コンサータの処方に関して

ADHDの治療薬であるコンサータは、2019年12月1日より登録制になりました。
登録の際に、「子供の時の通知表、学校からの連絡帳、母子手帳を持参していただく」もしくは「家族、友人、職場の上司などと一緒に受診してもらう」ことが必要となります。
これまで処方されていた人は2021年1月1日までに登録が必要です。
ご準備のほど、よろしくお願いします。

 【目次】

○コンサータとは
○2019年12月1日より登録制に変わりました。
○2019年11月30日までに処方されていた人に対して
○2019年12月1日から新たに処方される人について
○他院で処方されていて、当院で継続処方を希望される人に対して
○よくある質問・お問い合わせ

 【コンサータとは】
 ADHDの治療薬の一つです。治療薬は主に3つあります。

コンサータ 18~72㎎
薬物成分が12hぐらいかけて少しずつ放出される、覚せい剤にも似た薬。効果は◎で即効性あり。副作用は吐き気、食欲低下。

ストラテラ(アトモキセチン)80~120㎎
SNRIに似た、集中力アップの薬。効果が出るまでに1か月ぐらいかかる
ジェネリックがあるため、少し安い。副作用は吐き気

インチュニブ 4~6㎎(18歳以上)
血圧の薬からできた薬。衝動性が抑えられる。副作用は眠気 

【2019年12月1日より登録制に変わりました】
 コンサータを処方するのには、登録医である必要があります。また薬局も、登録されたところでないと受け取れません。
 薬剤を受け取る際には、処方箋のほかに「患者カード」および「身分証明書」が必要となります。
「患者カード」は医療機関から発行されます。
「身分証明書」は本人の保険証、運転免許証、マイナンバーカード、住民基本台帳カード、パスポートなどが該当します。

 【2019年11月30日までに処方されていた人に対して】
 当院では、院長益田は登録医師となりました。
  移行措置期間として、2021年1月1日まではこれまで通り、処方することができます。
 引き続き処方を希望される方は、2021年1月1日までに患者登録を済ませる必要があります。登録の際には、同意書を書いてもらうほかに「子供の時の通知表、学校からの連絡帳、母子手帳を持参していただく」もしくは「家族、友人、職場の上司などと一緒に受診してもらう」ことが必要となります。

 【2019年12月1日から新たに処方される人について】
 診察の結果、コンサータが必要であり、かつコンサータを希望される方については、同意書を書いてもらうほかに「子供の時の通知表、学校からの連絡帳、母子手帳を持参していただく」もしくは「家族、友人、職場の上司などと一緒に受診してもらう」ことが必要となります。
 患者登録後、患者カードが発行されるまでには時間がかかります(詳細は2019年12月13日時点で不明)。
  当日の処方については、「初回処方時限定のID番号記載用紙」を発行いたします。

 【他院で処方されていて、当院で継続処方を希望される人に対して】
 転院されてきた患者様も、2021年1月1日までは当院で、処方することができます。
 引き続き処方を希望される方は、2021年1月1日までに患者登録を済ませる必要があります。登録の際には、同意書を書いてもらうほかに「子供の時の通知表、学校からの連絡帳、母子手帳を持参していただく」もしくは「家族、友人、職場の上司などと一緒に受診してもらう」ことが必要となります。

 【よくある質問】

○コンサータ以外に治療法はありませんか?
 アトモキセチンもしくはインチュニブなどの薬で、治療していくことも可能です。

 ○薬は一生飲まないといけないのか?
 答えはNo。薬はあくまで補助剤。薬を飲みながら、上手に生きるコツをつかめれば、薬がなくても生活に困らなくなります。上手に生きるコツを掴むためには、本人及び周囲の人が特性の理解を深めていくことが重要です。

 ○発達障害は病気なのか、そうじゃないのか?
 発達障害は分断されたものではなく、グラデーションによるものです。白黒に分けるのではなく、薄いグレーや濃いグレーがあります。混乱の原因は人間認知の「分断本能」によります。人は二つの概念を対立させて考えがちだが、自然界にあるものは2つに分断できるものではありません。

 ○その他のお問い合わせ

toiawase@wasedamental.com

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