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【ワークショップ】恋愛研究部2023

こんにちは。どらま館制作部の関口です。
恋愛研究部という企画を行います。クリスマスまで恋愛について学び、クリスマス当日には実際に何らかの創作を個人個人で行い、参加者で読み合わせをします。


活動予定(全5回)

第1回『ダフニスとクロエ』読書会

ギリシャの牧歌的小説の恋愛描写を読み、恋愛の始まりを研究する。
使用する本の詳細↓

『ダフニスとクロエ』
古代ギリシアの恋愛小説。物語の舞台はレスボス島に設定され,全4巻から成る。捨てられていた男の子ダフニスと,これも同じく捨子の女の子クロエが,それぞれ島の牧人に拾われて成長し,年ごろになるにつれて互いに愛しあうようになる。そこに海賊が現れダフニスは連れ去られそうになり,また戦争がおきて敵の船にクロエがさらわれ,二人の間に危機がおとずれる。ようやく救出されたクロエに今度は別の求婚者が現れたりしてさまざまな波乱がおこるが,最後には二人とも身分の良い家柄の生れであったことが判明し,めでたく結ばれる。

日本大百科全書(ニッポニカ)より引用
この絵は、ダフニスとクロエのとあるシーンを描いた絵画で
シャガール「フィレータースの教え」 です。

第2回 漫画研究

少女雑誌出身の漫画と少年雑誌出身の漫画の恋愛描写の違いを考察する。
例)ハニーレモンソーダ(りぼん)、五等分の花嫁(週刊少年マガジン)の比較など

第3回 恋愛ソング歌詞研究

男性ボーカルと女性ボーカルの歌詞の違いなどを研究する。
使用例:
https://www.joysound.com/web/s/karaoke/feature/lovesong

第4回 『1万人抱いてわかった! モテる男39の法則』『潤う女はうまくいく。』 2冊同時読書会

男女別の「モテの法則」についての比較、研究をする。
使用する本の詳細↓

1万人抱いてわかった! モテる男39の法則』
みなさん、こんにちは。AV男優のしみけんです☆
最初に言っておきます。モテは99・8%、顔で決まります。
女性にモテるとは、「この人の遺伝子を残したい」と選ばれることです。
イケメンでもなく、金持ちでもない人は、
「3要素」を鍛え上げれば、必ずモテるようになります!
読み終わるころには、あなたも「モテる人」になっているはずです。
それでは、「モテ」への第一歩を踏み出しましょう!

amazonより引用

『潤う女はうまくいく。』
「いい男って皆無」
「婚活やっても、しょぼい男しかいない」
「日々充実しているはずなのに空虚感」
「周りが結婚、出産ラッシュ。私は大丈夫?」
そんな満たされない、乾いた人生を送っているあなたは、潤う女になる黄金ルールを知らないだけ!
砂漠から抜け出さない人生を選んでいるドM女のままでいると、どんどんメス感度が下がり、心が麻痺状態に陥ります!
本書で紹介する、あなただけの極上愛され人生を手に入れるシンプルなルールを実践すれば、身も心も潤い、男運が爆上がりし、人生があっという間に好転します!

amazonより引用

第5回 恋愛の短編を持ち寄る会

研究をもとに、5分〜15分程度の何かしらの文章を書いて持ち寄ります。脚本、小説、詩などジャンルは問いません。自分のやりやすいスタイルのものをお持ちください。クオリティを問うものではないので、文章創作の経験は不問です。

日程

11/18(土)18:00-21:00 第1回『ダフニスとクロエ』読書会(参加者の希望によって複数回実施も検討)
12/2(土)18:00-21:00 第2回 漫画研究
12/9(土) 18:00-21:00 第3回 恋愛ソング歌詞研究
12/16(土)18:00-21:00 第4回 『1万人抱いてわかった! モテる男39の法則』『潤う女はうまくいく。』2冊同時読書会
12/25(月)18:00-21:00 第5回 恋愛の短編を持ち寄る会

参加にあたっての注意

第1回〜第4回の活動は、単発参加が可能です。
12/25(月)「恋愛の短編を持ち寄る会」に参加する方は、第1回『ダフニスとクロエ』読書会への必須参加+第2回〜第4回の活動に1回以上の参加をお願いします。
使用する書籍の購入は必須ではありません。詳細に関しては参加者にメールにてご連絡いたします。

会場

早稲田大学学生会館 どらま館部室
(参加者の予定次第でオンラインに変更になる可能性があります。)

対象

恋愛を扱う創作に関心のある方
「安全な恋バナ」に興味のある方

定員

7名(先着順)

予約

予約はこちら
〆切はひとまず11/8(水)としますが、人が集まり次第フォームは一旦クローズします。

企画の内容、予約に関するお問い合わせは
waseda.dramakan.group@gmail.com までお願いいたします。

もっと詳しく

昨年のクリスマスに「恋愛の短編を持ち寄る会」というものを実施しました。この会では、15分程度で読み終わる脚本/戯曲を書いて持ち寄り、参加者で読み合わせをしました。後半は読み合わせた脚本/戯曲の中で気になるワードを紙に書き出し、ランダムで引いてそのワードについて思うことを話しました。短編を書くことで恋愛を自分から切り離し、安全な恋バナをすることを目的としていました。

昨年の「恋愛の短編を持ち寄る会」の様子

今回の恋愛研究部は、安全な恋バナについてさらに考える機会としたいです。恋バナというとプライベートの自己開示を求める雰囲気や、誰かの具体的な話でやたら盛り上がることなどがあります。個人の話ベースではないまま踏み込んだ恋愛について語るには、自分から距離を置いた「モノ」を中心に会話するのが有効なのではないか、という試みをします。

これは私の体感ですが、踏み込んだ恋愛の話は一種の腫れ物のように扱われていることがあります。たとえ仲が良くても、深い関係性のことや性的なことは絶対に話しても聞いてもいけないとすら思います。よって、恋愛の話は恐る恐る話す/聞くか、あえて冗談のように雑に扱う(いじる)の両極端になってしまっているように感じます。
「この人との関係性ならどこまでなら話せるか」の線引きは難しいです。それよりも、ネットの記事やYouTubeの方が手軽に悩みを解決できる場合も多いです。しかし、そうやって徐々に恋愛について語る自発的な言葉が減っているとも思います。

日常の会話ですら扱いにくいため、表現としてはさらに扱いにくいものになっているのではないでしょうか。特に演劇は身体が伴う表現のため、恋愛を扱うとなると他者の身体に触れたり、見つめあったりすることがあります。恋愛的な身体接触を伴う演技に何らかの抵抗感を持つ人も多いのではないかと想像できます。学生演劇で恋愛を扱う時には過激なリアクションで誤魔化すことや、フィクション性の高いセリフで包み込むことが多いのも深く関係していると思います。

私たちが恋愛について知識を得る機会は、特定のアニメや漫画、YouTube、ネットの記事、友達の話、自分の経験など限られたものしかありません。しかし、もっと多様なジャンルから吸収できた方が、恋愛について語れる言葉の量が増えて創作活動に活かせるはずです。
恋愛研究部は、自身の作品で恋愛を扱いたい人を歓迎します。最終日には「恋愛の短編を持ち寄る会」として、自分で何かしらの文章を書いて持ち寄る会がありますが、脚本、小説、詩などジャンルは問いません。自分のやりやすいスタイルのものをお持ちください。最終回に参加しない方でも活動への参加は歓迎です。

恋愛について語れる言葉の量を増やし、安全な恋バナを行う練習をしましょう。参加をお待ちしています!

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