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#Real Voice 2023

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ピッチでプレーする姿を見ていただくだけでは伝えきれない、部員一人ひとりの「リアルな声」が持つ魅力や価値にフォーカス。自身の「心の内」を赤裸々に綴ることで、まだ見ぬ「ありのままの姿…
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#國學院大學久我山高校

【#Real Voice 2023】 「ナルキッソス」 3年・清井大輔

ナルキッソスが泉の水を飲もうと水面を見たとき、そこに美しい少年の姿があった。 ナルキッソスはすぐさま恋に落ち、口づけをしようとした。 ナルキッソスはそのまま溺れてしまい、溺死した。 諸説あるが、ギリシア神話に登場するこの少年は「ナルシスト」の語源となったと言われている。 25卒の就活シーズンの到来とともに、面接対策について少し調べてみると「周りからどんな人といわれるか?」という質問を発見する。 適当に友人に電話してみる。 まずはア式蹴球部の仲間、1番多かったのは「

【#Real Voice 2023】 「たくさんの想いのために」 3年・梅林頌英

「やり続ける」 2023シーズンの使命であった関東リーグ1部昇格のために、「昇」という字で完成された横断幕に書いた言葉。 自分は弱い人間である。 ア式で3年間過ごし、21年生きてきて、最近つくづく思う。 一人では何もできない。 大した才能や能力なんてない。 その上で、みんながいて自分がようやく存在する。 関わってくれる人、支えてくれる人がいての自分である。 ア式生活3年を迎えた最近、強く気づかされる。 その上で、自分にできることは、「やり続ける」こと。 何をなんて一

【#Real Voice 2023】 「考える葦」 2年・村田新直

「人間は自然のうちで最も弱い葦の一茎にすぎない、だがそれは考える葦である」(パスカル) 最近この一文の意味がようやく分かるようになってきた。 私は先月、6年ぶり2度目の顔面陥没骨折をした。 あの日は最悪な1日であった。 9時からAチームの練習に参加し、15時からBチームの練習試合に出場するという鬼畜なスケジュール。自転車で東伏見グラウンドに向かっている途中で突然のゲリラ豪雨。何とかモチベーションを保ち出場した練習試合、開始5分で顔面骨折。唯一良かったことがあるとすれば阪神が

【#Real Voice 2023】 「経験は価値ある財産」 1年・岡井陶歩

本日部員ブログを担当させていただく、1年岡井陶歩です。少し長い文章ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。 私は3歳上の兄がサッカーをしていた影響もあり、4歳から幼稚園のクラブでサッカーを始めた。小学生になると、本格的にサッカーを始めた。上手くなることが楽しく、とにかく負けず嫌いだった私はどんどん成長していった。小5から始まったトレセンでは東京選抜の活動に全て選ばれ、最終的にはナショナルトレセンにも選ばれた。軽く天狗になっていた。 ジュニアユースはセレクションに合格し