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早稲田卒ニート126日目〜どこへ行っても〜

どこへ行っても面白いと思うのは、やはり人間との出会いである。教師の方では「凄い人」がほとんど皆無に等しいが、生徒には面白いのがいる。

とりわけ首都圏私立クラスには驚くべき鋭い理解力を持った奴もいるが、決してただガリ勉が集まっているのでなく、好きなアニメなんかはその辺の小学生と同じで、「推しの子」とかいうのが流行っているらしい。男子はみんな、ワンピースのゲームにハマっているという。そんなわけで、勉強より楽しいことならたくさんあって、勉強が嫌になることも多々あるらしい。それでも勉強をこれだけ続けられる理由は何かと聞いてはみるが、本人らもそれはよくわからないと答える。

そんな彼らに「手段としての勉強、およびその克服」の話をしてみると、思いのほか興味津津に聞いてくれたので、つい話が弾んで加賀乙彦とか加藤周一とかの名前を出してしまったが、何とメモを取っている。

こういう面白い奴とは別に、私に懐いてきやがる、即ち大人との距離の詰め方が上手いという意味で面白い奴もいる。こちらも優等生ではあるのだが、珍しく冗談の通じる小学生でもあり、振る舞いも多様に切り替えて接してくる。

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