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【Mリーグ2019】これが本当の雀力ランキング



最新版出ました!よければどうぞ!

こんにちわせりん、わせりんです。

ついに、ついにこの記事を書くときが来ましたね。

『これが本当の雀力ランキング』

あらゆる牌譜を見てきた私が、どんなnoteよりも熱量を高くして、真剣に書いてるんですからどこよりも正確なランキング&面白いに決まってますね。

2019年のMリーガーの雀力ランキングはこれで決定です。これだけ見ておいてください。(他の人のも面白いから良い子は他の人も見ようね)

Mリーグも新たなシリーズが始まろうとしています。

今回は選手の入れ替えがなくて、堀プロの新加入があっただけでしたね。

そのときに思ったのです。おいおいおい!ちょっと待てと。

ここはお遊戯会なのかと。下手な人が淘汰される世界がプロなのではないのかと。

そう思ってたんですが一つ問題がありました。弱い人って誰・・・?

なるほど、確かに麻雀って誰が強いとか弱いとかわかりづらいですよね。

実際は実力がかなり無いのに単純に下手に見えないように振る舞っているだけの選手もいます。

これを見てください。

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これはTwitterで行った雀力が強い人から5人、弱い人から5人選んでという、アンケート結果です。

強い人では多井・小林・鈴木・近藤・園田・沢崎・佐々木・朝倉・魚谷・村上に票が集中していますね。

弱い人では萩原・日向・和久津・丸山・岡田に票が集中しています。

のべ1081人の方に回答いただきました本当にありがとうございます。これだけの回答者がいれば、世間的な雀力の認識と、そこまで大きなズレはないでしょう。

このアンケートとの評価の違いにも注目してわせりんランキングを見ていただけたらなと。

もしかしたら、印象操作によっておかしな結果が出ているかもしれませんからね!

・・・印象操作は大袈裟ですが笑

でも、今のMリーグ界隈を見てください。よいしょと忖度に溢れかえっています。

プロがプロの本や動画や配信のツイートをリツイートし、「これはすごい」、「めちゃくちゃ面白い!」、「めっちゃタメになります」

の嵐。大嵐。

フィールド上の魔法・トラップカードが全て破壊されますよこれ。

こんな意見ばかりでは何も知らない人や、麻雀初心者がMリーグを勘違いしてしまうのも無理はありません。

別に横のつながりが強いくらいならまだ良いんです。

でもプロの皆さん、Mリーグの皆さんって本当に麻雀界を盛りあげる、麻雀をいろんな人に広めたいみたいなカッコいいことを一応言ってるんでしょう。

世の中にはプロの本や動画よりもタメになるし、少なくとも麻雀界に貢献しようとしているコンテンツがたくさんあります。

それらをリツイートしてあげればいいのに。その知名度を使って。

その方がよっぽど麻雀界の貢献になると思いますよ。というか有名なプロの本なんかほっといても売れますよ。嘘が書いてあったとしても。

とにかく、こういった誰も本音を言ってない空気は健全ではありません。

プロの人やMリーグと関わりの強い人は意見を言いにくいでしょうから、自由な身の私が、こういった意見を発信して、何かいい議論がされてくれればなあと思います。

みなさんも、もっと自由に意見を言いましょう。

下手なプロには下手って言っていいんですよ。下手なんですから。人格否定でもなんでもありません。それをうまい!と思わせて視聴者をいつまでも騙し続けるよりはよっぽどいいと思いますがね。

ということで、今回は超大作です。過去最大のボリュームと内容になっています。3万文字もあります。

しかも、チーム毎の戦力と、新Mリーガー堀プロの順位予想もつけてます。



◉はじめに

今から、各選手の「長所・短所・打牌紹介・総評」を順番に書いていきます。

全Mリーガーをランキング形式で発表します。

一応、ランキングの基準を話しておくと、

Mリーグのメンツとルールで100回くらい開催した場合、どの選手がいい成績を残すかという基準で決めています。

ちなみに、本来100の実力があったとしてもMリーグで40しか発揮していなかったら40です。50くらいの実力の人がたまたまMリーグのルールに打ち方が合っていて50の実力が出せていれば、ランキングでは後者の実力50の方が上です。

また、朝倉・瑞原・茅森の三名はコロナの自粛期間の明けたファイナルでの打ち筋の方が明らかによかったので、主にその時期をランキングに考慮しました。

なので、この三名はMリーグをずっと見続けている人にとっては少し順位が高く感じるかもしれません。

前置きが長くなりましたが、早速ランキングを発表していきます。

わせりんの記事買うのは嫌だ!という訳のわからない人もいますので、ちょっとだけランキングの一部を順番を変えて最初に紹介しています。

このランキング見れば、Mリーガーの強みや弱みを理解できるようになるので、これからのMリーグを違った視点で楽しめるようになりますよ。3万字なんで100文字1円ですよ。そのくらいください。


◉Mリーガー29名。本当の雀力ランキング!!


☆第1位☆

多井隆晴

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・長所

あらゆる角度から麻雀を捉えることのできる最強プレイヤー。

麻雀星人が地球に攻めてきたら誰を出すか?という質問でアンケートを取ったら多井プロが選ばれるだろう。

麻雀の実力においてはプロ内外からも支持されており、Mリーグの打牌を指摘するnoteを書いている私ですらも、多井プロに関してはほとんどミスを見つけられない。

基本的な、手組み・押し引き・鳴きやリーチ判断だけでなく、捨て牌読み・状況判断・人読み等の細かい技術まで最高水準。


・短所

ない。

気になることを一つだけ挙げるとすれば、単純な勝敗というか着順に固執していないということ。

例えば手牌と状況的に2着を狙った方がいい時でも、視聴者やMリーグの盛り上がり等を考えてトップを狙いにいったりする。それがいいとか悪いとかではなくて麻雀として不利だとわかりつつ、あえて不利な選択をしているときがある。


・打牌紹介

多井A

供託が2600点あることと、ピンズの場況、ドラ待ちの悪さを考えドラ受けのペンチャン払い。非常に現実的で繊細。


多井B

發をスルー。こういうのは鳴いた方がいいと思いながらも2着を取るためにスルーしてそう。


多井C

両面を崩す打7s。

8sの薄さ、下家への4sのなかれやすさ、1mの安全度、3s引きでの良形化。

その全てを見た一打。Mリーグの中でも屈指の素晴らしい一打。


・総評

どの角度から見ても文句なしの1位

ϵ( 'Θ' )϶



☆第5位☆

鈴木たろう

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・長所

一番の打点ラバーはこの人。

打点といえば近藤プロなどのイメージが強いが、打点意識という点ではこの鈴木たろうが一番だろう。

近藤プロは大したことない手を大振りして打点を上げるタイプで、他の打点が高いと言われる人もどちらかというと打点意識が高いというより面前意識が高いだけなことがほとんど。

たろうプロは面前・副露のときも常に打点のタネを探しておりそこそこあがれそうな安い手も大胆に打点をつけにいく。

状況判断もきちんと行っているので危険が迫っているときや、点数状況的に安手が必要なときはきちんと安手もあがる。打点が好きなオールラウンダー。

よく、三副露しても張ってないことがネタとして取り上げられるが、あれは発声練習なので問題ない。

Mリーグで喉のメンテナンスが出来る自由な打ち手。メンタルが強い。


・短所

特に目立った短所はないが、強いて挙げるならその打点意識の高さでスピードを犠牲にしすぎることがある

タンヤオを狙ったり、ドラを使うためにかなり遠回りをするのでどうしても後手を踏むことがある。後手を踏んでも対応力があるので大きな被害にはなっていないが、それでも良くないは良くない。

たまに見せる遊び心あふれる鳴きや打牌、とんでもないゼンツがあるが、ご愛敬レベルの損ということで。


・打牌紹介

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この苦しいシャボの残る手をドラの対子固定。マンガンしかあがる気がない。


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初手、両面切り。チャンタによる満貫以上の打点を強く見た一打で、たろうプロしかしないだろう。


・総評

間違いなくMリーガーの中でも上位グループ。独特な打牌が多く、個性の範疇に入らないことがたまにあるくらいで全体的には高水準。ということで、この位置とした。



☆第6位☆

朝倉康心

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・長所

言わずと知れた天鳳というインターネット麻雀の最高の位である天鳳位を二回獲った男。

初代天鳳位ならびに第11代天鳳位。数いる天鳳位の中でも圧倒的な成績を残しており、天鳳位の中でも最強の呼び声が高い。

その呼び声通りの打ち筋で、各パラメータのレベルが非常に高い。基本的な手組み、押し引き、副露判断、リーチ判断だけでなくアシストの技術や、点数状況判断、ブラフ、読み等の補完的な能力も最高レベル。

通常の打ち方ができればMリーガーの中でもトップクラスの一人。

枚数よりも場況をかなり重視し効率に囚われない非常に柔軟な打牌をする。


・短所

麻雀としては基本的な部分は本当に言うことがない。技術の面で一つ懸念があるとしたら素点を稼ぐ技術である。

主戦場が長らくネット麻雀だったことと、今もネット麻雀で調整等をしていることから素点に対する意識がほんの微量足りない気はする。もちろん今のままでもかなり高次元なのだが強いて挙げるならだ。

素点というのは試合単体では見えづらい指標なので感覚的にそこを調整するともっと良くなるとは思う。

非常に柔軟なゆえに様々な意見を取り入れて進化していくので、その進化途中の段階や悪いものに影響を受けたりしているときは打ち方が大きく変わり、実力がかなり変わってしまうのがややもったいない。


・打牌紹介

朝倉A

ファイナルからギアチェンジした朝倉プロ。以前なら弱気に1mを切っていただろう。


朝倉B

ハネマンで十分と見て、あがりやすいように打5s。対面の第2打が6sであることを考えると確かに山に6sはいそうだし、受け入れも広い。

この打5sは素晴らしいと言われてるが私は大三元の素点が大きすぎるので打1sの方がいいと思う。


・総評

間違いなくトップクラスの選手。

正直、ファイナルまでの打ち方は平均くらいの実力に見えた。

しかし、自粛期間の明けたファイナルはいつもの朝倉プロが戻っておりそこを大きく評価するとこの位置。

本当はもっと上の位置に行ける実力者なのだが、打ち方のブレが大きいので6位にとどめた。ファイナルのときの感覚のまま次のMリーグの開幕戦に臨んでほしい。



★第20位★

藤崎智

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・長所

キャッチフレーズ通りの打牌をしないことで有名なMリーガー達の中でも、麻雀忍者の名にふさわしいダマテンを駆使してあがってくる正直な人。

先制であろうが、後手であろうが自分の手が相当あがれそうな待ちでないとリーチしない。役あり愚形と現物待ちの追いかけリーチはしたことないレベルかもしれない。

そのため、リーチの成功率はMリーガーの中でもトップであり65%の和了率を誇る。

手組みや押し引きは非常に丁寧。ミスも少ない。

守備型と言われるが、押し引きは実は精度の高いバランス型。押すか引くかがどちらかに偏っているわけではなくて、そのあがりに向かうまでの手組みが安パイを残しつつかなりスリムに戦うので守備と勘違いされるのだと思う。


・短所

真っ直ぐ打って真っ直ぐリーチをする。これができないことが大きく大きく足を引っ張っている。実際にリーチ率は二階堂亜樹についで二番目に低い。

麻雀というのは残念ながら、うまく気配を消して現物で2000点をあがるよりも、よくわかんないけど強そうだからリーチ!やったーマンガンになった!の方が強いということをもう一度認識しなければいけないと思う。

藤崎プロの麻雀は定食屋で言うと、おかず最高、雰囲気最高、値段も提供時間も最高、だけど米がべっちゃべちゃでまずい、みたいな麻雀。

技術もあるし、読みも押し引きもできるのに、リーチに向かって素直に打つことができないと言うことが全てを台無しにしている。

逆に言えばリーチの強さを認識し、きちんとリーチすること、リーチができるような手組みを実践すれば、それだけでツーランクくらいは強さが変わる。


・打牌紹介

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チートイをダマ。この巡目でションパイは嫌だがリーチでいいだろう。東を切って1p単騎リーチもあり。


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アンパイ二枚を残して4p切り。藤崎プロっぽい。


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そろそろ字牌を切りましょう。


・総評

プラスも多いが、先ほど述べたマイナスがかなり足を引っ張っているのでこの位置。リーチさえできれば平均は優に超えるので忍法変化の術を使えばいいと思う。



★第22位★

高宮まり

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・長所

超攻撃アマゾネスと言えばこの人ですよね!

Mリーガーの中でも屈指の攻撃型で打点の高いイーシャンテンや、聴牌からはほとんど降りない。

そのため、Mリーガーの中ではかなり和了率が高い。

通常であればかなり押しすぎではあるものの、周りが聴牌しようとしないMリーグにおいてはこのくらい押しても良さそうでフィールドにあった打ち方と言える。

配牌が悪いときはある程度打点を作るような手組みをし、配牌がいいときは真っ直ぐに進めるどちらかというとバランスタイプ。


・短所

手組みに関しては打点と速度のバランスはある程度取れているのだがそこに対するアプローチがかなり下手。打点を見るにしてもこれだけは切らないとか、速度を見るにしてもそれじゃなくていいとか、そういった打牌が多い。

また、副露に対しての守備がほとんどできておらず、もちろんMリーグでは警戒しすぎるよりはいいのだが流石に押しすぎている。

リーチに対しての押し引きも押しに傾きすぎている。鳴きの判断もイマイチ。押しが強いこと以外には特に強さを感じられない選手。


・打牌紹介

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リーチに対して一発目に両無筋の本命のピンズを強打(強打はしてないです)。1sが二枚れていることを考えると、普通の人は一番いい打牌であろう1sを切ってしまうところをさすが高宮プロ。つよい。


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役牌の対子、ドラ含みの両面、赤が浮いているそこそこの手から打6p。適当に切っている。


・総評

打つフィールド次第ではかなり評価が落ちる打ち手。

正直、麻雀に対する技術的なものは微塵も感じられないのでたまたま打ち筋がこのMリーグ内で許容されているとしか思えない。

この限度を超えた押しを捕らえられないMリーガーに問題がある。

とはいえ、技術があろうが無かろうが、このフィールドでは間違いなくめちゃくちゃ弱いというわけではないのでこの位置。



★第27位★

日向藍子

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・長所

どんな手もとりあえず進めてみて聴牌したらリーチをする。
それ以外は見当たらない。


・短所

手組み、押し引き、副露判断、状況判断の全てが低水準。
どれが悪いということではなくて全体として低め。
基礎ができておらず、全ての水準は天鳳で言うと4段レベルくらいと思われる。

雀荘にゴロゴロいるレベル。これ以外に言う事がない。


・打牌紹介

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有名なやつ。面前から鳴いて2900のテンパイへ。かっこいい。


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意図が全くわからない打牌。アンパイをためるとお皿がもらえるキャンペーンでもあるんだろうか。


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タンヤオや平和、三色が見える手からの北残し。よくない。


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麻雀はここに南が来てもメンツにならない。


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テンパイしたら白がなかろうがなんだろうがリーチ。ダマは卑怯。


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役満は高いから押し。


・総評

全体的に低水準なのだが、真っ直ぐ進めてリーチをとりあえず打つと言うことができるのでこの位置。無茶な押しや適当な押しが、Mリーグというフィールドでは、とがめられにくいというのもあって最下位にまでは至らないと判断した。




ここからはランキングを上から順に発表していきます。

分かりやすくするために、先ほど紹介してしまった選手も名前だけは置いときます。

☆第1位☆

多井隆晴


☆第2位☆

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