒リーチを受けて、一人に危険な6s切り。8sも押さなければいけないので巡目的にもオリて流局後にトップを狙った方が良さそう。


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5p切りは二度受けのフォローがなくなるので良く無い。

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どうしたハギー!!!三色見てるのか!!!

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三色にならなかったのでダマ。愚形の役ありを曲げるなんてありえない。


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三色は役満では無い。オリましょう。


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こんな手からドラは切らない。スターだから。

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發が鳴かれた時のためにダマ。ドラが鳴かれたら対応できるようにダマがいい。發が鳴かれなかったらツモ切りリーチ。

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發が鳴かれたのでツモ切りリーチ。


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誰の仕掛けもリーチも入っていないところから3s止め。実際に園田プロが36sのテンパイをしていた。


・総評

昨シーズンと違い、夢を追い続けるスタイルではなくなったので少しランクアップしてこの位置とした。

正直、これ以上は麻雀が上達するビジョンが見えないが、麻雀以外のところで盛り上げていってほしい。

また話題になるには、トップを取らずにレギュラーシーズンの最後に久しぶりにトップをとってギリギリでセミファイナル進出!くらいのことをしないといけない。期待しています。


ここからはランキングを上から順に発表していきます。

分かりやすくするために、先ほど紹介してしまった選手も名前だけは置いときます。


☆第1位☆

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