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うらかたり 第8話

こんにちは!早稲田大学演劇研究会の川合凜と申します。主に役者・制作をやっています。趣味はTwitterです。今回は、今年の春にあった早大劇研“再生”企画公演「サンカク」と早大劇研企画公演『幸福の標本』でチーフを務めた制作についてお話していきます!

幸福の標本 チラシ 表

そもそも、制作さんのお仕事ってなんなのでしょうか?私が劇研でやってきた主な制作業務はチケット管理、広報、会計の3つ。ご紹介します!

〈チケット管理〉
チケット予約フォームの窓口を作ります。

〈広報〉
TwitterアカウントやHPの運営などを行います。どんなツイートをすれば作品の魅力が伝わるか一生懸命考えます。
情報公開をするのも制作です!情報公開は何か月も準備してきた公演をやっとみなさまにお知らせできる大好きな瞬間。この日はずっと緊張してしまいます……。

〈会計〉
お金の管理をします。予算の中でうまくやりくりします。

加えて、本番期間に受付やお客様案内を行う当日運営も業務の一つなのですが、私がチーフを務めた公演は時勢柄無観客だったためやれていません。いつかやってみたいです!

この他にも、作品に関さない諸々の運営を行うため、幅広い業務内容を行う役職です。

私が制作をやるにあたって一番大事にしてきたことは「人の話をしっかり聞くこと」です。
私は劇研アトリエでしかチーフを務めたことがないのですが、外の劇場を利用するとなると劇場の手配までも制作さんが担当します。チケット管理や広報などではお客さんと作品をつなげる窓口にもなります。制作さんはいろいろな方とお話する機会が本当に多いのです。

特に主宰とは対話を繰り返します。会計を務める制作さんは割引料金など、お金に関わることも決めるので意思疎通ができていないと大変です。どのような目的で誰に届いてほしいのかを明確にし、運営していく必要があります。その際、相手が本当に求めていることは何なのかを聞き出すには相手の言うことをすぐに否定せず、傾聴しなくてはなりません。難しいですね……。

また、主宰のやりたいことを聞き、どうしたらそれが実現できるのか、(できないのか)を一緒に考えてあげることもあります。早大劇研企画公演『幸福の標本』では、特殊な配信を行う予定だったため、いろいろな方に意見を聞いて回ったりしました。直接作品の内容に口出しをすることはありませんが、制作さんがどう動くかによっても作品のクオリティが大きく変化します。

責任重大!なのですが、共に公演を動かしている実感が強く、やりがいも大きい役職だなと思います。大変だけど大好きな仕事です。人と接するのが好きな方は勇気をもって制作業に飛び込んでみてもいいのではないでしょうか。

次回は劇研同期でもある佐久間喜望より照明についてお話してもらいます!サンカクでは、それぞれの作品に合わせた光づくりがとっても魅力的でした。どんなこだわりが聞けるのか私も楽しみです!
それではまた劇場でお会いしましょう!

川合凜
早稲田大学演劇研究会
大学に入学した2019年、早大劇研に入会。以降、役者の他、制作、音響としても活動している。
2021年9月17日(金)〜9月20日(月)には、『メゾンムサシノ』(河西裕介脚本・演出)に出演予定。


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