1次試験お疲れさまでした!&「財務・会計」の学習ポイント
※本記事は8月7日(月)に投稿した記事を再アップロードしたものです。
皆さん、こんにちは!
早稲田出版・講師の香川です。
8月5日(土)・6日(日)に実施された中小企業診断士・1次試験を受験された皆さんにおかれましては、本当にお疲れさまでした!
得点調整などが入ったこともありますので、結果は何があるかはわかりません。
・・・が、結果が出るまで何もしないのは時間の無駄ですので、それぞれ置かれた状況は違うかと思いますが、2次試験の準備や来年度の1次試験に向けた準備など、頭を切り替えて前を向いて進んでいきましょう!
さて、私も試験当日は事務所に待機し、来年度の出版に向けて問題の分析など行っていました。
私の担当科目である「財務・会計」、特にアカウンティング部分は、年々細かい知識が問われるようになっており、かなり内容が簿記検定試験に近づいている印象です。
早稲田出版では、近々「簿記検定試験」の書籍も出版していく予定ですので、「財務・会計」が苦手な方はそちらを活用して基礎の部分から学習していただくと効果的です。
このあたりについては随時、情報共有させていただきたいと思います。
さて、今回は簡単に今年の「財務・会計」の問題のポイントを振り返りつつ、来年度の試験に向けて模擬試験を活用した復習ポイントをご紹介したいと思います。
2023年度「財務・会計」のポイント
Point1 収益認識会計基準
今回の試験の大きなポイントとしては、まず第2問で契約資産・契約負債などの「収益認識会計基準」に関する問題が出題されましたね。
2021年4月から原則適用となった基準で、簿記検定試験では既に出題範囲に含まれているので、いつかは出題されるだろうと踏んで今年の模擬試験でも出題したのですが、「遂に来たか!」という印象です。
「収益認識会計基準」は論点もまだまだ豊富にあるので、今後も出題されていく可能性が高いところだと思います。
2023速修1次模擬試験をお持ちの方は、第3問を復習して頂けるとよいかと思います。
Point2 総合原価計算における減損の処理
原価計算の分野では、総合原価計算における度外視法による減損の処理が出題されました。「度外視法」という聞きなれない言葉に面食らってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
過去の中小企業診断士試験においては、原価計算は割とオーソドックスな問題が多かったので、私も少し驚きました。
この「度外視法」も、日商簿記検定2級の工業簿記の試験範囲に入っています。この辺りからも簿記に近づいていることが感じ取れますね。
詳細な解説は、2024年版速修テキストや、過去問題集に追加する予定ですので、ぜひ確認してみてください!
Point3 ファイナンスは大きな変化はなし
アカウンティングで新たな出題があった一方で、後半のファイナンスは嫌らしい問題もありましたが、十分これまで学習した知識で対応できる問題が多かったように思います。
ここ数年ファイナンスは標準的な難易度が続いているところを見ると、なかなか新しい分野は出しづらく、今後もこの傾向は続くと考えられます。
とは言え、テーマは変わらずとも、表面的な理解だけでは解答が難しい問題も出題されていますので、しっかりとした理解に基づく学習が必要になるとと思います。
Point4 その他の新しいテーマ
上記で紹介した以外にも、200%定率法、法人税の計算、キャッシュ・コンバージョン・サイクルなどの新しいテーマが出題されました。
2023年版 模擬試験の復習ポイント
既に来年度に向けて準備を始めたいという方は、「2023速修1次模擬試験」の以下の問題を復習して頂くとよいと思います。
いかがだったでしょうか?
早稲田出版では、皆さんが少しでも早く良い学習環境を整えられるように、来年度の1次試験に向けて「速修テキスト」「過去問題集」の改定作業を急いでいます。
電子書籍版であることもあり、例年より早く出版を予定しておりますので、来年度の合格を目指される方は、ぜひ一度お手に取っていただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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